マル(○)とバツ(×)と、ペケ(✔)…問題。


注意書き

(↑)コレはブダペストの公共交通の車内に貼ってある注意書き。

『禁煙』…今の時代、車内禁煙は世界の(?)常識。 さすがにブダペストでも車内ではタバコを吸う人は見かけないです。 (バスやトラムの停留所も禁止されているけれど、そちらは事実上の無法状態(-“-))

『飲食禁止』ハンガリー人にとって「立ち食い・歩き食い」はマナー違反でもなんでもなく、極普通のことです。 ですが、公共交通の車内では禁止なんですねぇ~。 全然守られていませんケド? 車内で堂々と酒を飲んでいる者あり、アイスクリームを舐めている者もあり…。 無法地帯ですな?(こと飲食に関しては)

右下のピクトグラムは『スリ(または ひったくり)にご注意』ですね。
ピクトさんなのにネックレスをつけていたりして、おしゃれさんです。 ビックリしている顔がカワイイかも。

そして、左下のピクトグラム。 コレ(↓)ね。
ヒゲのピクトさん
このピクトグラムは、日本人にはちょっと解りにくいんじゃないかと思うんですが、どうでしょう~?

意味するところは 、他の乗客の迷惑にならないよう『大きい荷物は肩にかけずに 足元へ!!』

しかし、肩にかけてあるカバンにはバツ(×)、一方の足元にあるカバンにはペケ(✔)。 
ワタシ、このピクトグラムを最初に見たとき、
カバンを肩にかけちゃダメ、足元もダメ? それじゃ 何処におけばいいのさ!?」と思ったデス(^^ゞ

だって、日本ではペケ(✔)って、あまり宜しくないとき…、要はバツ(×)と同様に使わない? ワタシが小学生のときは、テストで先生にペケ(✔)をつけられたら、ソレは間違いだってことだったよ???

ところが、ハンガリーの先生は 正解だったときにペケ(✔)をつけます。 ハンガリーのペケ(✔)は、日本で言うマル(○)と同じなのね。

だから写真のピクトグラムの場合も「足元のカバンはOKですよ」…の意味。 (両方ともダメの意味じゃないのだ(^^ゞ)

これは、ワタシ自身にとって要注意事項の一つです。 ワタシは ついペケ(✔)を「コレはダメ!!」の意味で使ってしまいそうになるのね~、だって日本人だもんっ(^^ゞ

新学期、新規の生徒を相手の授業では、1回目のレッスンのうちに(1回目で言い忘れた場合は2回目までには)
「ワタシは日本人ですから、正解のときはマル(○)、不正解のときはバツ(×)か ペケ(✔)を書きます。 とっても良い場合は『ハナマル』です。」
…と、注意しておかなくちゃいけない。(忘れずに!!)

それでも やはり生徒は✔がつくと褒められたと勘違いするので、✔は極力使わないようにしているのです。 (だって紛らわしいもんね?)

 

ワタシが小学生だったのなんて もう遠い遠い昔のことなので、
今の小学校では✔が正解の意味に変わっていたり、
地域によって違ったりするのかもな…と思ったり。
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ハンガリーの先生は『ハナマル』書かないみたいだけど、
『ハナマル』書いてあげると生徒はたいてい喜びます。(^_^)

 

 


フニャ高の文豪(?)たち


11bクリスマス会

今週は、ワタシの職場・フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)でのクリスマスの飾りっぷり(←妙な表現(-_-;))についての記事を続けてアップしました。 そのついでにクリスマスとは関係ないのですが、フニャ高の ある教室の壁に貼ってあった写真が個人的にとても気に入ったので、今回の記事はそれをご披露しちゃいましょう~\(≧∇≦)/

上写真(↑)は、フニャ高11年B組のクラスルーム。 ちなみにシチュエーションはもちろん通常の授業中の風景ではなく、冬休み前に行なわれたクラスごとのクリスマス会の時。 (『クリスマス会』なんてモノもあるんだな、コレが)

『キレイどころ☆』が揃っておりますんで、そういうカワイ子ちゃんに視線が集まりがちかとは思いマスが、注目していただきたいのは教室の壁!

