年に2回の大チョコレート商戦


 

イースター・チョコ

まだ全体的には 枝が丸見えの冬枯れの景色でありながら、木々の芽吹きの時が近づきつつあるブダペスト。

そんな3月のブダペストのスーパーマーケットの風景はというと…
イースターのチョコレート商戦が真っ盛りです。(↑)

日本でチョコレートが売れるのは ヴァレンタインデイの前に集中している…と聞きます。(逆を言うと、ヴァレンタイン以外の時の売れ行きはそれほどではないというコト) 一方、ハンガリーの場合、お菓子類のなかで一番の売れ筋はチョコレートで、年中時期を問わず チョコレートが一番よく売れている。

何かの調査とかの数字のデータを見たことはナイですけど。(^^ゞ

でも、スーパーでの売り場面積とか商品の種類とか…、または周囲のハンガリー人たちの示す「チョコレートLOVE♡」な態度とか…そんなモロモロのことから考えて、ハンガリー人のチョコレート消費量に 季節・イベントは関係ないな…と思うわけ。(^ ^;;

だから、ハンガリーの人は年中無休でチョコを食べているんだけど(←スゴク断定的な私見)季節モノのチョコレート商戦ってのはあって、それがクリスマス前と、今、イースターの前なんです。

今はイースターの前なので、いずれのスーパーマーケットも イースター用のチョコレートを大々的に売っている。

イースターのチョコレートは、ウサギ(↓)
イースターチョコうさぎ

…とタマゴ(↓)二強。
イースターチョコたまご

各メーカーからのウサギとタマゴ、種類色々 目移りしちゃう。

イースターチョコ

イースターの場合は、他にヒツジ、ヒヨコ、カエル、テントウムシ…などといったキャラクターもあったりする。

こういうキャラクター物のチョコを 飾ったりプレゼントにしたりするので、ハンガリーの皆さん、一人でけっこうたくさん買うみたいなのよねぇ~。(^^ゞ

 

クリスマスのチョコレートのキャラクターは「サンタクロース」が一強!
「雪だるま」とかもあるけど、サンタほどではない。
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それから、ハンガリーのクリスマスでは、
「サロンツコール」というチョコレート菓子が欠かせない。

 

 


イースター・エッグの作り方(伝統編)


 

ブランカのトヤーシュファ

ハンガリーのイースター(復活祭)伝統の飾り、『トヤーシュファ(タマゴの木)』に飾るイースター・エッグは ゆで卵ではなく、中身を抜いて絵付けをした後にリボンを付けたものです。

タマゴの上下に小さい穴を開けて… (↓)
タマゴに穴を開ける

タマゴを吹いて、中味を出す!! (↓)
タマゴを吹く
コレ(↑)、結構重労働です。

さらに、空になった卵に水を少量入れてカラの中を洗う。 そうすれば、ゆで卵と違って中味が腐る心配が要らないので、キレイに絵付けをしたあとは何年でも飾ることができます♪ (←割れたりしなければね(^^ゞ)

それから、前回「Tojásfesték」というタマゴを染めるための染料があることを紹介しましたが、玉ねぎの皮を煮だして作った染料を使って卵を染めることもできます。 (←きっと このほうが伝統的。) 玉ねぎの皮が染料になるということは、草木染に使うような染料はタマゴを染めるのにも使えるということかも。
玉ねぎの皮

 

それから最後に、この写真(↓)にあるようなイースター・エッグの絵付け技法について。
イースター・エッグ13

これは、前回紹介した技法とは手順が逆になり、
  ①  タマゴに蜜蠟(?)で絵を描く。
  ②  タマゴを染める。
  ③  蜜蠟(?)をふき取る。
以上の手順で作ります。

蜜蠟が(?)付きなのは、実を言うと 正確には何なのかよく分からないから。 たぶん蜜蠟だと思うんですが、ひょっとすると違うかもしれないので…(^^ゞ  熱を加えると液状化して、かつ、染料が浸み込むのを遮る素材です。

その道具はこのようなモノ。(↓)
ロウを融かす
上のカップみたいなところに、融かした蜜蠟(?)が入っていて…
この写真(↓)にある道具で絵を描きます。
ロウ描き用のペン

この手法も体験させてもらった事があるんですが、筆で絵を描くよりさらに難しかった(>_<)  蜜蠟(?)が あっという間に固まってしまって、なかなか描けないの。
しかし、こちらの蜜蠟(?)で絵を描いて、玉ねぎの皮か何かで作った染料でタマゴを染める手法が、前回の記事で紹介した手法よりも、もっと伝統的でポピュラーな手法だったんじゃないかなぁ~と想像しています(^_^)

 

美しいイースター・エッグを見ると、
つい 自分でも作ってみたいとか思っちゃうんですが…
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イースター・エッグは誰でも作れるけれど、
キレイに作れるかどうかは全く別だ…と、悟ったワタシ(^^ゞ

 

 


イースター・エッグの作り方(シンプル編)


 

イースター・エッグカゴ

イースター(復活祭)のときには 美しく絵付けをされたイースター・エッグが欠かせない。 前回まで3回に渡って宝石レベルの美しいイースター・エッグの写真をご紹介しました。(過去記事『イースター・エッグ(1)(2)(3)』)

博物館のショーケースにあるような、または ワタシの同僚のお嬢さんのような名手が絵付けをしたイースター・エッグには遠く及ばないものの、ワタシもイースター・エッグの絵付けをしてみたことがあります。その結果が上の写真。(↑)

イースター・エッグの伝統柄(というものがある)を目指して描こうとしたものの、難しくて挫折。 柄は自己流だし、ラインに繊細さがありませんが、まぁ、イースター・エッグには見えるでしょ?

