フニャ高での4年間で

卒業式

当ブログで「ハンガリーの高校生」といっているのは、基本的に9年生から12年生までの4学年のことで、日本の学校で中学3年生から高校3年生までの年頃の子供らに当たります。

さらにフニャ高(←ワタシの元・勤め先の高校の仮の校名)では、1学年4クラス中の1クラスだけ 卒業まで5年間かかるカリキュラムになっているため、そのクラスの生徒が卒業する時は 日本の大学1年生にあたる年齢になっています。

で、9年生で入学してくる段階では「ピヨピヨのヒヨコちゃん♡」と呼びたいような見た目の幼い生徒が混ざっていたりするのですが、その一方で、同じ新入生なのに「おじさん・おばさん」な生徒も居るんですよね〜〜。

正直、「ピヨピヨちゃん」と「おじさん・おばさん」が同じ教室で学ぶ姿は、奇妙。^^;

でも、フニャ高で4年間(または5年間)を過ごして卒業する頃には、「ピヨピヨちゃん」も成長して大人になってるし、「おじさん・おばさん」も元々あった大人っぽさが上手いこと馴染んで ふつうに大人に見えるようになり…。

要は、同い年なのに 見た目10歳以上の年の差があるような子供らが、18歳になった頃には同じ年頃の若い子たちになっているんです。

思春期の不安定さは内面だけじゃなく、外見にも表れているなぁ…とか、思ったものです。

 
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名前も苗字も

男子たち

シャーンドル(Sándor)
ゲルゲイ(Gergely)
ラースロー(László)
バラージュ(Balázs)
……以上に挙げたのは、ハンガリー人の男性のファーストネームです。つまり男の子の名前。
でも一般的には男の名前として認識されているこれら(↑)の名前が、苗字のご一家も居るんですよね〜。

で、コレは知る人ぞ知る事実なんですが、ハンガリーは人名を名乗るのが「苗字・名前」の順番の国なんです。日本みたいでしょ。

例えば、シャーンドル(Sándor)さんという苗字のお家に ゲルゲイ(Gergely)くんという名前の子供がいるとします。
ゲルゲイ(Gergely)くんは、ハンガリー人同士でフルネームを名乗る時は、 「シャーンドル・ゲルゲイ(Sandor Gergely)です。」と言う。

でも英語で自己紹介する場合は、「ゲルゲイ・シャーンドル(Gergely Sándor)」の順になるわけで、どっちが名前だか苗字だか?…になってしまう。なんかややこしいよね〜〜。
(;∀;)


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職業由来かな?

ドナウ川

ハンガリー人の苗字で、ものすごく多いというほどではないけれども まぁまぁよく聞く苗字に「キラーイ(Király)さん」という名があります。

キラーイ(Király)さんの「キラーイ(király)」の意味は、「王様」。
あと、キラーイ(Király)さんより稀だと思うけど、
「伯爵」を意味する「グローフ(Gróf)さん」もいます。
「騎兵」の意味の「フサール(Huszár)」さんも。

グローフ(Gróf)さんたちのご先祖は伯爵様で、フサール(Huszár)さんたちのご先祖はカッコいい騎兵さんたち…と想像するのは、なかなかな歴史ロマンを感じますが、けっこうな数がいる キラーイ(Király)さんたちのご先祖が王様だとすると……ハンガリーには王様がずいぶん多いな……と思うんですョ。
(^_^;)

 


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最も麗しい苗字

バッラガーシュ

ハンガリー語で、「薔薇」は「ロージャ(rózsa)」。
ついでに「谷」は「ヴルジュ(völgy)」と言います。

ちなみにハンガリー語が読めないかたのために一応カタカナを書いてあります(↑)ケド、カタカナの通りに普通に発音しても ハンガリー人には通じないかもしれませんので悪しからず。(^_^;)

で、ハンガリー人の苗字に「ロージャヴルジ(Rózsavölgyi)さん」という名前があり、日本語に訳すとズバリ『薔薇谷』。
なんか耽美派小説の世界とかにしか存在しないんじゃないか…って感じのお名前。

ワタシがハンガリー人の苗字で最も麗しいと思っている苗字です。
あくまでも個人的見解ですが。
www(⌒▽⌒)www


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形容詞由来の苗字

丸天井

ハンガリー人にかなり多い苗字の「ナジ(Nagy)さん」、「キシュ(Kiss)さん」。
(ちなみに「キシュ(Kiss)さん」の綴りのKissは、英語読みだと「キス」ですが、ハンガリー語読みだと「キシュ」です。)
「ナジ(Nagy)さん」「キシュ(Kiss)さん」は、ともにハンガリー語の形容詞が元になっていて、ハンガリー人の苗字には形容詞由来の苗字というのもけっこうあります。

ナジ(Nagy)さんは、形容詞「大きい」の「nagy」から。
キシュ(Kiss)さんは、形容詞「小さい」の「kis」から。
ホッスー(Hosszú)さんは、形容詞「長い」の「hosszú」から。
ヒデグ(Hideg)さんは、形容詞「寒い・冷たい」の「hideg」から。
クヴェール(Kövér)さんは、形容詞「太っている」の「kövér」から。
セゲーニ(Szegény)さんは、形容詞「貧しい・貧乏な」の「szegény」から。
…などなど。

名は体を表すと言いますけど、ワタシの経験上は 形容詞苗字の場合はあまり当たってなくて、ワタシの知るヒデグ(寒い・冷たい)さんは すごく親切で温かい人だったし、セゲーニ(貧しい・貧乏な)さんはお金持ちでしたョ!
(^_^;)


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