ラード、食う?


 

マグノリア

日本は世界でもトップクラスの長寿国。 一方、ワタシが今 暮らしているハンガリーの人たちの平均寿命は日本に比べると低いらしいです。

低いといっても ハンガリーの平均寿命は70歳代の半ばくらいらしいですから、とんでもなく低いというほどでもはない。 町を歩けばお年寄りの姿も多いですしね。 子どもと若い人しか居ないような、そういう国ではありません。 (そもそも日本がトップなんだから、日本と比べりゃ他の国の平均寿命はみんな日本より低くて当然なんだし。)

寿命とダイレクトに関連するのは「健康」、そして健康に密接に関わるのが「食生活」…と言ってもいいと思う。 さらに言えば、「健康な食生活」とは「油脂と塩分を控えた粗食」にある…な~んてね。 カロリー計算も出来ないワタシが言っても説得力ないけれども、でも コレ、日本人の常識でしょ。

ハンガリーの伝統的な食生活って、動物性脂肪(←つまり、植物性油脂や、脳に良いといわれている魚類からとれるような油ではない。そもそもハンガリー人、魚 食べない!!)をた~っぷり摂るんですよね。 現代的な健康志向な食事から考えると、不健康そのもの!

例えば、ハンガリー人は『ラード』を好む

『ラード』って豚の脂のことです。 動物性脂肪そのもの!!ですね(^^ゞ ワタシはハンガリーへ来る以前は『ラード』なんて 何かすごく特殊な…滅多に使われることのない食材のように思っていたのですが、ハンガリーでは その『ラード』を多用するんです。
普通の料理にも使うし、パン類を作るのにも使うらしい。 また、『ラードをそのまま』(と言ってもイイ食べ方で)食べたりもします。

その一例が『ジーロシュ ケニェール』。 『おにぎり』を知らない日本人はいないように、『ジーロシュ ケニェール』を知らないハンガリー人はいない。 ハンガリーでは大変ポピュラーな食べ物で、『ジーロシュ ケニェール』に愛着を持っているハンガリー人は多い。

『ジーロシュ ケニェール』とは、パンにラードを塗って、玉ねぎの薄切りや塩、パプリカを少々振りかけたものです。 ホントにそれだけの物なので、作るの簡単。   ラードそのものを食べると言ってもよさそうな、とっても「ハンガリーらしい」食べ物だと思います(^^ゞ

かく言うワタシ自身は、ハンガリーへ来てからも『ラード』を買ったことはありませんし、『ジーロシュ ケニェール』も食べたコトがありません。 郷に入っては郷に従う派のワタクシですが、ラードはちょっとなぁ…(^^ゞ 

 

ランチで いつも給食を食べているので、
給食の中に入っているラードは食べてると思います。
しかし、もともとお肉の『脂身』がキライなので、
『ラード』をそのまま食べたいとは絶対に思わない。
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ラードの写真もないので、この記事の写真は全然関係ないマグノリアょ♡
…とハートマーク付きで書いたところで、
今回の記事に漂う「ケモノ臭」は拭えないかもしれない…(>_<)

 

 


久しぶり! お魚給食


 

フニャ高給食 3月27日

早いもので2014年も3ヶ月が過ぎ、もう四月です。 エイプリルフールですね(^_^;)

「エイプリルフールだとか言い出して…。 何かホラを吹くつもりか!?」なんて警戒しなくても大丈夫。 これから書こうとしているのは嘘でも何でもない、真面目に本当のことですから!

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の3月27日の給食は、久しぶりのお魚メニューでした。

どのくらい久しぶりかというと、その前に給食に魚がでたのは2ヶ月前の1月23日。 ハンガリーの学校は9月始まりですので、今学年が始まってから3月までの7カ月間のうち給食に魚が出てきたのは 先週の魚の日で3回目。

ハンガリーの人たちって ホント~~に魚を食べないみたいだし、魚を売っている店そのものも少ない (この先 ハンガリーに住もうと思っている人は、その点は覚悟しておいたほうがイイですョ。) かなり大型のスーパーで 巨大な規模の精肉コーナーの10分の1以下くらいの魚コーナーがあるとか、そのくらいか。 で売っている魚は「鯉」「ナマズ」のみ。(←生(ナマ)…というより、「生きたまま」売っていたりする。それはそれで活きが良すぎて困る(^^ゞ)
ハンガリー人を日本の普通サイズのスーパーの鮮魚コーナーに連れて行ったら、「ココは魚市場?」って思うかも!?だよ(^^ゞ

