アウトプットの機会を増やす・1

 

子ども

過去記事で「どんな人にでも有効な外国語学習法とは?」ということを書きました。 今回は「その続き」ですので、そちらを読んでいないかたは よろしかったらコチラを読んでから 戻ってきてください。m(_ _)m

では。

外国語が出来るようになるには、出来るようになるまで繰り返せばイイ!!

日本語で「こんにちは。」とあいさつが出来るようになりたかったら、
「こんにちは。」と言えるようになるまで
10回でも、20回でも、100回でも1000回でも!! 繰り返せばいい。

世の中には、1回聞いたことは絶対に忘れないような天才もいれば、ワタシのように何回も繰り返しても覚えられず苦労するタイプもいるわけなので、ここでは仮に、「誰でも100回繰り返せば記憶できる。ゆえに目標繰り返し回数は100回!」と仮定しておきましょう。

問題は、どうやって100回繰り返すか…なんですよね。(^^;

身につけるための「繰り返し」の方法は、やはり理想的なのは「実際の場面で使用
すること」、つまり、実際に誰かを相手に「こんにちは。」とあいさつすることだと思われます。

しかし、外国語の学習者には インプットしたことを「実際の場面で」アウトプットする機会があるとは限らない。

ワタシがフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)で教えている生徒たちの場合、彼らの日常生活上、ワタシが唯一の日本語スピーカー。 ワタシと確実に会う機会は、週に1回の日本語の時間のみ

一学年の間(約10か月間)で日本語の授業の回数は30回前後なので、日本語の授業の時でのみ「こんにちは。」をアウトプットするのだとしたら、1年かけても30回にしかなりません。
…かといって、日本語を勉強しているわけでもない周囲のハンガリー人を相手に「こんにちは。」なんて、言うわけがないですし…。

また、覚えたいのが「こんにちは。」の場合ならともかく、
「わたしの家族は3人です。 父と、母と、私です。」だった場合。
または、もっともっと複雑な日本語だったりした場合。……(-“-)

理想のアウトプット方法は「実際の場面で使うコト」だとしても、それを実行するのは それほど簡単なことじゃない…ですよねぇ。(^^;

(続く)

 

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万人に効く外国語学習方法

赤ちゃん

「誰にでも有効な外国語の学習方法」って…あると思います?
つまり、「この方法を実践すれば、誰でも外国語ができるようになる。しかも頭の善し悪しにかかわらず誰にでも!」、そういう方法があるのかどうか、ということです。

はっきり言って、そういう方法は「アルといえばアル」と言える。ホントです。
ただし、「ちゃんと実践すれば(できれば)ね!!」の但し書きは付く。
世の中 そんなに甘くないのだ。(^^;

ではでは、万人に有効な外国語の学習方法とは?

それは、
勉強したコトを使ってみる!
できるだけ多く!!
それだけ!!!
超シンプル!!!!

付け加えるなら、使ってみる場面は 現実か、現実の場面に近い形で使うことができるなら、なお望ましい。

具体例を挙げてみましょう。

日本語を勉強し始めたAくんが、日本語では「こんにちは」とあいさつすることを学びました。(インプット)

マジメなAくんは、「こんにちは」を自分のモノにして、使えるようになりたい。

そのため、
なるべく多くの回数、多くの場面で「こんにちは」と言う。(アウトプット)

「こんにちは」なんて、器用な人なら わざわざ日本語のレッスンになんて通わなくても言えるようになっちゃうので、イメージがわきにくいかと思いますが、もっと複雑なフレーズでも同じことです。

覚えたこと(インプット)を、使って(アウトプット)、使って(アウトプット)、使う(アウトプット)。 本当に覚えて自分のモノになるまで使う(アウトプット)んです。そうすれば 出来るようになるんですよ。

たとえ「こんにちは」でも、1回や2回言ってみただけでは 本当には身についていないのは普通。 でも、どんなに記憶力が悪くっても、「こんにちは」とあいさつする機会を100回繰り返すことができれば、覚えられると思いませんか?

