違う人みたいじゃね?…と思ってしまう(^^ゞ


シャインくん

英語の名前『ウィリアム(William)』は、ハンガリー語では『ヴィルモシュ(Vilmos)』になる。(前回の記事参照
元は同じ名前なのに、言語によって名前がちょっと変化する、それがワタシにはちょっと面白い。(^_^)

例えば 英語の『ジョン』と言う名前。
フランス語では『ジャン』(この変化は許容の範囲内)で、
ドイツ語では『ヨハン』または『ハンス』(あら? あらあら???)、
イタリア語だと『ジョヴァンニ』(これはもう似て非なるものでは?)
スペイン語では『ファン』(ちょっとは似てるけど、それとは気づきにくいくらいに違う…)、
ロシア語では『イヴァン』(イワンの馬鹿はジョンだったのか!!)、
オランダ語は『ヤン』(あ、ちょっとジョンに近くなった気がする)、
ポルトガル語は『ジョアン』(これもジョンに近いか)
スウェーデン語 『ヨハン』(あ、ドイツ語といっしょだ)
ラテン語は 『ヨハンネス』…だそうです。
おそらくオリジナルはラテン語で、ラテン語由来の文化圏の各言語に派生していくうちに変化していったんだろうと思う。(違う???)
ちなみに『ジョン』のハンガリー語は『ヤーノシュ(János)』です。

具体的に決まりがあるのかどうか知りませんが、日本では外国人の名前を言う場合、本人が名乗っている発音を そのままカタカナ化(日本語的な発音)にして呼ぶのが普通かと思います。 つまり、「ハンガリー人のヤーノシュさん」が日本へ行き、本人が「ヤーノシュ」と名乗っているものを、日本人の方が勝手に「ジョン」に翻訳して「ジョンさん」と呼びかけたりはしない…ですよね?

ハンガリーではこういった名前の変化をどう扱うのか、その決まりをワタシは知りません。 ですが、英国王室のウィリアム王子が『Prince William』から『Vilmos herceg』になっていたりすることから考えると、それを名乗る本人の母語名からハンガリー語名に翻訳してしまうのもアリだというコトは間違いなさそう。

わりと最近では、『フランシスコ法王』のことを ハンガリーのニュースでは『フェレンツ・パーパ(Ferenc pápa)』と呼んでいて、「へぇ~」って感じでした。(『パーパ』っていうのが法王のこと)
在位期間が長かった『ヨハネ・パウロ2世』の場合、ハンガリーでは『マーショディク・ヤーノシュ・パール・パーパ(II. János Pál pápa)』。(「マーショディク」は「2世」に当たるハンガリー語) 『ヨハネ・パウロ』を英語で『ジョン・ポール』って呼ぶのを聞くのも ちと違和感あったけど(法王というよりも『ビートルズ』みたい…)、『ヤーノシュ・パール』っていうのも 同じ人の名前だとは思えない感じ…(^^ゞ

 

以前、語学学校へ通っていた頃のドイツ人クラスメートが
『ミハーイ(Mihály)』と名乗っていたので 素直にミハーイだと思っていたら、
ドイツ人なので 実は『ミヒャエル』だったことがあった(^^ゞ
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『ミハーイ』と『ミヒャエル』も なんだか違うけど、
『ミヒャエル・エンデ』のミヒャエルと、『マイケル・ジャクソン』のマイケルが
同じ名前だなんて、面白いよねぇ~。