壁の比較的高い位置に、額縁が並んで掛けてあります。この額にあるのは肖像画(肖像写真)です。 肖像の主は ハンガリーの作家や詩人など、ハンガリーの文豪たち。 つまり『アラニ・ヤーノシュ』とか『ヨーカイ・モール』とか…ハンガリー人の有名な文学人たちの写真(古い時代の人は絵)が貼ってあるわけ。 日本の学校の教室に、『夏目漱石』や『樋口一葉』の写真が貼ってあると思えば分かりやすいかと。(でも、漱石・一葉の組み合わせだと文学人というより『お札の人』か!?)
11年B組の担任の先生は文学と歴史の先生なので、教室もそのような写真を飾っているのかな。

白い壁に並べられたハンガリーの文豪たち (↓)
ハンガリーの文豪
あら?
手前に額縁の無い写真が3枚。

別角度で撮った写真 (↓)
ハンガリーの文豪2
こちらの写真では右側の3枚デス。 額縁がないでしょ?

実はこの3枚に写っている顔写真の主は、ハンガリーの文豪ではなく11年B組の男子生徒∽(*。*)∽ 

 

図々しくもハンガリーの文豪に並んで教室の壁に鎮座しているのは……
チェ●●ルミ リ●●ルド (↓)
偽文豪1
何か、「夭逝しちゃった詩人」みたい? あ!もちろん死んでないけど(^^ゞ

モ●●ール ●●ドラーシュ (↓)
偽文豪2
うゎ~、人相悪いっ! でもこういう作家、実際にいそうだよね?

●ー●ーロシュ ド●●コシュ (↓)
偽文豪3
やだ~、この子も「作家っぽく」見えるわ。 白黒写真のマジックだぁ(^^ゞ

四角四面に生真面目な先生などは あまりイイ顔をしないかもしれないですが、ワタシにはものすごくウケましたヽ(^。^)ノ 

 

勤め先の生徒の はっきり顔の分かる写真を載せてしまった。
(しかも名前まで。伏字にしてはあるけど…)
マズイかなぁ~???
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この記事が肖像権侵害にならないことを祈りますぅ~(^^ゞ
どうか通報などされませんように・・・。

 

 


教室の外だって飾ります☆


アドヴェント・リース

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)ではクリスマスが近づくと、校舎の玄関にこのようなアドヴェント・リースが飾り付けられます。(上写真↑)

リース? どういう角度から撮ってるんじゃ!?」…と思われるかもしれませんケド、仕方ないの(^^ゞ
こんなふうに天井から吊り下げられているのデス。(↓)
フニャ高 玄関

さらにクリスマスが近づくとツリーも飾りつけられる。(↓)
フニャ高 玄関ツリー
だいたいリースのほうは1カ月間くらい飾られていて、ツリーのほうは冬休みの前の1週間くらいかなぁ。

ツリーとリースを両方とも一枚の写真に納めるのはちょっと難しかったか。(↓)
ツリーとリース

ワタシは日本で小・中・高校 ずっと公立の学校に通っていたので、クリスマスに学校内をこんなふうに飾り付けるなんて、スゴク新鮮な驚きでした。 日本の公立高校ではクリスマスはもちろんのこと、正月だって何も飾らない…ですよね??? 門松とか、飾ってなかったよね? 全然思い出せないケド。(←遠~い昔のことなんで(^^ゞ )

勘違いでなければ、日本の公立学校では「宗教教育をしない」ってことになっているんじゃなかったっけ? 歴史的な知識としては授業で宗教のことも扱うけれど、信仰的な行事は一切しない方針…という意味で。 だから日本の学校ではミッション系の私立高などは別として、公立の学校ではクリスマスツリーなんて飾ってはいけないのかもしれない。…と思うんですが、どうなんでしょうか、日本の学校関係のかた?

