『ションカ(sonka)』と『パーリジ(párizsi)』


 

パーリジのフライ

先週のフニャ高の給食より、2月27日(金)のメイン「加工ハムのフライとグリーンピースのフーゼレーク」(↑)

ワタシが日本人にも分かりやすいようにと このブログで「ハム」と書いているものには 実は2種類ありまして、お肉大好きなハンガリー人の皆さんにとって その2種類は全くの別物です。

ハンガリー語では、一方が『ションカ(sonka)』、もう一方は『パーリジ(párizsi)』という食べ物。

『ションカ(sonka)』は、ブタなどのモモ肉を塩漬け・加熱などの加工をしたハム。イースターの時に食べるハムというのは この『ションカ(sonka)』のほうで、見た目も味も「お肉!」って感じ。

『パーリジ(párizsi)』はというと、日本の魚肉ソーセージと似たような感じの肉の加工品が、いわゆる「ハム」のような形になっているものです。 ハンガリーなので材料は魚ではなく 牛・ブタ・鶏などの肉なんですが。 言い方は悪いけれども 何の肉だかなんて分からないし、肉なんてチョッピリしか入ってないかもしれない、あくまでも肉の加工品(…と、ハンガリー人たちは言う)。

この二つ、日本だったら両方とも「ハム」って言うだろうと思って、このブログでは『ションカ(sonka)』も『パーリジ(párizsi)』も「ハム」と書いてきました。

さて、上の写真(↑)の「加工ハムのフライ」ですが、これはションカ(sonka)ではなく、「パーリジ(párizsi)のフライ」です。(一応 本物のハムじゃないという意味で、「加工ハム」なんて書いてみた。(^^ゞ)

コチラの記事に登場した イースター前の潔斎のため肉食を控えていている同僚。 この「パーリジのフライ」の日も 食堂で一緒でした。 パーリジは どうするのかなぁ~???…と見ていたら、パーリジフライも食べちゃっていた

いわく、
「イイの! パーリジなんて何が入ってるか分かりゃしないんだから!!」

メニューを選ぶことができない給食を食べているワタシとしては、こういう臨機応変さは 良いコトだと思うわけです。v(^_^)v

 

上記パーリジのフライの日には、
デザートとして(?)ミューズリー・バーが出ました。
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件の同僚がくれたので、その日ワタシのミューズリー・バーは2個。
潔斎のためではなく、「好きじゃない」のでくれたんです。(^_^)
(ワタシが小腹の空いたときのおやつに調度良い~♪)

 

 


潔斎中の人のぶんまで肉を食う。(^^ゞ


 

牛肉スープ

コレ(↑)は 2月25日(水)のフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)給食より、『牛肉スープ』
牛肉のスープというだけあって、牛肉がたっぷり入っていますよね~!!

それもそのはず、この皿にはスープ2皿分の牛肉が入っているのです。

復活祭(イースター)の前の潔斎をしている同僚が、自分の分の肉も食べろと、ワタシのスープ皿に 肉を移してくれたおかげです。 そのおかげで牛肉スープが さらにお肉タップリに…。

ワタシ、他人のぶんの肉まで食うほど肉好きなわけじゃないんですケドね?(^^ゞ でも ま、断る理由もないので ありがたく2皿分の肉をいただきました。

潔斎中の同僚はベジタリアンではないので、通常は肉もふつうに食べる人です。 イースターの前なので、キリスト教徒としての教えに従って肉食を節制中。 でも甘いものは通常通りらしい。

だから同日のメインディッシュ、『くるみのパスタ(粉砂糖たっぷり)』(↓)は食べていた。
くるみのパスタ

その同僚の旦那さんは この潔斎期間中でも普通どおりの肉食なんだそう。 さらに娘さんは、甘いものを控える潔斎をするとかで、家族バラバラ。 この期間中の食事のしたくは 悩みの種なんだとか。 そりゃ、そうでしょうとも。

それでも面倒だからと言って潔斎を止めてしまったりしないのってエライと思う。

ワタシだったら、自分に合わせて家族にも潔斎するように強要する(←暴君?)か、自分が潔斎するのを止めてしまうか(←単なるものぐさ)…の どちらかになっちゃう気がするなぁ…。(^^ゞ

 

ワタシはそれほど肉が好きなわけではないので、
実際に肉食を断つのは難しくないんじゃないかと思う。
でも、あえて肉食を断つと決意して断つのは難しいかなぁ…とも。
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そういうのって、単に意志が弱いだけ???