つまり、物覚えが良くも悪くも
覚えられるまで繰り返せば、誰だっていずれは覚えられるんですよ。

言い換えると、外国語がどうしても出来るようにならないと言っている人は、身につく前に止めちゃうから 出来るようにならないの!  あと一歩、我慢して続けていたら、出来るようになっていたかもしれないのにぃ…。

9年前にハンガリーへ行って、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)で日本語を教えながら、その一方、一からハンガリー語を勉強してきた…、学ぶと教えるの両方の立場が身に染みているワタシ、は、そう断言するのでア~ル!! <(`^´)>

 

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やった~♡ やったぁ~♡♡♡ \(≧∇≦)/

 

シャインくん

JLPTテストのN3に合格しました♪\(≧∇≦)/♪

いや、試験を受けたのはワタシじゃありません。(^^ゞ
合格したのは、ワタシがフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の外で 個人的に日本語の勉強をお手伝いしている Hさんという人デス。

JLPTっていうのは、『日本語能力試験』のこと。 日本語学習者の日本語能力を測る目安としてメジャーな試験の一つです。 (←日本人が英語能力を測るためにTOEICを受けるみたいなモノ。)

ハンガリーでは年に一回、12月初頭に JLPTテストが行なわれています。
レベルはN1~N5までの 5段階で、N1が一番難しい。

すごく大雑把にいうと、JLPTのN2以上なら ビジネスの場でも対応できるレベル。(←就職の条件に「N2以上」とされていることが多いコトから考えて。)
だから日本語専科で勉強している大学生たちの多くは、おそらくN2以上を目標に頑張っているんじゃないでしょうか。

Hさんが合格したN3は、モチロンN2よりも簡単。
でも、N3だって大したものョ~♡

N3認定の目安は「日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる」とされていて、まだ日本語で全然困らずに生活できるというレベルには達していないと思われます。

でも、日本で生活しているわけでもなく、学校や仕事上で日本語が必須だとかいうわけでもない海外在住の日本語学習者(趣味で日本語やる人)の場合、最初からN3レベルを目標に頑張れば充分(それ以上にならなくてもイイ)という考えかたもあると思うんですよね~。(個人的に)

N3くらいのレベルに達していれば、よく言われる『旅行する時に困らないように…』くらいになっていると思うから。(←ただし、旅先で本当の本当に困った時に完璧に対処できる外国語能力ってのは相当に高いレベルだと思うので、N3レベルが日本旅行で困ることがないかどうかは 実際には分からんのだケド。)

モチロン日本語の勉強そのものが楽しいのなら、もっともっと上を目指せばいいんです!

とにかくHさんのN3合格は、ワタシにとっても一つの目標達成といえるコトなので、本当に嬉しい~♡(#^.^#)♡

 

もちろん頑張ったのはワタシじゃなくって Hさん。
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社会人で仕事も忙しいのに、
趣味で日本語やって 結果をだしたHさんはスゴイ!!

やった~♡ \(≧∇≦)/

 

劇場入り口

今週火曜日の夜、久しぶりに観劇のために劇場へ。ヾ(  ̄▽)ゞ

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)では、時々クラス単位とか、希望者を募ってとかで劇場へ出かけることがあるんです。 (観るのは演劇なので、国語(ハンガリー語)の先生が引率だったりすることが多い。)

今までもワタシ、そういうフニャ高の小規模な観劇ツアーに 何回か参加してみたことがあります。

ついて行ってみると、いつもフニャ高以外にも 大勢の学生らしきグループがいることが多いので、たぶん劇場には 高校生のためにチケットも割引価格で出してくれる公演日みたいなものがあるんじゃないかな。

しかし、「ハンガリー語、お勉強中なんです(^^;;」レベルのワタシにとって、演劇鑑賞ってのは けっこうハードルが高いです。 いや、かなり。 

後で 一緒に行った先生に説明をしてもらって、
「そういうことだったか~~~~~!!」…と分かったり。(-“-)
何がなにやら一向に分からなくて、眠気を振り切るのに必死で
「は~~や~~く~~終~~わ~~れ~~~~!!!」…と、心の中で念じたことも。(^^ゞ

だから、音楽やバレエの公演が学生価格で見せてもらえるなら喜んで♪だけど、演劇はワタクシには難しいので遠慮しておきますぅ~…と、最近は観劇ツアーに参加していませんでした。

しかし、今週の月曜日に 欠席者続出のためにチケットが余っているのでタダ!!と言われ、気まぐれを起こして久しぶりに観劇ツアーに参加。

その結果。
面白かった~♪♪♪(#^.^#)

タイトルは『リリオムフィ(Liliomfi)』という喜劇で、
セリフは早口だし、やっぱり理解できない(周りの人は笑っているのに、ワタシには面白さが分からない(-“-))部分もありましたけど、チンプンカンプンではなかった。
そして何よりも、およその筋を追いながら、楽しんで見ることができた。 ハンガリー語の演劇を観て、率直に「面白かった」と思えるのって、たぶん初めて!

