難民…なのか?(5)

 

くさり橋

難民受け入れに消極的なばかりか、難民に対して非人道的な対応をとっていると 世界のメディアに叩かれまくりの ハンガリーからコンニチハ。

難民…なのか?(1)
難民…なのか?(2)
難民…なのか?(3)
難民…なのか?(4)
通常通りに生活中
完全に平常通りでないいくつかのコト

 

今回考えてみるのは、
「ドイツへ向かおうとする『難民』を乗せた電車を、ブダペスト近郊のビチケで停めて強制下車させたのは、卑怯なだまし討ちだったのか?」…です。

これはもう1ヶ月ちょっと前の話です。
ドイツへ向かおうとする難民が殺到していたブダペストの東駅は、この事件が起こる前の数日間、完全に封鎖されて、電車も全面ストップしていました。 数日ぶりに電車の運行が再開され、喜び勇んだ『難民』が乗り込んだ電車が出発したはイイけれど、その電車はハンガリー国内…出発地のブダペストからも それほど遠くはないビチケ(←町の名前)までしか行かなかった。結局その電車はビチケから先へは行かなかったらしいので、『難民』はビチケで強制的に下車させられたんでしょう。 …というコトがあり、当然といえば当然ながら、随分とモメて、『難民』たちが行きたがってもいないところへ無理やり連れていかれたということで、アウシュビッツに例えた記事もあったと記憶しています。

その時のニュース記事はコチラ(↓)
「だまされた」、ハンガリー駅で大混乱 強制下車に移民ら激怒
http://www.afpbb.com/articles/-/3059425?pid=16412006

 

まったくアウシュビッツだとか、グアンタナモだとか…、いったいハンガリーってどんなトコロなんだ!?って感じ…。(-“-)

この時『難民』は、
「これでやっとドイツに行ける!!」と信じて電車に乗ったら、
思いもしないところへ連れていかれちゃったということらしいので、それは「だまされた」と、思うでしょうね、当然。 (行き先がビチケだということを、いつの段階で乗客に知らせたのかは不明。『難民』のほとんどは ハンガリー語ができないのはモチロンのこと、英語もそれほど出来ないと聞く。そして、ハンガリーの鉄道の車内放送は、基本ハンガリー語です。)

ところで、ビチケという所には難民キャンプがあるらしい。

だから、当時(たぶん今も) 入国審査(または難民認定)をクリアしていない『難民(不法入国者)』がほとんどだったので、まずは『難民』をとりあえず難民キャンプへ連れて行って、難民認定をさせるつもりだったのではないか…と。

その場合、認定されないままドイツへ行っても、どうせ またハンガリーへ戻ってこなくてはならなくなるんだから、むしろビチケ停車は親切な処置だったのではないかという気がする。

もちろん、『難民』には全く感謝されなかったらしいですが…。

しかし、東駅の封鎖は『難民』とって大問題だったのはモチロンですが、
一般のハンガリー人や旅行者等にとっても大きなメイワクだったんですよね。
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電車が動き出した時だって、『難民』であふれ返っていて
一般乗客が乗り込むことができたのかどうか怪しいし…。