日々、秋は深まり・・・


ゲステニェの葉

ウチの周辺ではゲステニェ(←栗。ただし食用の栗ではなく、日本ではトチの実と言われている食べられない種類らしい。)が実りの時を迎えているようです。 木に生ったまま殻が勝手に割れて、中の実が見えるようになってきました。

ホラね? (↓)
ゲステニェの実
このように殻が割れると、実が自然落下してくるので、時々ですがギョッとすることも・・・(^^ゞ
ゲステニェの実2
高いトコロの実がアタマに直撃したら大ケガするんじゃないか!?・・・とか。

でも、意外と自然落下してきたゲステニェのせいで頭蓋骨骨折したとかいう話は聞いたことがないので、ゲステニェも時と場所を選んで落ちてくるのかもしれません(^_^)

 

地面に落ちていたゲステニェ (↓)
ゲステニェ
けっこう立派で美味しそうな「栗の実」だと思いませんか? 食べられそうに見えるんだけどねぇ~(^_^;; 地元の人たちが「食べられない!」って言うんだから、そのまま食べてもきっと美味しくないんでしょう・・・。

今週は昼間の外気温が15℃以上になるくらいの暖かめな日が多くてなかなか過ごしやすかったんですが、そんな中でも木々の葉っぱの色が日々 黄色くなっていくのを感じます。 今、ウチの周りは常緑樹以外はもう濃い緑色の葉っぱはなくなって、黄緑色からかなり黄色に近づいているくらいでしょうか。 気のせいか、今週は一気に周囲の『黄色化』が進んだような気がします。 夕方、暗くなるのも早くなってきましたよ。

秋だね~。 秋なんだね~~。

 

ゲステニェの先月の写真はコチラの記事に。
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近頃はついに、朝はヒーターを使うようになってきました。
もはや『試運転』というマヤカシは通用しないかな~(^^ゞ


フニャ高給食の『果物のスープ』は変化に富んでいるのダ


 

 

リンゴと干しぶどうのスープ

前回のおさらいも兼ねてもう一度。
西洋料理・・・まずスープまたはサラダなどの前菜があって、それに続いてメインディッシュの肉または魚の料理。最後にちょっと甘いもの・デザートで〆る・・・のが基本(^_^)

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の給食も一応この西洋料理の基本に則っており、「スープ」→「メインディッシュ」の二本立て。それに加えて、「デザート」がつく三本立ての日が毎回ではなく週に1回くらい。 そんな感じです。

つまり給食に「デザート」がない日はあっても、「スープ」のない日は無い!わけです。 そして、前回ご紹介した『冷たい果物のスープ』はハンガリーの名物料理の一つなわけなので、やはりフニャ高の給食にも時々『冷たい果物のスープ』が出てきます。

ところで、『冷たい果物のスープ』は夏の暑いときの食べ物で、あのスープの甘酸っぱさ(と冷たさ)は、夏場のうだるような暑さの日こそふさわしい!と思うワタクシ。 正直な気持ちを白状してしまえば、そんな「果物スープに最適な日」以外にはわざわざ好き好んで食べたいと思うものでもないなぁ・・・と言ったところなんでゴザイマス。  基本的にワタシは塩味とかしょうゆ味とか、しょっぱい味のスープが好きですよ、えぇ。
しかし哀しいことに、ハンガリーの学校は夏休みが長いので、実際にワタシがフニャ高で給食を食べる期間というのは果物スープに最適な日ではないことが多い。 ・・・というよりも、果物スープに適さない時に限定されていると言っても過言ではないくらいですわな。(>_<)

給食の場合、真冬でも『果物のスープ』が出てきます。 ま、真冬にわざわざ身体を冷やすような冷たいスープを食べるわけではなくて、ぬる温かい果物のスープ』として出てくるんです。(やはり『果物スープ』だからなのか、熱々の状態で出てきたことはないんですケド。)

ワタシとしては、『冷たい果物のスープ』はその名の通りに『冷たい状態で』、それにふさわしい気候の時に食べるのが良いんじゃないの?・・・と思うんですが、元々が超のつく甘いもの好きで、そもそも『果物のスープ』というものを発明し、名物としての伝統を育んできたハンガリー人の皆さんにとっては、このスープはたとえぬる温かかろうと季節がいつであろうと、関係なく美味しいョ♪・・・ってコトなんでしょうね~(-“-;;