コレは大きな進歩だ~♪\(≧∇≦)/♪

 

バレエやクラシックの公演と違って、
演劇の劇場では外人(アジア人)の姿を見かけないの。
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やはり演劇はね~、「言葉の壁」がねぇ~。

10年B組、T.ヴィヴィエンのお母様へ

 

10月29日黄葉

ワタシはフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の職員室で、外線電話を受けるのが大嫌い。別に内線なら好きだというわけではナイが…。(前回の記事参照

秋休み明け早々の月曜日、お昼過ぎ頃の授業時間帯中、フニャ高の職員室にいたワタシ。 授業中なので、職員室にいたのはワタシの他は二人だけ。

職員室の電話が鳴った。

あとの二人は自分の席で座って仕事中だった一方、ワタシは電話のすぐ目の前で掲示物を読んでいたんですよ。 だからその時の立ち位置から考えて、ワタシが電話を受けるのが一番自然。 なので、イヤだけどワタシが電話に出たんです。

しかし運悪く、それは外線電話だった。(>_<)

それは10年B組の担任のK先生あての電話で、K先生は職員室には居なかったため、ちょっと待ってもらって時間表を確認。
「Kは今 授業中です。」とワタシ。
さらに続けて「あと5分ほどで授業が終わりますんで、10分後くらいに電話をかけなおしていただけませんか?」と、言いたかったが、ハンガリー語での受け答えゆえ、不覚にもワタシは遅れをとった。(>_<)

先方「あ、それでは言伝をお願いいたします。ワタクシ、10年B組のT・ヴィヴィエンの母ですが、娘は明日は登校するとK先生にお伝えください。あ、ウチの娘、今日はお腹の具合が悪くて学校をお休みさせていただいているんですけれども、お医者にかかりまして、もうだいぶ良くなりましたので、明日は登校いたします。と、K先生に。」

…とかナントカ、全部はよく聞き取れなかったんだけれども、だいたいこんなようなコトを言っていたんだろう…と思う。

しかし念のため、確認はしておかなくてはなるまいて。(-“-)
「ヴィヴィエンは~、明日~、学校に来る!……でしゅかぁ?」と、ワタシ。

日本語で書いてもあの時のニュアンスは完全には伝わらないであろう。
しかし、このひと言(言い回しとか発音とか色々)で、電話を受けたのが まっとうなハンガリーを話せる普通の先生ではないのは明らかになった。 たぶん先方(←10年B組 T・ヴィヴィエンの母)が内心「大丈夫かいな、コイツ?」…と気づいた時。

たぶんあと二言、三言言葉を交わしたであろうか…。ワタシが言ったのは「分っかりました。 オッケー!」…とか、ビジネスハンガリー語レベルとしては不合格だったと思うけども、先方が了解してくれれば それでイイ。 そしてようやく電話を切るコトができて、ドッと疲れが…。(^^ゞ

後ろで聞き耳を立てていたらしい同僚二人に、たどたどしいながらも必死の受け答えが愛らしかった(←オモロかったの同義語)と褒められ『そうやって聞いてるくらいなら、途中で電話を変わってくれれば良いのに!(-“-)』…と、思わないでもなかったのだった。

何はともあれ10年B組 T・ヴィヴィエンのお母様、
その後の休み時間にK先生に伝言、伝えておきましたので!!v(^_^)v ご安心を。

 

実を言うと、伝言する時には間違えてT・ユリアンナって言ってたワタシ。
K先生、「T・ユリアンナなんてウチにはいないけど?」と。
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ものすごく焦ったけど、K先生のほうが
「Tはヴィヴィアンて子がいる。でもヴィヴィアンは今日休んでるけど。」
「そう、それ! その子だ!!!!!」…と。(^^ゞ
伝言するのも そう単純ではなかったのダ…。(>_<)