ま、とにかく、フニャ高はハンガリーの公立の高校で、特別に宗教色の強い学校というわけではありませんが、クリスマスには色々と飾り付けをしないではいられないモノ…のようです(#^.^#)

 

ハンガリーの晩秋から冬にかけては『灰色の季節』なので ものすごく暗い!
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クリスマスがあるおかげで
灰色の世界が 見た目も華やいで気分が明るくなれる…
だから皆、クリスマスが大好きなのかな~(^_^)v…とも思う。

 

 


教室もクリスマス♪


9dアドヴェントリース

今を遡ること約1ヶ月ほどの12月、サンタクロースの日も過ぎて すっかりクリスマス・モードに突入していた頃。 ある日、教室へ行ったら教壇にコレ(↑)、立派な『アドヴェント・リース』が! (ネコのぬいぐるみはワタシの私物です(^^ゞ)

ほらね? 教室の中で~す(^^ (↓)
9d教壇
フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の生徒は授業によって移動をすることも多いので いつでも特定の教室にいられるとは限りません。 でも一応クラスごとに割り当てられた「クラスルーム」があります。(前回の記事参照
アドヴェント・リースが飾ってあったのは、9年D組のクラスルームです。

いつもその教室にいるわけじゃない上に、自分とは別のクラスが授業で使うコトがある教室なんですが、「クラスルーム」にはそのクラスの集合写真だとか、何かの授業で生徒が作ったパネルとか、描いた絵などが壁に貼ってあったりします。(貼るものや、貼り方などに 特に決まりはないみたい。)

クリスマスの前には教室をクリスマス風に飾りつけます。
以下、写真は9年B組の教室(↓)
9b黒板上
黒板の上☆

9b 窓
窓にも飾り☆☆

9b壁1
壁にも☆☆☆
9b 壁2
こういったクリスマス飾りは、そのクラスの担任の先生や生徒たちが自主的に持ってきたもので、つまり『私物』らしいです。

生徒の中にクリスマスの飾り付けが大好きな子がいて積極的にウチから持ってくるようだったり、担任の先生がクリスマスになると俄然張り切っちゃうような人だったりすると、飾り付けにも力が入っていたりするみたいデス♪

お菓子の家が飾ってあったりもするのョ~♪ (↓)
お菓子の家
コレは、この教室の担任の先生と仲良しの先生が作ったモノなんだってさ~♪

 

なぜか男子生徒が95%を占めるようなクラスは
飾りつけが地味・・・なような気がする。
やっぱり女の子のほうが飾りつけたりするのが好きなモノなのかもね。
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でも男ばっかり組のクラスルームでも何かしら飾りがあるものなんですよ。
さすがでしょ?

 

 


フニャ高予備知識:クラスルーム編


サンタと記念撮影

日本の小・中・高校では普通、教室には「1年1組」とかいうようにクラス名が書いてあり、生徒は一日の授業のほとんどをその教室で過ごす(体育とか音楽とか、限られた授業以外は移動ナシ)ものですが、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の各教室には番号が書いてあるだけです。 そして、生徒も時間ごとに教室を移動することが多い。 日本風に考えると、ちょっと大学みたいかも?

しかし、確かに教室にクラスの名前が書いてないし、 生徒も(日本の大学みたいに)授業ごとに教室を移動しますが、それでも実はクラスごとに拠点となる教室があるんですね。 たとえば 101教室は10年B組の部屋…といった感じ。

101教室には、フニャ高唯一のピアノが置いてあり、一応『音楽室』ってことになっています。  …が、アップライトのボロピアノがある以外は特別に音楽室らしいものは何もない普通の教室です。 日本の学校の音楽室っていったら、楽器も色々なのが揃ってるけどね~(^^ゞ フニャ高は音楽室は……(>_<)

一応音楽室の101教室なので、他のクラスが音楽の授業のときは他のクラスが101教室を使います。 でも、それ以外の時間 101教室にいて、そこで一番多くの時間を過ごすのは10年B組。 そんな感じで、緩~~くクラスごとの拠点になる教室(クラスルーム)が決まっているんです。

各クラスごとに『クラスルーム』はあるけれど、その教室を他のクラスも授業で使うことがある。 そこのトコロが日本の学校との大きな違いだと思います。

 

上写真(↑)は『サンタクロースの日』のフニャ高103教室。
103教室は今、9年B組のクラスルームです。
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103教室の管理者は9年B組の担任の先生。
ハンガリーの高校は入学から卒業までクラス替え無しで、担任も同じ先生のまま。
フニャ高では、拠点の「クラスルーム」も基本的に卒業まで同じ教室です。