『冷たい果物のスープ』の具はサワーチェリーが定番前回の記事で書きましたが、給食の場合サワーチェリーの季節(夏)ではない時が多いため、定番のサワーチェリーのスープではないコトが多いです。  給食で出てくる『果物のスープ』の定番はリンゴ リンゴにも旬はあるけれど、リンゴはハンガリーでは季節に関係なく年中売っている果物なので、そのせいでしょうね。 きっとその時々で安く買える果物が具になるのよ。 そんなわけで、本日一枚目の画像(↑)は、9月19日の給食に出た『リンゴと干しぶどうのスープ』でした。

そして二枚目(↓)は、『桃のスープ』(9月26日の給食より)
桃のスープ

このように、『果物のスープ』(←給食の場合は『冷たい』という形容詞は当てはまらない、ただの『果物のスープ』)にも、色々とヴァリエーションがあるんですね~。 ワタシは給食なので出てくれば食べますけど、好き好んで食べたいと思うほどではないので、果物スープのヴァリエーションが豊かでも嬉しくも何ともないですが。 ・・・でもやっぱりワタシも『果物のスープ』の中では定番のサワーチェリーのスープが一番好きかなぁ・・・??? (あくまでも『果物のスープ』の中で、の話(^^ゞ )

 

ちなみに給食の果物のスープは
正統派なハンガリー人に言わせるとまだまだ甘さが足りないんだそうです。
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「はぁ、そうですか」・・・と言うしかない(^^ゞ
勝手に好きなだけ粉砂糖を加えて食べるがイイわ・・・

 


ハンガリー料理:冷たいフルーツのスープ



冷たい果物のスープ

西洋料理・・・まずスープまたはサラダなどの前菜があって、それに続いてメインディッシュの肉または魚の料理。最後にちょっと甘いもの・デザートで〆る・・・のが基本かと(^_^) (もっと正式な場合などは、さらに細かい決まりがあるんだろうけど、そうなってくるとワタシにはチンプンカンプンだヮ~(^^ゞ)

今回の話題はそのなかの前菜「スープ」です。

 

『冷たい果物のスープ(Hideg gyümölcsleves)』

『冷たい果物のスープ(Hideg gyümölcsleves)』はハンガリーの名物料理の一つです。 A27 地球の歩き方 ハンガリー 2012~2013のハンガリーの名物料理のページにも載っていますし。

ただ個人的には、全然知らない人に「名物ですから是非!お試しを・・・(=^・^=)」とは言いにくいスープなんでございます。

どのような味のスープなのかを説明するのは非常に難しいんですが、その名に『冷たい』そして『果物』とある通り、スープの具は果物で、主に夏場の暑いときに食するスープなので冷たいのを食べます。 そして、日本料理では考えにくいことだと思うんですが、甘いスープなんです。 『地球の歩き方』には「甘酸っぱい」と表現されていたけれど、酸味のほうは具の果物から自然にもたらされるていどのモノで、酸っぱさが全面に押し出されているわけではないと思う。 ワタシが思うにポイントは「甘さ」。 塩気も辛さも全く無い甘さだと思います。

だからね、スープだと思って何の予備知識もなしにコレを食べると衝撃的なわけョ!! だって日本の汁物といえば塩辛いものでしょ。 スープが甘いなんて在りえない。 (お汁粉は甘いけど、アレは汁物じゃなくて甘味だから別!) そんな甘いものがスープとしてだからメインディッシュの前の前菜としてドン!と出てくるわけですから、知らずに食べたらビックリすると思うョ~∽(*。*)∽

・・・とはいえ、夏のうだるような暑さの日には、この『冷たい果物のスープ』も悪くないんですョねぇ~、マジで!!! 
フルーツの酸味とスープの冷たさ、そして日本的常識では考えられないその甘さが、暑さでボーッとしているときには良いんデスョ~。 信じられないかもしれないけど本当に!!!

『冷たい果物のスープ』の具の定番は、ハンガリー人が大好きな夏の果物の一つ、サワーチェリー。 あまり『スープらしい』見た目とはいえない気がしますが、キレイなピンク色のスープです。 (↓)
サワーチェリーのスープ
食への探究心が強い甘党の方には、チャレンジしてみていただきたい一品でございます。(^_^)v

 

 

ワタシの場合、何の予備知識もなしだったので
初めてのフルーツスープは衝撃だったが・・・
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甘いものだと予備知識を持って望めば
そんなに変な食べ物でもありませんョ。たぶん・・・???