 

 


やっぱり「肉!!」なのね?


 

肉肉肉肉二人前

2月19日の「食いしん坊の木曜日(torkos csütörtök)」に、ワタシがフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の食いしん坊たちと行ってきたレストランは、ボウリング場のレストラン

だから、「レストランらしいレストラン」というよりも、「食事もできる飲み屋」って感じ。 雰囲気としてはスポーツ・バーみたいな。 お食事メニューよりも、スナック・バーガー類が充実しているような。 分かる?

そんな雰囲気のお店なので、フニャ高同僚の中には「ピザ」なんて食べてる人も けっこういましたね。(←ピザなんていつでも食べられるじゃ~ん。もっとご馳走っぽいモノ食べようよ~!!…とは言わなかったけどね。(^^ゞ)

しかし、さすがにお肉大好きなハンガリー人の皆さんなので、上の写真(↑)のような「お肉が山盛りな」メニューを選んでいる人が多かったですね~。(^^ゞ
やっぱり「食いしん坊の木曜日(torkos csütörtök)」ですもんね!!

上写真の「肉皿」、丸のままのカマンベールチーズが四つ切になって乗っかっている、その大きさから 全体の大きさを想像してください。
これで二人前なんですけどね。

何種類もの肉が、山のようにてんこ盛り。 大きめなのを一切れ、二切れ食べたって、まだまだまだまだ下から肉が出てくるぞ!!って感じがスゴカッタ。(^^ゞ

それから、「食事もできる飲み屋」のくせに、特に魚介類に力を入れている店じゃないのも明らかなくせに、何故かメニューの中に「サメ」が…。(↓)
サメ
ワタシの隣の人が 面白がってオーダーしたので、写真を撮らせてもらいました。(^_^)

(↑)タップリしたとろけるチーズの下に完全に隠れているのが「サメ」らしい。 けっこう美味しそうかも。 サメなんだか、何だか分からないけど。

 

ちなみに半額セールというのは本当で、
この日は お値段半額でした♪(^_^)v
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一人で入れるような雰囲気のお店ではないので、
「サメ」を試しにいく機会は もう無いでしょうが・・・。(^^ゞ

 

 


「赦された」暴飲暴食デー


 

クリマ

『潔斎』(←法会・写経・神事などの前に、酒肉の飲食その他の行為を慎み、沐浴などして心身を清めること)って、やったことあります???

宗教的なコトとは関係なく「○○断ち」みたいなのだったら、もう少し身近かなぁ? たとえば「お砂糖断ち」とか??

ワタシは特にやったことがナイです。 写経とか座禅とか、興味あるんだけどやったことナイので、そもそも『潔斎』とかをしなくてはならない状況に追い込まれたことがありません。(^^ゞ
ダイエットしたくて「甘いもの断ち」…みたいな経験はあるけど、期間を決めてとか、そういうふうにキチンとやったことは あまりナイなぁ…。 甘いものを我慢しても、いつのまにか止めている…いつもいつも……。(^^ゞ

話は変わって、
キリスト教で クリスマスに並ぶ重要な祭日が『イースター(復活祭)』です。

今年のイースター(←移動祭日なので 毎年日にちが違う)は、4月初頭の4月5日(日)・6日(月)。 イースターの時にハンガリーでは よくハム(肉)を食べてお祝いします。

そう、『イースター(復活祭)』には「肉を食べる」んです。

その『イースター(復活祭)』を迎える前、キリスト教信者の間では「肉を食べない」などの『潔斎』をする期間があります。 まぁ、だいたい40日間くらいの間らしいですが。

さらに話は変わって、
前回の記事でチラッとご紹介した『食いしん坊の木曜日』こと、トルコシュ・チュトゥルトゥク(torkos csütörtök)

トルコシュ・チュトゥルトゥク(torkos csütörtök)では、特別 肉も酒も禁じられることはなく、思うがままに暴飲暴食につとめても良い。むしろ「そうすべきである」と考えられているらしい

