年の暮れからBoldog Új Évet!

 

マーチャーシュ像

普通は新年の挨拶として使われる「Boldog Új Évet!」が、
新学年度が開始された今の時期にも使われることに、ちょっとした異文化を感じているワタクシ。

Boldog Új Évet! は新年の挨拶なので、素直に日本語にすると「明けましておめでとう」になる。

でもBoldog Új Évet!の意味は、日本語に翻訳すると「良い新年を!!」なんです。
つまり、「良い年を迎えてくださいね」という、相手へのお祈りの意味を持った言葉なの。

だから、ハンガリーの人たちはBoldog Új Évet!を 年が明ける前の年末頃から使い始めます。 年末から年始にかけて ずっとBoldog Új Évet! (^^ゞ

あえて年末年始の違いを挙げるなら、
年末はお別れの時にBoldog Új Évet!といい、
年始は出会った最初にBoldog Új Évet!と言う。
…そんな感じでしょうか~。(^_^)

 

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Boldog Új Évet!

 

空

8月22日、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)新年度最初の会議の日。

それは、先生たちにとって事実上の夏休み明けの初日でした。
夏休み中、しばらく会わなかった同僚と 久々に顔を合わせるときでもあります。

ちょっとオモシロイと思うのは、そんな時に
「Boldog Új Évet!」
…と挨拶する人が多いコト
です。

Boldog Új Évet! とはハンガリー語で、日本語に翻訳すると『良い新年を!』といった意味。 普通は 新年の挨拶の時に使う言葉です。

でも、年度始まりが9月なので、その準備のために勤務が始まった今も「新年」というわけなのね~。

日本の新年の挨拶は
「明けましておめでとうございます。」
「明けおめ」は1月しか使わなくて、4月の日本の年度始まりに言うのを聞いたことはナイ。

Boldog Új Évet!
便利で、ちょっとオモシロイ言葉だな…と思う。(^_^)

 

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9年生、モノに釣られて本気になる。

 

ピカチュウチャーム

授業のとき以外にワタシと会ったら挨拶をする…と、その次の授業のときに「ピカチュウスタンプ」をゲットできる。
コレは、ワタシがフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の日本語クラスの1年目の生徒たちとやっているゲームです。

このゲームそのものは もう5年くらい続けていて、意外と大喜びでやってくれる生徒が多いので毎年それなりの盛り上がるのですが、今年(2015‐2016年度)の9年生たちは本気度が違った!

なぜならば、今年は賞品をだしたからです。(^^;

昨年の夏 日本に帰省しているとき、上の写真(↑)にあるピカチュウのチャームを ある親切な方からいただきました。

このピカチュウチャームを、昨年9月、フニャ高に入学して間もない9年生たちに見せびらかして、
「学年末までの間にたくさん挨拶をして、ピカチュウのスタンプを一番多く集めた人に このチャームをあげま~す!!」と宣言。

そうしたら、生徒たちが皆 色めきたっちゃって。ピカチュウ集めの挨拶競争が、例年とは比べ物にならないほど盛り上がったのです。

やっぱモノ(景品)があると反応が違うわ~~。(^^;

一等賞には賞品が出るということで、公平を期すために 生徒がワタシとあいさつをしたときにピカチュウの紙切れを渡し、授業の時に持ってきた紙切れの数だけ用紙にピカチュウのスタンプを押すようにしました。(↓)
スタンプ用紙
ピカチュウスタンプの用紙は前からあったけど、昨年度以前はスタンプを押す数は本人の自己申告制で、数え方がかなりいい加減だったんです。(^^;

紙切れを渡すようにした目的は、賞品付きの本気の競争なので数を正確に数えるためだったのですが、受け取った時に生徒たちが「ありがとう。」と言ってくれるので、挨拶の「おはよう」「こんにちは」に加えて お礼の「ありがとう」を言うアウトプット回数も増えました。

最終的に学年末、108個のピカチュウスタンプを集めた生徒が1位になって ピカチュウのチャームをゲット!
2位以下になった生徒たちも頑張ったので、ワタシが自前のピカチュウシールなどを提供して、表彰式を行いました。

このゲーム、あいさつ力の定着の効果もあると思うし、生徒たちも楽しんでいるので、来年度の新9年生たちとも続けていきたいと思います。

問題は、生徒たちの関心を釣るための「景品」。

昨年の頂き物・ピカチュウチャームのようなステキな景品を、この帰省中に入手することができたら、来年度のゲームも盛り上がると思うんですが…。
何かイイもの、ないかしら???

