『楽園』という名のスープ


1月6日 給食

前回、ちょっと久しぶりに給食の話題だったので、今回も給食つながりの話題。

上の写真(↑)は先週の月曜日、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名) 1月6日の給食。

右下隅にある赤っぽい色のスープは『パラディチョムレヴェシュ(paradicsomleves)』といって、『トマトのスープ』です。

パラディチョムレヴェシュ

『トマト』がハンガリー語で『パラディチョム(paradicsom)』『スープ』が『レヴェシュ(leves)』ですので、『パラディチョムレヴェシュ(paradicsomleves)』とは すなわち『トマトスープ』…と、ただそのまんま、何のひねりもありません(^^ゞ
『トマトスープ』のほうが日本語としては分かりやすいと思いますので、これ以降は『トマトスープ』と書くことにします。

写真を見ると分かるように この『トマトスープ』、トマトの赤い色をしていて、トマトのポタージュスープって感じ。 ほんの少しだけトロミがあるの。 そして、スープの中にはアルファベットのパスタか、お米がちょっと入っていたりします。

さらにこのスープのハンガリー料理らしいトコロと言えば、ほんのり甘いところですね。 ハンガリーの『トマトスープ』は砂糖入り(*_*) ま、甘いって言ってもちょっとだけですけどね、甘いことは甘い。 でも正統派ハンガリー人にしてみると給食のトマトスープは甘みが足りないらしいケド?(^^ゞ(そういう人は、自主的にお砂糖をプラスして食べていたりする…(*o*;;)

一度 給食に『イタリア風トマトスープ』っていうのが出て、それは甘くなかったんだヮ。 そうしたら、ハンガリー人たちにはあまりお気に召さなかったみたい。 ワタシにはそっちのほうがまともに思えたケドね(^^ゞ

ところで、ハンガリー語の『パラディチョム(paradicsom)』という単語は 日本語の『トマト』に相当するんですが、『トマト』の他にもう一つ、『楽園』という意味もあります☆ 『パラディチョム(paradicsom)』とは『楽園』、すなわち『パラダイス』。 発音もスペリングも同じなんだって。

『パラディチョムレヴェシュ(paradicsomleves)』は『トマトスープ』で間違いないんだけれども、コレは『楽園のスープ』……v(^_^)v♪」…とか思いながらいただくと、ちょっと素敵なアリガタイ物を食べているような気がしてイイ感じです。

 

「『フルーツスープ』も『甘いスープ』もハンガリー以外の国には無いと思う…」
…と、あるハンガリー人に言ってみたところ、
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「果物があるのに、どうしてそれをスープにしないんだ? 変なの。」
…だそうで。
そういう考え方もあるんだな。 異文化だなぁ…(^^ゞ

 

 


七草の日のお粥


2014年1月7日 給食

この写真(↑)は 先週 1月7日のフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の給食。

「七草」ではないけれど、「お粥」でした。 (↓)
牛乳粥
七草ではないので、日本の伝統文化に敬意を表したわけではない。ただの偶然(^^ゞ

以前ブログでも紹介したことのある『甘いメインディッシュ』の一つ、米を牛乳と砂糖で煮込んだお粥。 振りかけてある『シナモン入りの粉砂糖』は、シナモンの配合量が限りなく少なく かなり「粉砂糖」に近かったです(^^ゞ

とても良く煮込んであって、お腹に優しい感じでした(^_^)
七草粥ほど「身体にイイ」感じはしないケド~(-_-;)

冬休み明けの一週目から、『甘いメインディッシュ』の健在っぷりを見せてくれた給食。 ワタシが少々苦手とする『甘いフルーツスープ』も木曜日の給食に出てきました。 今年も色々な『甘いモン』が食べられそうな予感…(^^ゞ

 

慣れというのはコワイもので、
近頃は『フルーツスープ』も
冷たければけっこう美味しいと思ったりもするんですよ。
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でも、給食のは温めてあるんだよねぇ~。
今、冬だからね。

 

 


週1フルーツスープにムッとしています(^^ゞ

9月19日スープ

私事ですが、ワタシは汁物好き♡ みそ汁でもスープでも何でも良いんだケド、食事の時には何か汁物があったほうが嬉しいの(#^.^#) インスタントでも良いのョ~。 ラーメンやうどんのように主食が汁物の場合には なしでも良いけど、うどんにみそ汁が添えてあっても全然構わない。 そういう場合には ありがたく両方とも頂戴いたします(^_^)v
そんなワタシですので、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の給食が いつも「スープとメインディッシュの二本立て」なのは良いコトです(^_^)

