『メーデー』と『マヤーリシュ』


 

並木道のマヤーリシュ

ハンガリーでは、5月1日は『ムンカ ウンネぺ(munka ünnepe)』の祝日で休み♪

『ムンカ ウンネぺ(munka ünnepe)』は、日本語にすると『労働記念日』って感じになると思うので、つまり『ムンカ ウンネぺ(munka ünnepe)』っていうのは、日本では祝日ではないものの それなりに知名度はある『メーデー』の事なんだと思う。

毎年5月1日、このブログではお馴染みの ウチの近所の並木道は『マヤーリシュ(majális)』というお祭りで賑わいます。(上(↑)は、2012年のマヤーリシュの写真)(^_^)

『マヤーリシュ(majális)』は、『メーデー』とは ほとんど…というか、全然関係がないと思います。 『メーデー』って「労働者の日」で、労働者が団結して集会したりデモをしたりするイメージだけど、『マヤーリシュ(majális)』にはそういった趣は一切ありません。 ただの楽しいお祭りです。

『マヤーリシュ(majális)』では、『マーユシュファ(májusfa)(五月の木)』という リボンなどで飾り付けられた背の高い木をたてます。 (↓)
五月の木
この木をたてるのが『マヤーリシュ(majális)』のしきたりらしい。

五月の木2
「マーユシュファ」をたてているところ。(↑)

 

五月の木3

『マーユシュファ(五月の木)』をたてる以外は、いつも並木道で行われる その他のお祭りとそれほど違うところはナイ気がします。(^^ゞ

仮設ステージで 民族舞踊の披露があったり、(↓)
民族舞踊

食べ物屋さんがあったり、(↓)
ランゴシュケニェール

移動遊園地(有料)があったり、(↓)
移動遊園地

タダで勝手に遊ばせてもらえる素朴な遊び場もあったり、(↓)
素朴な遊び場

工作を教えてくれる人がいたり(↓)
工作コーナー

…と、こんな感じで、『並木道のマヤーリシュ(majális)』は お子さま向けのお楽しみがいっぱいな感じの 初夏のお祭りです。

 

今回は『並木道のマヤーリシュ(majális)』の雰囲気を
ざっとご紹介しました。
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写真(去年と一昨年のマヤーリシュ)がいっぱいあるので、
次回も『マヤーリシュ(majális)』の写真続々でお届けする予定♪

 

 


春休み明け


 

シャインくんと黄色い花

さて、春休みが終わり、またお仕事の日々に復帰です。
やっぱり春休み6日間は短いですね。 あっという間だぁ~。(>_<)

ハンガリーの学校の学年は9月始まりですので、日本の学校と違い、春休み明けは新学年の初めではないし、学期の区切り目でもありません。 だから、春休み明けの初日から、いきなり普通に授業開始です。(始業式はおろか、朝礼もなく、普通通りに7時半から授業開始サ~(^^ゞ)

春休み明けの初日は水曜日で、今週は土曜日まで出勤日です。 4月26日(土)が出勤なのは、5月2日(金)の代わり。 ハンガリーは5月1日が『メーデー』で祝日。 今年は5月3日、4日が週末なので、5月2日(金)も 休みにしてしまえば四連休になる…というわけで、4月26日(土)が勤務日になりました。 つまり、春休み明けの週末は1日しか休めないけれど、その翌週には四連休が待っている。…そういうことなら、つべこべ言わずに働きますよ、えぇ。(^^ゞ

ハンガリーの高校は、4月末から5月初旬にかけてが 卒業式シーズンです。 これは、エーレッチェーギという全国一斉で行われる高校卒業試験が毎年5月の第1月曜日から始まるためで、卒業試験の前に 卒業式を済ませてしまうのがハンガリー風。
フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名) の卒業式は、4月30日にあります。

そして 5月5日(月)から 5月9日(金)までが、上記のエーレッチェーギ(高校卒業試験)の筆記試験。(その後 6月の面接試験まで完全には試験は終わらないので、エーレッチェーギは長丁場なんです。) この5月初めのエーレッチェーギの週には、フニャ高では卒業生が試験を受けているため、下級生たちは休みで 通常の授業はありません。

つまり4月30日の卒業式、5月1日~4日は四連休、5月5日~9日はエーレッチェーギ、5月10日、11日は通常通りの週末…で、フニャ高在校生たちには合計12日間 授業がありません。    在校生も卒業式の日には登校しなくちゃならないけど、その後の5月1日から11日までは 事実上のお休みです。 はっきり言って、春休み(6日間)よりも長い!!