ネムゼティ・ヴァーグタ、テレビで観戦


ネムゼティ・ヴァーグタ2013 決勝

前回の記事(「ネムゼティ・ヴァーグタ」ってどんなお祭り?)では、『ネムゼティ・ヴァーグタ』ってこんなお祭り♪・・・といったことを書きましたケド、先週にも書いた通りワタシは今年のヴァーグタの会場へは見に行くことができず、三日間の『ネムゼティ・ヴァーグタ』の最終日の最後、決勝戦が行われるところをテレビで観戦しただけだったのでした (^^ゞ
(今年は行かなかったけど過去には祭り会場へ見物に行ったことがありますので、昨日の記事はその記憶を元に書いた。だからインチキではありません。悪しからず。)

『ネムゼティ・ヴァーグタ』の会場には、桟敷席とでもいった感じの有料の観客席があり、そういった席から観戦すればレースの様子もよく見ることができるんだと思います。 が、実際のところ、お金を払わずに見ている人(ワタシもその一人だったんだが)が観戦できる場所は当然のごとく人がいっぱいだし、今現在どんなレースをしているのか・・・などは、会場ではかえってよく分からないんじゃないかと思うんですよね~。
オリンピックやワールドカップ等々と同じで、会場の生の盛り上がりを見てみたいような気はするけれど、ガッツリ試合の様子を見るならテレビのほうが良いんじゃないの!?・・・みたいな感じで。

スポーツ(ヴァーグタの場合は競馬)は生観戦派かテレビ観戦派かで意見は分かれるところでしょうが、ワタシの場合、テレビ観戦だったからこそ・・・
今年の『ネムゼティ・ヴァーグタ』の優勝馬はこの子ョ!! (↓)
ネムゼティ・ヴァーグタ2013 優勝馬
・・・な~んてコトをご紹介することもできるわけデス。(テレビの画面を写したヤツだからあまりキレイな写真じゃないけど)

 

そして、今年の『ネムゼティ・ヴァーグタ』の栄誉ある頂点に輝いた騎手は この小さいオジサンだ!! (↓画面左の男性)
ネムゼティ・ヴァーグタ2013 優勝者
いえね、騎手の人たちって、みんな小柄なんですョ~~(^^ゞ

 

ところで、テレビでヴァーグタ決勝戦を見ていてシミジミ思ったんですけど、競争馬ってヤツらはアレだネ、すっごく気が荒いのネ~!?

前回の記事にも書いた通り、ヴァーグタの騎手は昔のハンガリーの騎馬兵フサール風の衣装(簡略版)を着ているんですが、レース場へ馬の手綱を引いてくる人たちも衣装をつけているんですね。 その衣装がどういう衣装なのか分からないんですが、農民風というか、それともフサールの下僕とかの衣装なのか・・・、とにかくあまりパッとしない感じの衣装なんです。 もし着ている人がたとえ王子のようなイイ男でも、その衣装をつけている限りは下男にしか見えまい・・・という…(-_-;)
(こういう服↓)
ネムゼティ・ヴァーグタ 馬と下男

ネムゼティ・ヴァーグタ出走前
決勝レースには騎手たちは騎乗した状態、下男たちが馬の手綱を引いてスタート地点まで連れて行くんですが、決勝戦の出場馬たちが皆、揃いもそろって言う事を聞かない暴れ馬なことったら・・・(@_@;)

すでに走る気マンマンなのに綱で引かれるのが気に入らないのか、それとも『下男風情に』手綱を持たれることに馬エリートのプライドが許さず抵抗しているのか・・・。

ワタシが最近見た馬というと、地元のお祭り(Kertvárosi vigasságok)で子どもを乗せてゆっくりゆっくり歩く馬(↓)

子供を乗せる馬

このような撫でまわされても文句も言わない大人し~~いお馬さんだったんですが、レースに出る馬は全然違~う。 荒っぽいコトこの上ない。怖い怖い~(~_~;)

来年もし『ネムゼティ・ヴァーグタ』を直接見に行くチャンスがあったとしても、レース馬の傍には近寄らないようにしよう。 運悪く遭遇してしまった時には絶対にヤツラに背中は見せない・・・とか思ったワタシ(^^ゞ

 

…とか言っているけれど、ちょっと『乗馬』には憧れているのダ。
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去年、ホルトバージでチラッと馬に乗せてもらったら、
鐙に足が届かなかったけどな(-„-)
もしホントに乗馬をやるとしたら短足用の鐙を付けてもらわないと…(T_T)


「ネムゼティ・ヴァーグタ」ってどんなお祭り?