ハンガリーの名物料理の一つに『冷たいフルーツのスープ(Hideg gyümölcsleves)』というものがあります。
日本の汁物に対する感覚ではちょっと想像しにくい代物ですが、サワーチェリーなどのフルーツが具として入っている甘いスープで、夏の暑い時に冷たいのをいただくと「あれ、けっこうイケるんじゃん?」…というモノなの。 (詳しくは過去記事のこの辺をドウゾ

ハンガリー名物なので、フルーツスープはフニャ高の給食にも出てきます。 ただし、本来フルーツスープが旬の夏場は夏休み中で給食もないため、フニャ高のフルーツスープは常に旬を外れた時季に供され、冷たくなくぬるい…ですが(^^ゞ

給食にフルーツスープが出る日には、ワタシはしっかり食べます。だって、ワタシ汁好きだし、他に選択肢がないし。 でも本当はあまりフルーツスープは好きではない。 だって汁はやっぱり しょっぱい味のほうが良くないですか!? フルーツスープは甘いのョ!(甘いもの好きのハンガリー人同僚に言わせると、給食のフルーツスープは「甘みが足りない」そうだが…) ワタシが自ら進んでフルーツスープを食べたいとか思うのは、うだるような暑さの夏、いわゆる『冷たいフルーツスープ』の旬と言えるような時だけ。 だから給食のスープがフルーツスープの時は、ちょっとガッカリというか、あまり嬉しくないというか・・・(^^ゞ

ところが、今学年度が9月に始まり給食が始まってからというもの、およそ一週間に一回の頻度でフルーツスープが登場するの~(;_;) 去年までは1ヶ月に2回くらいだったと思うんだけどなぁ…。 なぜ今年はこんなに頻繁にフルーツスープがでてくるのかしら…(-“-)
上の写真(↑)は今学年度最初ののフルーツスープで、
給食が始まって2週目の木曜日に出てきた 『干しぶどうとリンゴのスープ(9月19日)』

2回目は3週目の木曜日で、『桃のスープ(9月26日)』 (↓)
9月26日スープ

4週目は珍しくフルーツスープはなしで、
3回目は5週目のやはり木曜日、『桜桃とサワーチェリーのスープ(10月10日)』 (↓)
10月10日スープ

4回目は6週目、また木曜日で『蜂蜜プルーンスープ(10月17日)』 (↓)
10月17日スープ

5回目は7週目の火曜日、『フォレストフルーツスープ(10月22日)』 (↓)
10月22日スープ

秋休みで一週間空いて(8週目)、明き休み明けの9週目は珍しくフルーツスープなし。
6回目、10週目の木曜日、『トロピカルフルーツスープ (11月14日)』 (↓)
11月14日スープ

7回目、11週目の木曜日、『ヨーグルト風味のサワーチェリースープ(11月21日)』 (↓)
11月21日スープ

8回目、12週目の水曜日、『サワーチェリーとリンゴのスープ (11月27日)』 (↓)
11月27日スープ

今学年に入って、給食があった11週間のうち、フルーツスープが出てきた回数8回! ほぼ週に1回といっても良い頻度。 去年までは給食のフルーツスープというと『リンゴのスープ』が多かったのに、今年はフルーツスープのヴァリエーションが増えているのも気になる…(-“-) 
ワタシとしては、次にフルーツスープを食べるのは、来年の6月、暑くなってからにして欲しいものですが…今週もまた出てくるのかなぁ???(^^ゞ

 

でもワタシは出てくれば食べるのよ、フルーツスープ・・・。
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好き嫌いなく何でも食べられるのは、
異国で学校給食食べて生きていくには必須の能力よね(^^ゞ

 

 

ラーンゴシュのトッピング、何が好き?


ラーンゴシュ屋さん

ハンガリー料理の一つ・・・と言っても、レストランのメニューにあるようなご立派な食べ物じゃなくって、軽食スタンドなどで売っているスナックの部類に『ラーンゴシュ(Lángos)』という食べ物があります。

お祭りだとか、立ち食いが基本のかしこまらない軽食スタンドなどで良く見かけるものですが、お家でも作ったりするらしい。 『ラーンゴシュ(Lángos)』は庶民的なおやつ・・・といった感じでしょうか。 どんな食べ物なのか日本風に言うと、『揚げパン』かな。