コブタ

なぜならば、トルコシュ・チュトゥルトゥク(torkos csütörtök)は潔斎の期間に入る前に「赦された」暴飲暴食の機会だから。(^^ゞ

要は、山での修行期間に入る直前のお坊さんが ふもとの村で思う存分に名残りの酒をかっ喰らうような…??? (←あくまでも想像)

 

ところでイースター前の『潔斎』ですけど、
ワタシの周りには まともにやっている人はほとんどいません。
(まったくいないわけじゃない。そういう人も存在する。たまには!)
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「潔斎しないくせに、その前の暴飲暴食だけは しっかりやるのか」
…などと、イジワルなことを言ってはいけない。
なぜならワタシも同じだから…。(^^ゞ

 

 


分からない愛称


 

ネズミの国のサーシンカ

この子(↑)は「サーシンカ」、でも正式な名前は「アレクサンダー」です。
(「ネズミの国」のネズミさんの服を着ているけれど、この子の名前は「ミッキー」ではナイ。当たり前)

外国人の名前に よく愛称(ニックネーム)ってありますけど、あれって時々
「何で?」というのがありませんか?

たとえば、ハンガリー人男性の名前で「タマーシュ(Tamás)」って人がよくいますが、タマーシュさんの愛称は「トミ(Tomi)」の場合が多い。 「ダーニエル(Dániel)」は「ダニ(Dani)」とかね。

トミもダニも、「お富さん」とか、「咬まれると痒いダニ」とかを連想させられるので、何となくおどけた名前な印象が(ワタシには)あるけれど、それでも 元の名前から その愛称に変化する過程というか、理由は まぁ、理解しやすいかな…と。

では、ハンガリー人の女性名で「エルジェーベト(Erzsébet)」が 「エルジー(Erzsi)」になるのは分かるとして、「シシィ(Sissi)」になっちゃうのは何故!? (←エルジェーベトという名前には、ほかにベッティ、リザ、ジョーカ……など、多くの愛称があります。) (もっとも「シシィ」というのは、ドイツ語圏出身のエリザベート皇妃の愛称だから、ハンガリー語の名前とは関係ないかもだけど。)ワタシ、分からな~い‼

ハンガリーの初代国王の名前は「イシュトヴァーン(István)」ですが、イシュトヴァーンの愛称は「ピシュタ(Pista)」とか「ピシュティ(Pisti)」です。

何故にそうなる!?

さて、冒頭のサーシンカこと、小さなアレクサンダーくん。

「アレクサンダー(Alexander)」の愛称は  ハンガリーでは「アレクス(Alex)」とか「レクシ(Lexi)」とかが一般的らしい。 ですが、写真のサーシンカ坊やのお祖母ちゃんはロシア人なんですね~。 だから愛称もロシア風に「サーシャ」となった。 さらに、ハンガリー語では、名詞の語尾に「カ」または「ケ」をくっつけて、小さく可愛らしいイメージ(?)を加えて言うことがよくあって(※)、そのハンガリー式伝統にのっとって(?) 「サーシャ」がさらに変化して「サーシンカ」…ということらしい。

(※)たとえば上記にある愛称の「トミ」は「トミカ」に、「エルジー」は「エルジケ」に変化する。 「トミ」「エルジー」は普通の愛称で、それらが「トミカ」「エルジケ」になると、「トミちゃん」「エルジーちゃん」と「ちゃん付け」になるイメージ…かなぁ。(^^ゞ

まぁとにかく、「アレクサンダー」が「サーシャ」に変化するルールが ワタシには分からんのだよ!!…と思ったので、
「なんでアレクサンダーがサーシャ? 全然分かんない。」
…と、率直に言ってみたところ、
「アレクサンダー」の「クサ‼」の辺りから「サ」が出てきて「サーシャ」になるんだってサ。

なるほどねぇ、そう言われてみれば‼ しかし、ワタシには難易度高過ぎでしたがね。

 

同僚の娘に「ドゥスィ」って名前の可愛らしい女の子がいまして。
ドゥスィの本当の名前は何なのかなぁ…って、何年も思っていたんだ。
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つい最近になって、ドゥスィの正式名は「エードゥア(Édua)」だと判明。
これも難易度高いわ…。