でも、休めるのは在校生たちだけで、(四連休と週末を除いて)学校そのものは休みじゃありません。 だからワタシも働きます。 春休みが明けちゃいましたしね~(>_<;)

 

ハンガリーにいると、つい忘れてしまいがちな日本の祝日。
そういえば、日本もゴールデンウィークの時期じゃないですか!!
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カレンダーを見た感じからすると、今年のゴールデンウィークは
カレンダー通りに飛び石で休みの会社が多いのかな?

 

 


イースター・エッグの作り方(伝統編)


 

ブランカのトヤーシュファ

ハンガリーのイースター(復活祭)伝統の飾り、『トヤーシュファ(タマゴの木)』に飾るイースター・エッグは ゆで卵ではなく、中身を抜いて絵付けをした後にリボンを付けたものです。

タマゴの上下に小さい穴を開けて… (↓)
タマゴに穴を開ける

タマゴを吹いて、中味を出す!! (↓)
タマゴを吹く
コレ(↑)、結構重労働です。

さらに、空になった卵に水を少量入れてカラの中を洗う。 そうすれば、ゆで卵と違って中味が腐る心配が要らないので、キレイに絵付けをしたあとは何年でも飾ることができます♪ (←割れたりしなければね(^^ゞ)

それから、前回「Tojásfesték」というタマゴを染めるための染料があることを紹介しましたが、玉ねぎの皮を煮だして作った染料を使って卵を染めることもできます。 (←きっと このほうが伝統的。) 玉ねぎの皮が染料になるということは、草木染に使うような染料はタマゴを染めるのにも使えるということかも。
玉ねぎの皮

 

それから最後に、この写真(↓)にあるようなイースター・エッグの絵付け技法について。
イースター・エッグ13

これは、前回紹介した技法とは手順が逆になり、
  ①  タマゴに蜜蠟(?)で絵を描く。
  ②  タマゴを染める。
  ③  蜜蠟(?)をふき取る。
以上の手順で作ります。

蜜蠟が(?)付きなのは、実を言うと 正確には何なのかよく分からないから。 たぶん蜜蠟だと思うんですが、ひょっとすると違うかもしれないので…(^^ゞ  熱を加えると液状化して、かつ、染料が浸み込むのを遮る素材です。

その道具はこのようなモノ。(↓)
ロウを融かす
上のカップみたいなところに、融かした蜜蠟(?)が入っていて…
この写真(↓)にある道具で絵を描きます。
ロウ描き用のペン

この手法も体験させてもらった事があるんですが、筆で絵を描くよりさらに難しかった(>_<)  蜜蠟(?)が あっという間に固まってしまって、なかなか描けないの。
しかし、こちらの蜜蠟(?)で絵を描いて、玉ねぎの皮か何かで作った染料でタマゴを染める手法が、前回の記事で紹介した手法よりも、もっと伝統的でポピュラーな手法だったんじゃないかなぁ~と想像しています(^_^)

 

美しいイースター・エッグを見ると、
つい 自分でも作ってみたいとか思っちゃうんですが…
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イースター・エッグは誰でも作れるけれど、
キレイに作れるかどうかは全く別だ…と、悟ったワタシ(^^ゞ

 

 


イースター・エッグの作り方(シンプル編)


 

イースター・エッグカゴ

イースター(復活祭)のときには 美しく絵付けをされたイースター・エッグが欠かせない。 前回まで3回に渡って宝石レベルの美しいイースター・エッグの写真をご紹介しました。(過去記事『イースター・エッグ(1)(2)(3)』)

博物館のショーケースにあるような、または ワタシの同僚のお嬢さんのような名手が絵付けをしたイースター・エッグには遠く及ばないものの、ワタシもイースター・エッグの絵付けをしてみたことがあります。その結果が上の写真。(↑)

イースター・エッグの伝統柄(というものがある)を目指して描こうとしたものの、難しくて挫折。 柄は自己流だし、ラインに繊細さがありませんが、まぁ、イースター・エッグには見えるでしょ?