ラーンゴシュ

基本のラーンゴシュ(シマ・ラーンゴシュ(sima lángos)) は、生地を油に放り込んで揚げただけのシンプルなもの。(↑)
お祭りなどでは揚げたてを袋に入れてもらって歩きながら食べる♪ 味付けはしないんですが、美味しいです(^_^) 油で揚げてあるし、見た目がけっこう大きいので、小食な日本人は「うわぁ~、あんなの、ワタシには無理ムリィ~(^^ゞ 」って感じに思うかも。 でも、意外と食べられちゃうんですよ。

シマ ラーンゴシュ

何もつけずに食べるシマ・ラーンゴシュも美味しいですが、ラーンゴシュにはお好みのトッピングをつけて(乗せて)食べたりもします。
ラーンゴシュの定番のトッピングは、「サワークリームとチーズ」など。 さらにその上に「玉ねぎのスライス」を乗せたりとか。 「ハム」や「ソーセージ」、「ニンニク」など、お好みのトッピングでどうぞ。

以上の定番トッピングを見ると、ラーンゴシュのトッピングは『しょっぱい系』の味付けで食べる・・・と思われそうですが、やはりそこのトコロは『甘いスープ』『甘いメインディッシュの数々』を生み出してきたハンガリー人。  『甘い系』トッピングで、「ジャム」や「砂糖」っていうのもあるみたいです。

 

この間、中央市場(Nagy Vásárcsarnok)へ行ったときも、軽食スタンドのラーンゴシュ屋さんでこんなの見つけちゃった(↓)
甘いラーンゴシュ
SWEET LÁNGOSですってさ!
ラーンゴシュに粉砂糖をた~っぷり ふりかけた上に、チョコソースとバナナとか。
(スゴイ。チョコを塗るのに粉砂糖までふる必要あるのか!?)

ワタシは定番の「サワークリームとチーズ」のトッピングが好きですが、日本の揚げパンもお砂糖つけた甘いパンなので、意外と「チョコ・バナナのラーンゴシュ」も美味しいかもしれません(^^ゞ

 

ハンガリー人の目から見れば、日本の『アンパン』とか、
ビックリ仰天の変な食べ物かもしれないよね~?
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変なのはお互いさま。
でもワタシは「サワークリームとチーズ」派だョ~♪

 

 


偽グヤーシュのスープ


10月15日給食

今回もフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の給食の話題(^^;;

しかし、先週は『甘いメインディッシュ』ネタをたてつづけにアップしたので、ひょっとして
「フニャ高ってトコロは毎日毎日甘いもんばっかり食べているんじゃないのか!?」
・・・と思われてしまうのではないかと思い、今回は『甘くない給食』の話デス

 

今回の画像・上(↑)は、フニャ高の10月15日の給食。

メニューは、
スープが『偽グヤーシュスープ』
偽グヤーシュスープ

 

 

メインディッシュは『フランクフルトと豚肉の煮込みソースをかけたターホニャ』
ターホニャ

『ビートのピクルス』とデザートに『ブドウ』付き♪

メインにある『ターホニャ』というのは、写真にあるツブツブの丸っこくて茶色のもののことで、コレはパスタです。 給食ではこのターホニャがメインディッシュのパスタとして、またはスープの中に入っているコトもあります。

ところで、この日のスープは『偽グヤーシュスープ』
この『偽』ってのは何なのかというと、『偽グヤーシュ』にはだいたいグヤーシュ同様の具が入っていて味もグヤーシュと同じなんですが、肉が入っていないんです。 肉と甘いものが命(?)のハンガリー人としては、「肉が入っていないグヤーシュなんてグヤーシュとは言えねぇ! そんなのは偽物だ!!」…ということね(^^ゞ。 (ちなみにグヤーシュに使われるのは普通 牛肉。 その他の肉を使う場合もあるけど、本物にコダワル人はやっぱり牛肉じゃないと~…という感じかも。)

お肉が命(?)のグヤーシュに肉が入っていない一方、メインのターホニャの方は『フランクフルト(肉製品)』と『豚肉』のダブルパンチ。 ワタシ個人としては、肉なしの『偽グヤーシュ』でも全然構わないケド、ターホニャのほうにはフランクフルトだけにして、豚肉はグヤーシュに入れれば『偽』じゃなくなったのにね???・・・な~んて思ったんでした(^^ゞ。
(それでもなお「豚肉だから本物じゃない!!」という人も居るかもしれないが・・・)

 

甘いメインディッシュの話が好きなかた、
甘いメインの話ならまだまだある!!
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ネタ切れしたわけじゃないので安心してね?(^_^;