難民…なのか?(3)

 

漁夫のとりで

難民受け入れに消極的なばかりか、難民に対して非人道的な対応をとっていると 世界のメディアに叩かれまくりの ハンガリーからコンニチハ。

関連する過去記事はコチラ(↓)
難民…なのか?(1)
難民…なのか?(2)
通常通りに生活中
完全に平常通りでないいくつかのコト

今回考えてみるのは、
「ハンガリーが国境にフェンスを設置するなどして 国境封鎖を封鎖したのは、時代に逆行する暴挙なのか!?」…です。

たしかにベルリンの壁が壊れて20年以上経ってるし、EU圏内は自由に行き来が可能になっているんですしね。 いまさら国境封鎖だなんて、一つのヨーロッパを目指す理念は何処へ行った!?って感じ???

しかし、人が 自分の国から別の国へと国境を越える時には入国審査を通過しなくてはいけない。 難民として入国するのであれば、まずは難民として認定されなくてはいけない。(←その点については 過去記事のコチラ

「国境を越えてハンガリーに入りたい!」という『難民』は、たとえ目的地がハンガリーではなく その先のリッチなドイツだとしてもいったんハンガリーを通過してドイツへ向かうのであれば、まずはハンガリーで難民申請をしなくちゃいけないの!

それなのに、『難民』の群れは
「ハンガリーで登録させられるのはイヤだ。オレ達はドイツへ行くんだ!!」…と、難民申請を拒絶して逃げ回る。

でも、そういう『難民(事実上は不法入国者)』がドイツへたどり着いた場合、その『難民』は ドイツの役所で
ハンガリーで難民申請してから、また来てくださいね~!!
…と、追い返されることになる。

そしてどうなるかというと、当然 国レベルでも ドイツからハンガリーに 文句が来ると思うわけ。
「ハンガリーで難民申請しなくちゃならないのに、ちゃんと難民登録しないまま ウチに大勢押し寄せてきてますけど!?
ハンガリー、しっかりせぇよ!!!」…とね。

でも、ハンガリーに入り込んだ『難民』は、ただひたすらドイツを目指して逃げまわるんだ。
ハンガリーの立場からいうと、
「こっちだって努力してるんだ!! どうすりゃいいの!?」…というハナシ。

毎日何千人(一週間で何万人)という人数の『難民』が押し寄せていたら、ただでさえハンガリーの入国管理の事務作業はキャパシティをオーバーしていると思う。 しかも、不法入国者たち(←あえて言う、不法入国者たちは!!)は 難民申請を拒否して(集団で)逃げまわるわけで、国境をオープンにしている限り、その流れは食い止められなかったと思うんですよ。

国境を封鎖して、
「難民申請してください。さもなければハンガリーの国境は越えさせません。」
それ以外の方法があったなら 教えて欲しい…。

 

『難民』はハンガリーへ来る前にギリシアを通過しているので、
本来ならギリシアで難民申請して来なくてはならないはず。
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でも、ギリシアは事実上、ただ『難民』を通過させちゃっているので、
ハンガリーとしては「ギリシアよ、ちゃんとやってくれ!!」…だと思う。