今回は、こんなのをどうやって作るのかをご紹介しましょう。

大雑把な手順は
①  タマゴを茹でる。
②  タマゴを染める。
③  タマゴに絵の具で絵を描く。
以上です。(^_^)

 

まず、タマゴをゆでます。
タマゴ茹で
要は カラを割らないように気を付けて、まずは「ゆで卵」を作る♪

ゆで卵

ゆで卵を作るかたわら、タマゴのカラを染める『染料』を準備します。
『染料』として使うのはコレ(↓)
タマゴ染料
「Tojásfesték」という タマゴを染めるための染料。 お年玉のポチ袋くらいの大きさの袋に 粉末の染料が入っています。(タブレットタイプもあるけど、タブレットは融けにくかったので 粉末のほうが手軽だと思う。)  イースター(復活祭)が近くなると、大型スーパーや手芸雑貨店などで売っています。 色は、赤・青・緑あたりがスタンダードですが、紫とかピンクなどもあり。

この染料をマグカップくらいの大きさの入れ物に入れ、水で溶かします。
染料

よく染まるように、酢をちょっとだけ加えましょう。
酢

茹でたタマゴを染料に投入。(↓)
タマゴ投入

こぼさないように気を付けて。(^^ゞ
こぼれないように

タマゴが染まるまで、しばらく浸けておきます。(↓)
タマゴ染め中

タマゴが染まったら、染料から だして乾かしましょう。(↓)
染めタマゴ

残った染料には、次のゆで卵を投入。 一袋の染料で、タマゴ2~3個は十分に染められるョ♪

タマゴがよく乾いたら、白い絵の具で絵を描きます(^_^) (↓)
絵の具

絵の具

描いた絵が乾いたら、タマゴの表面にラードをちょっと塗って、ティッシュでキレイに拭き拭きします。 この最後の磨き作業をすることで、ツヤツヤしたイースター・エッグになるわけ。

イースター・エッグの出来上がり~♪

 

おそらく 以上の作り方が一番簡単な方法ではないかと思います。
(もっと簡単な方法→スーパーで「チョコエッグ」を買ってくる)
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ゆで卵なので、しばらく見て楽しんだら割って食べちゃう。
カラが割れていなくても、染料が少し白身に浸み込んでいたりするけど…(^^ゞ

 

 


イースター・エッグ(3)


巨大イースター・エッグ26

ワタシの『イースター・エッグ写真コレクション』発表会♪
今回(3回目)で終わりにしますので、つべこべ言わず、写真いっぱいでお届けします。

 

前回アップした写真にあるほどではないけれど、わりとデコラティヴなタイプのイースター・エッグ(↓)
イースター・エッグ24

白が基調で色合いがシックな感じ♪

イースター・エッグ7

 

コレ(↓)、あまり色合いがくっきりしていないです。 おそらく本物の葉っぱやお花をタマゴに貼り付けて染め、染めた後に剥がし取る型染め手法で作ったイースター・エッグ。
イースター・エッグ10

何でそんな手法があるのを知っているのかというと、一回その手法に挑戦してみたコトがあるからサ。

イースター・エッグ11

でも意外とむずかしくて挫折 キレイに型染めできなかったのだよぉ~~(T_T)

 

こんなの絵付けする人ってスゴイと思う。(↓)
イースター・エッグ15

イースター・エッグ14

イースター・エッグ23

イースター・エッグ20

イースター・エッグ19

イースター・エッグ18

芸術的なイースター・エッグの数々。 いかがでしたか?

 

この展示を見に行ったときは、
ハンガリー語が全~然 出来なかったころでした。
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だから、絵付けの素材とか産地とかが書いてあったとしても読めなかった。
今なら少しは解読できるだろうに…。 残念(-“-)