 

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アウトプットの工夫(フニャ高の場合)

 

ピカチュウスタンプ

外国語を学習中。
インプットした外国語を、なるべく多くアウトプットすることで、自分のモノにしたい!! 

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の日本語クラスの生徒は、どこかでワタシと出くわした時には元気に挨拶をしてくれることになっています。
会うのはほとんど学校でですから、使う挨拶は「こんにちは」か「おはようございます」、または「さようなら」のいずれかですね。
残念ながら「こんばんは」を使う機会は、学校ではなかなかありません。

コレ、ワタシはアウトプットの機会を増やすためだと思ってやっています。生徒たちはそんなふうに思っていないでしょうケド。(^^;

初学年の9年生のクラスのみですが、授業の時以外に ワタシに挨拶してくれた子には、次の授業の時に挨拶した回数分のピカチュウスタンプ(↑)を贈呈☆
(↑2年目以上の生徒には、もうピカチュウスタンプはナイけれど、それでも挨拶を続けてくれる子が多いです。ワタシの思うツボ!!(*^^)v)

高校生相手に そんな子供っぽいことを?と思う人もいるでしょうが、生徒たちはコレを喜ぶんですよ!! ピカチュウはハンガリー人にも人気だし。

もちろん中には完全にしらけていて、廊下でワタシと会っても素通りの子もいます。
「バッカみたい。ケッ!!!<(`^´)>」って感じ。(^^;

でも、こんなことを9年生相手に数年 繰り返しているうちに分かってきたんですが、やはり、ワタシを廊下で見かけると嬉々として近寄ってきて挨拶してくれる子たちは、ちゃんと挨拶ができるようになります。

「こんにちは」は簡単で、たいして練習を重ねなくても皆が出来るようになりますが、「おはようございます」は難しいんです。 日本語の授業は午後なので、授業ではアウトプットの機会がありませんしね。

だから、ワタシとあいさつしない子は、日本語の授業に1年出席していても、「おはようございます」が定着しないんです。

一方、ワタシとあいさつをしてくれる子たちは、朝「こんにちは」と言ってきたときに、すかさず「おはようございます!」と返す。そうすると、『そうだ、朝は朝の挨拶があったんだった。』と思い出して、そんなことを数回繰り返すうちに自然と「おはようございます」と言ってくれるようになるんです。

だからワタシ、今度の9月に入ってくる新9年生たちにも しっかり挨拶してもらうわョ~!! ご褒美はピカチュウスタンプだ☆

 

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アウトプットの機会を増やす・2

 

子どもテント

外国語が出来るようになりたい!!
そのためには、学んだ(インプット)したことを、自分のモノにできるまで使う(アウトプット)すること!! 

前回記事では 仮のアウトプット目標回数は100回としていました。(←あくまでも仮の数です。)

ただ、前回記事にも書いた通り、現実の場面でアウトプットを100回実行するのは そう簡単ではナイと思われます。(>_<)

でも大丈夫。
アウトプットの方法は、他にもあります。

例えば「リピーティング」とか、「シャドーイング」など。「書く」こともアウトプット方法の一つになりますよね。

でもさ~、授業で音声データを再生したり、自分がお手本になって発音したのを生徒たちにリピートさせたり…。 そういうのはワタシにとっては日常的なことなんですが、まぁ、2~3回目くらいなら素直に(けっこー嬉しそうに)リピートしている子どもらも、同じフレーズを4回、5回…と繰り返させると
「またですかぁ?”(-”-)”」
…という感じになってくるんです。間違いなく!

人にとって、単調なリピーティングってのは退屈なモノなんですよ。(-”-)
リピーティングが退屈じゃないのなら、とにかく地道にリピーティングで アウトプットの回数目標100回達成も それほど難しくはないのにね~。(^^;

「同じことを100回書き取り」とかも…たとえそれで記憶できるようになったとしても、作業そのものを想像しただけでも苦痛だよね。
フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の生徒は基本的に「楽しみのために」日本語のクラスに来ている子たちなので、そういう「苦行」は課せられないワ~。

アウトプットの数を増やすための現実的な問題解決法としては、一つのアウトプット方法だけに頼らず、多様なアウトプット方法を組み合わせて記憶の定着を図るのが良いと思われます。

学習者本人は繰り返していると意識せずに いつの間にか繰り返している。
繰り返すという その作業そのものが楽しい♪
だからいつの間にか覚えてる~!\(^▽^)/

そんな感じが、理想なわけですが…?

 

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