ヴァーグタの英雄広場

『ネムゼティ・ヴァーグタ(Nemzeti vágta)』とは、ブダペストの名所『英雄広場(Hősök tere)』を舞台に繰り広げられる競馬です。
英語では『National gallop』。 ハンガリー国内でその年、一番速い騎手(と馬)の座をかけて、ハンガリー中から腕(?)自慢の騎手が英雄広場に集まり競い合う、年に一度のお祭りなのです。

騎手と馬は各地区の予選を勝ち抜いて、地区の代表の座を獲得したツワモノたち。 自分自身の名誉のみならず、地区代表の名誉をかけて戦います。 馬が主役の競技ですので、騎手の性別は関係ありません。 今年の優勝者は男性でしたが、過去の優勝者の中には女性(若くて美人!)もいました。

 

『ネムゼティ・ヴァーグタ』 目玉はその舞台!

『ネムゼティ・ヴァーグタ』がユニークなのは、舞台がブダペストの観光名所『英雄広場』だということ。
『英雄広場』は世界遺産として指定されている地区の一部で、ブダペストを観光するには外せない場所でもあります。 そして、モチロン『英雄広場』は競馬場・・・ではありません!

日頃は広い英雄広場の中にはいつも観光客がいて、広場の周囲は車道なので車がビュンビュン走っている・・・そういう場所。
(ヴァーグタでない日の写真をご参照ください。↓)

英雄広場
(去年のオスタイキランドゥラーシュの時の写真↑ ↓)

 

英雄広場、アンドラーシ通り
(手前が『英雄広場』。奥に写っている並木のある通りが『アンドラーシ通り』↑)

この英雄広場の周囲に、何か特別の砂代わりのものを敷いて、馬が思いっきり走れる即席の競馬場を、ヴァーグタのために年に一度作るわけです。 そして世界遺産の壮麗な舞台を背景に馬が疾走!!・・・するさまを、かなりの間近で見るコトが出来るのですョ。(人混みがスゴイですけどぉ)  なかなか見ごたえのありそうなイベントだと思いませんか♪

 

もう一つの目玉は衣装

18~19世紀頃、ハンガリーには勇猛果敢にして高潔なことでも有名な騎馬兵たちがいました。 その名称はフサール(Huszár)。 (ウィキペディアをみたら「ユサール」って書いてあったけど、ハンガリーの人たちは「フッサー」って感じに言っているので、このブログでは『フサール』を採用します。ヨロシク) 個人的意見ですけどフサールの衣装はカッコいいです。 金モールをふんだんにあしらった衣装で、19世紀後半以降の風俗にはない、時代がかった美しさがあると思う。

『ネムゼティ・ヴァーグタ』は、ハンガリーの過去の栄光・フサールと馬を全面に押し出した盛大なお祭り。 豪華なフサールの衣装に身を包んだ人(しかも集団!)を見られるチャンスです。

ワタシが以前ヴァーグタを見に行った時は、時代祭り風に、フサール以前の時代の装束も含めて色々な衣装の人々がパレードしていましたので、コスチューム物がお好きなかたにはオススメ!

ちなみに競馬の騎手の人たちもフサールの格好をしています。 でも、騎手の人たちの衣装は『フサール風に見える』ように作られた簡略版みたい。 きっと本物のフサールの衣装は豪華だから重たくって、馬に負担がかかっちゃうんだろうナ~(^^ゞ

 

その他の『ネムゼティ・ヴァーグタ』のお楽しみ

『ネムゼティ・ヴァーグタ』の会場では、競馬部門の他に主にあと2つのお楽しみがあります。

一つは屋台。 お祭りですのでお祭りには付き物の屋台がたくさん出ます。 脂っこくて肉肉したモノが多いかな、ハンガリーらしく・・・(^^ゞ ワインやパーリンカ(ハンガリーの蒸留酒、アルコール度数高し!)もあるし、甘いものの屋台もありますョ♪

二つ目は、ハンガリー各地の名物一覧。 ヴァーグタの騎手たちはハンガリー国内各地の代表です。 それと同時に、ハンガリーの各地区がそれぞれの自慢を持ってきた見本市みたいなコーナーがあります。 ワタシが見た時は、全然ヤル気のなさそうなブースもあったけれど、ハンガリーの色々な地方のものを見て廻ることができるので、面白いんじゃないかな?

・・・と、『ネムゼティ・ヴァーグタ』とは以上のようなお祭りです。
興味が湧いてきたかたは、是非来年の『ネムゼティ・ヴァーグタ』へ!!!

 

数年前はヴァーグタって5月頃にやってたのよね。
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いつの間にか9月開催になって数年経つので、
たぶん次回も9月半ば頃なんじゃないかなぁ・・・???