再び、中央市場の『日本の日』の話題。
ハンガリーの人たちは、なぜか芸者が好きらしい。 本屋へ行けばタイトルに『Gésa(←芸者をハンガリー語で綴るとこうなる。発音は『ゲーシャ』で、『ゲ』音が少し高めでアクセントがつく)』とつく本をいつでも見つけるコトができるし、ハンガリー人に芸者の話題を振られて困惑させられることも一度や二度や三度ではなく、さすがに「いつも」というほどではないが、けっこう度々あることだったりして。
ワタシはハンガリーに住んでいるのでハンガリーのことはそこそこ知っていても、それ以外の国のことは良く知らないわけです。 しかし、たぶん欧米系の国々は 似たような感じなんじゃないか?・・・と想像しています。
ワタシは日本で生まれて育ったけれど、芸者さんに会ったコトがありません。 会ったコトがないので もちろん話したこともない。 たぶん生では見たこともないんじゃないかな。 テレビや映画で見るくらいですね。 だから本当のところは良く知らない。 「武士(サムライ)と違って芸者は現代日本にも実在する」という知識はあるけどね。 日本人の多くはそんな感じじゃないですか?
中央市場の『日本の日』の話のはずなのに、なぜ『ゲイシャ』のハナシが始まったのかというと、ワタシが中央市場に到着したとき、仮設舞台に居たのが上の写真(↑)の人だったから。
この人デス(↓)
直接この目で見てきたワタシが言うのも何だけど、この人、何なのかしら~???
振袖姿で白塗り化粧に日本髪、でも日本人じゃなくてハンガリー人。
別にハンガリー人が着物を着ていたってイイのよ、日本髪(←たぶんカツラだと思うが)を結うのもイイでしょう。 でも白塗り化粧なのはなぜ? 振袖は未婚女性が着る…とはいえ、たとえ未婚でもワタシみたいな年寄りの未婚女には「お歳を考えてくださいネ?」…な、振袖に花かんざし、履物は普通の草履ではなく『ぽっくり下駄』。 強烈にニセモノ臭がするんだけれど、このオバサン、たぶん本人は大真面目にゲイシャスタイルに装っているつもりなのではないか?…と(^^ゞ お見かけしたところ、お孫さんがいらしてもおかしくないくらいのお歳でいらっしゃるのに、まるで10代のうら若き娘のような装いなのがイタイ(>_<)
このオバハン、こんな格好をして何をしていたのでしょう?
ワタシが中央市場に着いた時、彼女はまさに『芸者について』語っていた。 だから、日本のことを何も知らない人が、「まぁ~キレイだゎ~~♡ ワタシも着てみたいわぁ♡♡」と思って、振袖・白塗り化粧を体験してみた…というわけではないのは確かです。 聴衆を前に芸者について語るなんて、むしろ『日本専門家』でいらっしゃるのでは!? …それなのに、この場に漂うこのマガイモノ感は何なんだ(^^ゞ
言っていたことを要約すると、「ゲイシャとは、これこれこのように美しく装い(…と着物や履物についてを説明)、歌舞音曲に才長けており、詩を書くなど、芸術に秀でている…」といったことを言っていたみたい。
それは確かに間違いではないわね。 間違いではないけれど、物事の一面だけをクローズアップして伝えている感じがしたけどね。
彼女の話を聞いていると、ゲイシャっていうのは『完全無欠の淑女そのもの』って感じだな~と思ったヮ。 欧米人の妙なゲイシャ好きは、この辺から来るものなのか…???
その後、さらに話は短歌・俳句へと及び、オバハンは身振り手振りを加えながらの熱演を始めたのだった。 何だろう、この人、女優さんか???
『日本専門家』だとしても、学者さんには見えません…(^^ゞ
それにね、正岡子規のことをはっきりと『女性』だと言っていたんですよね。 話していること、けっこういい加減だったんだよなぁ…(*_*)
せっかく中央市場に来たのに怪しいゲイシャの話を延々と聞くのは勿体なかったので、適当にその場を離れました(^^ゞ
人前で日本のことを話すくらい日本通の人なので、たぶん日本人の友達も大勢いるような人なんだろうと思います。 彼女の友達の日本人の皆さんには、「正岡子規は女じゃない!」と教えてあげて欲しいと思います。 そのほうがイイって、絶対!!
(おまけの写真↓)
小道具として傘が置いてあったりして…(↑)
でも、何かが違う…。
日本人が関わっていたらこの傘は選ばない…という感じの傘じゃないですか???