前回の記事で「ハンガリーでは公共の乗り物の中で飲食して、その後にでたゴミをその場に放置していくヤカラが大勢いる」…ということを書いていて、思い出したコトがあります。
1年半ほど前のことです。 フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)のオスタイ キランドゥラーシュ(クラス単位で行く旅行。詳しくは過去記事のコチラ)で ブダペストの観光名所のひとつ、『英雄広場』へ行きました。 (その時は、市民公園の中の博物館などを巡り、最後は英雄広場で解散…というコースでした。2クラス合同で 生徒の数は50人くらい、引率はあまり役に立たない私を含めて5人…だったかな? もうよく覚えていない(^^ゞ)
『英雄広場』に着いた時は、それなりに歩き回った後だったので、それなりに皆 疲れていたところ。縁石に座り込んで休む生徒も。(←コレはハンガリー人としては特別お行儀が悪いということはない許容される範囲のふるまい。)
オスタイ キランドゥラーシュでは、朝から午後まで ほぼ1日かけて歩き回るようなコースをとる場合でも、特別に昼食時間を設けたりしないことが多いです。 日本の学校の遠足だと、お食事の時間をとって みんなが一斉にお弁当を食べたり、お弁当じゃない場合は全員でどこかの食堂へ行って食べたりする時間があるだろうけどね。 フニャ高の遠足の場合は違うんです。
それじゃ、遠足の間 何も食べないのかというと、もちろんそんな事はない。 移動の電車の中でとか、行き先のポイントで皆で立ち止まっている時などに、お腹が空いていれば それぞれ持ってきたサンドイッチなどを(勝手に)食べるんです。外で。 だから基本は立ち食い。 飲食が禁止されている場所に入る前には、「お腹が空いている人は今のうちに食べちゃいなさい。」…というような指示があったりするけれど、基本的にはそういう指示もない。 食べたい者は 食べたい時に 食べられる場所で 勝手に食べるのデス。
オスタイ キランドゥラーシュの時の飲食はそういうものなので、『英雄広場』で休んでいる時、生徒の中にモノを食べだす子がいるのは自然の成り行き。 ただ、そういった女生徒の中に 皮付きのひまわりの種か何かを食べていた子たちがいました。剥いた皮を散らかしながら…(-“-)
すると、引率の先生の一人、昨年度末で引退なさった…つまりベテランの先生で、日頃は穏やかで生徒を叱ることなんてなさそうに見える先生が、
「貴女たち!! ココをどこだと思ってるの!? 世界中から観光客が来るような場所ですョ!! そのゴミをサッサと拾いなさい!!!!」
…と、叱り飛ばしたの。
大声だったわけでもなかったけど シッカリと凄みがあって、散らかしていた子も
「こっちはワタシが散らかしたんじゃないのにぃ~(>_<)」
…とか言い訳しながらも、必死でゴミを集めていました。
それを見てワタシは、「優しそうに見えて(…というか、実際に優しい人)も、きめるべき時にはバシッときめるんだなぁ。 先生、カッコいいな…♡」…と思った。
それからブダペストでは、けっこう何処にでもゴミが散らかっている印象があるので、「ハンガリーの人はゴミが散らかっていても あまり気にしないのかな~?なんて思っていたけれど、実はゴミを散らかしてはいけないというモラルはあるのね?」…とも(^^ゞ
オスタイ キランドゥラーシュの時、
生徒に睨みをきかせたり、統率するのには ほとんど役立たずのワタシ(T_T)
引率教員としては失格ですが、
写真をいっぱい撮るので そっちのほうでは役に立つのよ。
ワタシは引率教員ではなく、『同行カメラマン』か?(^^ゞ