同じ名前で…

マーチャーシュ像

昔々、ワタシが 小学校1年生に入学した時に、クラスで一番最初に仲良くなった友達は、自分と同じランドセルを持っていた女の子でした。

クラスで同じランドセルだった子が他にはいなくて、だから
「あ、ランドセル同じだね!」
…と、そんなきっかけで仲良くなりました。

なんか子どもの頃って、同じモノ持ってるとか、そういうきっかけで仲良くなっちゃったりするよね~?
( ̄▽ ̄)

…で、ふと思ったことがあります。

ハンガリー人は、わりと同名の人が多くて、よくある名前だと 一つのクラスにアンナが2人とか、ファンニが3人とかいうことが よくあるんです。

アンナがアンナ同士で「アンナ」と呼び合ってたりするのって、ワタシの目から見ると、「ややこしくないんか~い!?」って感じ。

そういう同名同士の子たちって、小学校の時とか、
「私たち、同じ名前だね♪」って仲良くなったり…そういうことあったのかなぁ?
どうなんだろう…???

 


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男の子名・女の子名

マーチャーシュ像

先日、コロナ禍のロックダウン中のため自宅勤務中のフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)同僚に頼まれて、その先生の担任クラスの生徒の名前を見ていた時のこと。

「コヴァーチ・クリスティナ」という名前がありました。

「コヴァーチ(氏)」も「クリスティナ(名)」も、ハンガリーでは珍しくない、わりとよくある名前。その氏と名前の組み合わせである「コヴァーチ・クリスティナ」って名前も、同姓同名がわんさか居るであろう…そういう名前です。

そんな珍しくもない名前が、なぜか目に留まって、「なんでだろ???」…と思ったわけですが……、思い当たったのが、「コヴァーチ・クリシュトフ」

そういえば もう卒業して数年経ったけど、以前、フニャ高に「コヴァーチ・クリシュトフ」っていう名前の生徒がいたんだったわ。

「クリシュトフ」は男性の名前で、「クリスティナ」は女性の名前。
男女違いの同姓同名…と言えないこともナイ。

学年差から考えると、「コヴァーチ・クリシュトフ(男)」が卒業した次の学年に入れ違いで、「コヴァーチ・クリスティナ(女)」がフニャ高に入学してきた模様です。

いや、ただそれだけのハナシなんですケド。( ;∀;)

 


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変わってんのはそっちだろ?

マーチャーシュ像

ハンガリー人の名前の話題、再び。
(^ ^;;

ハンガリー人の名前に関連する過去記事も、合わせてお読みくださると嬉しいな♡(#^.^#;;

このブログで、ハンガリー人の名前(フルネーム)を書くとき、ワタシは「ナジ(姓)・ペーテル(名)」とか、「コヴァーチ(姓)・アンナ(名)」とかいうように、『姓・名』の順で書いています。

この『姓・名』の順、ハンガリー人の場合は コレで正しいのです!

ハンガリーは地理的にはヨーロッパのおよそ中央部分に位置し、いわゆる西欧文化圏の国に属しています。
そして西欧文化圏の国々では、『名・姓』の順で名のることは周知の事実!

英語でも『名前』をファーストネーム、『姓』をラストネームって言うもんね。

ところが、
ど~ういうわけだかハンガリー人は『姓・名』の順で名のるんですよ。
『姓・名』順が正式なんです。

ホントです。

そしてヤヤコシイのは、ワタシの周りのハンガリー人たちは
「ハンガリー人以外の外国人は、『名・姓』の順で名のる」
…と、信じているわけ。
無論のこと、日本からハンガリーに来ている日本人のワタシも、その「外国人」に含まれます。

で、職員がチェックを入れなくちゃならない職員の名前リストとかに、
他の人全員が『姓・名』順で名前が書かれてあるのに、
ワタシの名前だけ『名・姓』順の Makiko Kimura になってる時があったりするの。

つい先日もMakiko Kimuraになってて、自分の名前が見つけられなかったばかりよ。 だってワタシは、Kimura Makikoだから、Kのところを探してましたからね!!!(――〆)

それでいて、
「日本も『姓・名』順なんて、変わってるね~。」とか言われちゃう。( ;∀;)