そんな現状なので、給食で魚が出てくるコトがほとんどないのは ワタシにとって嘆かわしいコトではあるけれど、もはや驚くようなコトではない。

そして、魚の調理法がワンパターンなのも驚くコトではない。

今回の魚の日のメニューは、
『桃のスープ』(↓)
桃のスープ
スープが甘いってトコロが、すごくハンガリー

『ライスと白身魚のフライ(タルタルソース添え)』(↓)
白身魚のフライ
フニャ高の給食で『魚』っていうと、必ず『白身魚のフライ』なんだよね!!!(-“-)

『お豆のサラダ』(↓)
豆サラダ
これは見た目はあまり素敵じゃないけれど(←失礼?)、食べてみると意外と美味しい お豆のマリネみたいなサラダです。

過去記事のコチラをチェックしてもらえば一目瞭然ですが、この組み合わせは 1月の魚の日と非常によく似ている。
メインの皿の『ライスと白身魚のフライ(タルタルソース添え)』は全く同じだし、
スープが具は違っても 甘い『フルーツスープ』であるところとか…。

今回 ワタシの白身魚のフライはお皿からはみ出ているほど大きかった(長かった)の。 魚に飢えた この日本人のために、給食のおばさんが特に大きい魚をよそってくれたのかな?…と思う。
「調理法がワンパターン」とか言ってると 罰が当たっちゃうかなぁ(^^ゞ

 

ハンガリー人から見た日本(日本人)のイメージの中には
「日本人はよく魚を食べる」…というのがあるみたいだが…
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ハンガリー人のほうが 肉に偏りすぎていて魚を食べないから
そんなふうに思うんじゃないか!?…とワタシは思っている。

 

 


カモノハシのミルク?


マダールテイ

ハンガリーのスーパーには『マダールテイ(madártej)』なるモノが売っている。
売り場はだいたい コーヒー牛乳とかがある…牛乳飲料の売っている場所ですね。

ハンガリー語で『マダール(madár)』というのは『鳥』のことで、『テイ(tej)』は『ミルク』。 だから『マダールテイ(madártej)』って、つまり『鳥ミルク』!?

おいおい、それはおかしいでしょ。 鳥は哺乳類じゃないもん。ミルク出ないじゃん(^^ゞ
哺乳類なのにカモみたいなクチバシがあるカモノハシのミルクか!?…そう思ったんですが。

かなり前から気にはなっていたんですが、最近やっと、思い切って買って飲んでみましたよ。 やっぱりブログに書く前には やっぱり飲んでおいたほうがイイかと思って。

『マダールテイ(madártej)』ってね、なんだか モノスゴク甘いお砂糖入り牛乳(カスタード・バニラフレーバー付き)…って感じの飲み物でした。 色はクリーム色。薄い黄色のパステルカラー。 タマゴ入りなのかな? だから『鳥ミルク』???

まぁ飲めないシロモノではなかった。 ワタシは『鳥ミルク』より『ココア牛乳』のほうが好きだと思ったケド。…だから、再びワタシが『鳥ミルク』を買うことはないだろうな…と。

 

ハンガリーのスーパーで売っている牛乳飲料は、
コーヒー牛乳よりも ココア牛乳が多い気がします。
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キャラメル牛乳というのも最近見かけるんだけど、
キャラメル牛乳…も、そうとう甘そうだなぁっ(^^ゞ


今年2回目のお魚


1月23日の給食

あいかわらず お昼は給食を食べています。

お肉メニューは珍しくないフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の給食。 でも、お魚メニューはモノスゴク珍しい(^^ゞ

木曜日は久~~しぶりの お魚メニューでした。

記憶違いじゃなければ、今年2回目のお魚デイ。 「今年」っていうのは新年明けての今年、つまり2014年ではなくて、9月に学年度が始まってから今までの「今年」ですので!! 今学年(の給食)が始まってから4ヶ月は過ぎてるので、2ヶ月に1回の頻度か。 ワタシ基準では少なすぎるわね(-_-)

フニャ高の給食で出てくる魚は、いつでも『白身魚のフライ』です。 青魚が給食に出たことはないし、フライ以外の調理法で魚がでたのは過去6年の間で一回だけ。 いつもいつもいつもいつも『白身魚のフライ』なの。(あ、でも「いつもいつも」と強調するよりも、魚の日そのものがほとんどないんだヮ。) ハンガリー人が大好きな『肉のフライ』を 『白身魚』に変えただけで、あまり お魚を食べてますぅ~♡ って感じがしないのよね(^^ゞ それでも、魚が出てくるだけで嬉しいけど。
白身魚のフライ