今回は、こんなのをどうやって作るのかをご紹介しましょう。

大雑把な手順は
①  タマゴを茹でる。
②  タマゴを染める。
③  タマゴに絵の具で絵を描く。
以上です。(^_^)

 

まず、タマゴをゆでます。
タマゴ茹で
要は カラを割らないように気を付けて、まずは「ゆで卵」を作る♪

ゆで卵

ゆで卵を作るかたわら、タマゴのカラを染める『染料』を準備します。
『染料』として使うのはコレ(↓)
タマゴ染料
「Tojásfesték」という タマゴを染めるための染料。 お年玉のポチ袋くらいの大きさの袋に 粉末の染料が入っています。(タブレットタイプもあるけど、タブレットは融けにくかったので 粉末のほうが手軽だと思う。)  イースター(復活祭)が近くなると、大型スーパーや手芸雑貨店などで売っています。 色は、赤・青・緑あたりがスタンダードですが、紫とかピンクなどもあり。

この染料をマグカップくらいの大きさの入れ物に入れ、水で溶かします。
染料

よく染まるように、酢をちょっとだけ加えましょう。
酢

茹でたタマゴを染料に投入。(↓)
タマゴ投入

こぼさないように気を付けて。(^^ゞ
こぼれないように

タマゴが染まるまで、しばらく浸けておきます。(↓)
タマゴ染め中

タマゴが染まったら、染料から だして乾かしましょう。(↓)
染めタマゴ

残った染料には、次のゆで卵を投入。 一袋の染料で、タマゴ2~3個は十分に染められるョ♪

タマゴがよく乾いたら、白い絵の具で絵を描きます(^_^) (↓)
絵の具

絵の具

描いた絵が乾いたら、タマゴの表面にラードをちょっと塗って、ティッシュでキレイに拭き拭きします。 この最後の磨き作業をすることで、ツヤツヤしたイースター・エッグになるわけ。

イースター・エッグの出来上がり~♪

 

おそらく 以上の作り方が一番簡単な方法ではないかと思います。
(もっと簡単な方法→スーパーで「チョコエッグ」を買ってくる)
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ゆで卵なので、しばらく見て楽しんだら割って食べちゃう。
カラが割れていなくても、染料が少し白身に浸み込んでいたりするけど…(^^ゞ

 

 


イースター・エッグ(3)


巨大イースター・エッグ26

ワタシの『イースター・エッグ写真コレクション』発表会♪
今回(3回目)で終わりにしますので、つべこべ言わず、写真いっぱいでお届けします。

 

前回アップした写真にあるほどではないけれど、わりとデコラティヴなタイプのイースター・エッグ(↓)
イースター・エッグ24

白が基調で色合いがシックな感じ♪

イースター・エッグ7

 

コレ(↓)、あまり色合いがくっきりしていないです。 おそらく本物の葉っぱやお花をタマゴに貼り付けて染め、染めた後に剥がし取る型染め手法で作ったイースター・エッグ。
イースター・エッグ10

何でそんな手法があるのを知っているのかというと、一回その手法に挑戦してみたコトがあるからサ。

イースター・エッグ11

でも意外とむずかしくて挫折 キレイに型染めできなかったのだよぉ~~(T_T)

 

こんなの絵付けする人ってスゴイと思う。(↓)
イースター・エッグ15

イースター・エッグ14

イースター・エッグ23

イースター・エッグ20

イースター・エッグ19

イースター・エッグ18

芸術的なイースター・エッグの数々。 いかがでしたか?

 

この展示を見に行ったときは、
ハンガリー語が全~然 出来なかったころでした。
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だから、絵付けの素材とか産地とかが書いてあったとしても読めなかった。
今なら少しは解読できるだろうに…。 残念(-“-)

 

 


イースター・エッグ(2)


巨大イースター・エッグ27

今回も ワタシの『イースター・エッグ写真コレクション』発表会♪

上下の写真(↑ ↓)にある巨大タマゴは、もちろん本物ではないですが、その柄は伝統にのっとったラインで描かれているみたい。
巨大イースター・エッグ3

イースター・エッグの模様見本(?)みたいなパネルもありました。(↓)
イースター・エッグ25

でも、ショーケースには伝統柄とは程遠い豪華版のタマゴも。(↓)
イースター・エッグ9

この辺は もうホントにタマゴ?って感じ。(卵型なだけか!?) (↓)
イースター・エッグ8

 

やっぱり色がカラフルなヤツのほうがカワイイな♡ (↓)
イースター・エッグ21

イースター・エッグ16

イースター・エッグ22

我が『イースター・エッグ写真コレクション』の発表会は次回で終了予定ですので、あともう1回だけ おつきあいを~♡

 

ワタシ、卵型って好きなんです♪
だからイースター・エッグも好きなのかなぁ?
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卵型ってカワイイよね?