でもワタシに言わせるなら、
「中国や韓国でも『姓・名』順なんだから、日本人のワタシの名前が『姓・名』順なのは、極東アジア文化圏としてはノーマル!
むしろヨーロッパの真ん中でポツンと『姓・名』順で名のるハンガリー人の方が変なんじゃん!!! (; ・`д・´)」
…と思うのであります。

 

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①~⑤、どれを選ぶか。

民族舞踊

ハンガリー人の名前のハナシ、再び。(^ ^;;

現在のハンガリー女性は、結婚後の姓名をどうするか、5つの選択肢があります。
(関連過去記事はコチラ)

例えば、「ナジ・ペーテル(Nagy Péter)」という男性と「コヴァーチ・アンナ(Kovács Anna)」という女性が結婚した場合、

旧姓名「コヴァーチ・アンナ(Kovács Anna)」は、
①ナジ・ペーテルネー (Nagy Péterné)
②ナジ・ペーテルネー・コヴァーチ・アンナ (Nagy Péterné Kovács Anna)
③ナジネー・コヴァーチ・アンナNagyné Kovács Anna)
④ナジ・アンナ (Nagy Anna)
⑤コヴァーチ・アンナ (Kovács Anna)
以上の5つの中から どれか一つ、結婚後の自分の正式名を選ぶことができます。

で、実際のところ、女性たちはどれを選んでいるのでしょうか?

コレは統計とかではなく、ハンガリー人の職場で生活をしているワタシの印象なんですが、③がほぼ多数だけど、④を選ぶ人も居る。 そして⑤の人も居る。…といった感じです。

逆に②のタイプには 今まで1人も会ったことがなくて、
①の伝統型は、意外と居るんだけれども、彼女らが結婚したのは法律が変わる前の選択肢が無かったころ…と思わます。

やはり今どき 自分の旧名まで消えてしまう①タイプを選ぶ人は、少なくともワタシの周りには居ないし、
2人分の名前をつなげたような②タイプの長すぎる名前の女性には会ったことがナイです。(^ ^;;

多数派は、『夫の姓+ネー(né)』+『自分の旧姓・旧名』の③タイプ。
そして、それがハンガリー全体としても多数派なんじゃないのかなぁ~~?と、思います。

 

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5つの選択肢

マーチャーシュケーキ

ハンガリー人の名前のハナシ、再び。(^ ^;;

伝統的なハンガリーの習慣では、女性は結婚すると『夫の姓名+ネー(né)』という 結婚前に自分の名乗っていた姓名が完全に消え失せた改名をして(させられて)いた!!
(過去記事はコチラ)

今回は、現代のハンガリー女性が結婚した場合、彼女の姓名はどうなるのか!? …というハナシをしたいと思います。

まず一応、男性のほうの姓名についても書いておくと、男は昔と同様に、結婚しても姓名の変更はしません。男は名前を変えない。コレだけは、昔も今も一緒。

一方、昔は『夫の姓名+ネー』という、ビックリな改名を強いられていたハンガリー女性のほうはというと、現在では以下の5種類の姓名の選択肢があります。

① 伝統型、『夫の姓名+ネー』(元の姓名が消えうせるパターン)
② 伝統型&旧姓名型 『夫の姓名+ネー』の後に、元の旧姓名をあわせる。
③ 混合型 『夫の姓+ネー』と、元の旧姓名を合わせる。
④ 夫の姓に改名 『夫の姓』と、元の自分の名前だけを合わせる。(←日本で一般的なパターン)
⑤ 結婚しても旧姓名をつらぬく。(←夫婦別姓。でも正式な婚姻関係はある。)

例えば、「ナジ・ペーテル(Nagy Péter)」と「コヴァーチ・アンナ(Kovács Anna)」が結婚したとすると、

夫「ナジ・ペーテル(Nagy Péter)」は、結婚後も「ナジ・ペーテル(Nagy Péter)」。

妻の旧姓名「コヴァーチ・アンナ(Kovács Anna)」は、
①ナジ・ペーテルネー (Nagy Péterné)
②ナジ・ペーテルネー・コヴァーチ・アンナ (Nagy Péterné Kovács Anna)
ナジネー・コヴァーチ・アンナ (Nagyné Kovács Anna)
④ナジ・アンナ (Nagy Anna)
⑤コヴァーチ・アンナ (Kovács Anna)

以上の5つのパターンの中から、1つを選ぶことになっていまスゥ~~。

女性の皆さん、貴女なら、どのパターンの改名がお好み???
(^ ^;;

 

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