木曜日のメニューは、『蜂蜜入りプルーンのスープ』と『白身魚のフライとライス。タルタルソースがけ』『生野菜のサラダ』。

蜂蜜入りプルーンのスープ
(↑「蜂蜜入り」なだけあって、このスープはしっかりと甘かった。)

このメニューのことを
「今日は米と魚で スゴク日本らしいメニューだね!!」
…と言われたけれど、微妙~(^^ゞ
「はぁ、まぁ。 だいたいは…。」
そう答えたワタシ。

だってスープが最も日本らしくないスープの代表格『甘いフルーツのスープ』だし、魚の調理法だって肉の代わりに魚を使ってみました…ってだけの 給食フライそのものだしさ。 このメニュー、「日本らしい」と思います!?

 

フニャ高は学期制ではなく、前・後期制。
つい先日前期が終わったところで、今ちょうど学年後期が始まったところ。
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この『白身魚のフライ』が後期の最初で最後のお魚デイになるのかなぁ?
(フライに文句を言うくせに、やっぱり魚が食べたいワタシ…(^^ゞ)

 

 


薪割り…我が挑戦と挫折の記録(-_-;)


グヤーシュ

文明先進国ニッポンで「もやし」に生きている皆さんは『薪割り』なんてすることがないし、したことがない人が多いと思いマスが、ワタシは薪割りをしたことがあるんです<(`^´)> だから経験者として断言する、「薪割りは重労働だ!!」…と。

 

ハンガリーの名物料理の一つ『グヤーシュ スープ(gulyásleves)』は、元はといえば ホルトバージ(ハンガリーの地方の町。ユネスコの世界自然遺産に指定されている)辺りの だだっ広い荒野の牛飼いさんたちが、野外で作って食べていたもの。 本来、野外料理なわけです。

上の写真(↑)にあるような、野外で『ボグラーチ(bogrács)』という大きなお鍋にグヤーシュを作って食べるのは、ハンガリー人の大好きな娯楽の一つ。(牛飼いに限らず、一般的なハンガリー人でも。) これは春から秋にかけて、気候が穏やかな時季のお楽しみ♪ 野外でお肉が柔らかくなるまで、じっくりと3~4時間かけて煮込みます。 この『野外グヤーシュ作り』に、本物の薪を使うんですよね。

だから生活が近代化されてきているとはいえ、『薪を見たコトがないハンガリー人が存在するとは信じがたい』わけ。 逆に日本人なら、「『薪』って何ですか?」とか言っちゃう若者がいても驚かないけど(^^ゞ

…で、グヤーシュ作りには欠かせない(←ウソ。ガスを使っても可!)、
本物の薪の割りかた。

まず、森かどこかで木を切り出してくる。(↓)
薪小屋
冗談です(^^ゞ 普通の人はさすがにココからはやらない。
でも、薪割りの前に、すでに このように「ざっくりと適度な大きさに切ってある木」が必要。

それから斧と薪割りの台(↓)
薪割り台

 

① 台の上に縦に置いた薪に、斧でガツンとやり、薪に斧を食い込ませる。
薪割り1
この段階では、いきなり斧を高いところから振り下ろすのではなくて、適度な高さから振り下ろします。 つまり、空振りした時 ものすごく危険なため、いきなり思いっきり高いところから振り下ろしたりしてはいけないの。

 

② 斧が薪に食い込んだら、薪ごと振りかぶり、力を込めて振り下ろす。 この「振り下ろし」を何回か繰り返すと 薪が割れます。
薪割り2

割った薪は、火のそばにしばらく置いて 少し乾かしてから火にくべます♪
ボグラーチ

 

 

人がやっているのを見ると、それほど難しそうには見えなかった。 だって単純でしょ? 最初にガツンと切り込みを入れて、その後はガンガンガン…とやればイイわけだ。

そこで、人目が少ないときを見計らって、挑戦してみたさ、ワタシも。

だが、①の段階さえ完遂できることなく、挫折(T_T)

思いのほか木が堅くですねぇ~、ガツンとやっても斧が木に食い込むどころか、ほんのちょっと跡がついた…くらいにしかならなかったのですよ。 それであえなく挫折。 だから、ただ一対の薪さえ作るコトができなかった(T_T)

そゆわけで、薪割りって重労働だし、見た目よりも難しいよ?…というお話(^^ゞ

 

ワタシの初めての薪割りは
このように残念な結果に終わったわけですが…
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それは木がとっても堅かったせいで、
もっと軟らかい木だったら きっと成功していたんだ!!!
…と、信じています。 えぇ。信じてますとも。