「冬アイス」って、どんなアイス?


冬アイス ラベル

以前から ちょっと気になっていた食べ物。 それは『テーリ ファジ(Téli fagyi)』(^_^)

『テーリ(téli)』とは『冬の』という意味で、『ファジ(fagyi)』は『ファジラルト(fagylalt)』の略で 意味は『アイスクリーム』のこと。 『テーリ ファジ(Téli fagyi)』とは、すなわち『冬アイス』なり。 (以降『冬アイス』と書きます。)

この『冬アイス』、見た目は このようなアイスクリームのコーンみたいな感じ(↓)
冬アイス

袋にパッケージされた状態で売っています。(↓)
冬アイス2

売っている場所は冷蔵庫でも冷凍庫でもない。常温の場所です。 だから、「アイス」って言ってても本当にアイスクリームではなくて、見た目がアイスクリームっぽくなっているだけらしい。

日本にもアイスクリームコーン型の『グリコのカプリコ』(だったよね?)があるから、あれと似たような感じかな~?…と思っていて、実際に食べてみたことはありませんでした。 でも、ちょっと気になったので、やっぱり食べてみました(#^.^#)

かじってみた(↓)
冬アイス3
意外にも中味は、常温でOKなクリーム。(カプリコと同じで、チョコレートか何かだと思っていた(^^ゞ) ちょっとバタークリームっぽくて、ソフト。 冷たくはないけれど、それなりにアイスクリームっぽいと言えないこともないかも。
カプリコとは全然違った。 カプリコのほうが美味しいと思うけど。(←あくまでもワタシ個人の評価)

ハンガリーの人は甘いものが好きなので ハンガリーにもお菓子はあるけれど、子どもが喜ぶ駄菓子っぽいものがあまりないな~…と思っていたんですが、『テーリ ファジ(Téli fagyi)』は かなり駄菓子っぽいお菓子です~♪

 

日本には「子ども菓子」とでもいうのか
パッケージなどからして いかにも子ども向けな感じのお菓子がありますが、
ハンガリーでは、あまりそういうのは見かけません。
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ハンガリー人は『甘いもの好き』なので
オトナもコドモも関係なくお菓子を食べるからかもしれませんが?


薪割り…我が挑戦と挫折の記録(-_-;)


グヤーシュ

文明先進国ニッポンで「もやし」に生きている皆さんは『薪割り』なんてすることがないし、したことがない人が多いと思いマスが、ワタシは薪割りをしたことがあるんです<(`^´)> だから経験者として断言する、「薪割りは重労働だ!!」…と。

 

ハンガリーの名物料理の一つ『グヤーシュ スープ(gulyásleves)』は、元はといえば ホルトバージ(ハンガリーの地方の町。ユネスコの世界自然遺産に指定されている)辺りの だだっ広い荒野の牛飼いさんたちが、野外で作って食べていたもの。 本来、野外料理なわけです。

上の写真(↑)にあるような、野外で『ボグラーチ(bogrács)』という大きなお鍋にグヤーシュを作って食べるのは、ハンガリー人の大好きな娯楽の一つ。(牛飼いに限らず、一般的なハンガリー人でも。) これは春から秋にかけて、気候が穏やかな時季のお楽しみ♪ 野外でお肉が柔らかくなるまで、じっくりと3~4時間かけて煮込みます。 この『野外グヤーシュ作り』に、本物の薪を使うんですよね。

だから生活が近代化されてきているとはいえ、『薪を見たコトがないハンガリー人が存在するとは信じがたい』わけ。 逆に日本人なら、「『薪』って何ですか?」とか言っちゃう若者がいても驚かないけど(^^ゞ

…で、グヤーシュ作りには欠かせない(←ウソ。ガスを使っても可!)、
本物の薪の割りかた。

まず、森かどこかで木を切り出してくる。(↓)
薪小屋
冗談です(^^ゞ 普通の人はさすがにココからはやらない。
でも、薪割りの前に、すでに このように「ざっくりと適度な大きさに切ってある木」が必要。

それから斧と薪割りの台(↓)
薪割り台

 

① 台の上に縦に置いた薪に、斧でガツンとやり、薪に斧を食い込ませる。
薪割り1
この段階では、いきなり斧を高いところから振り下ろすのではなくて、適度な高さから振り下ろします。 つまり、空振りした時 ものすごく危険なため、いきなり思いっきり高いところから振り下ろしたりしてはいけないの。

 

② 斧が薪に食い込んだら、薪ごと振りかぶり、力を込めて振り下ろす。 この「振り下ろし」を何回か繰り返すと 薪が割れます。
薪割り2

割った薪は、火のそばにしばらく置いて 少し乾かしてから火にくべます♪
ボグラーチ

 

 

人がやっているのを見ると、それほど難しそうには見えなかった。 だって単純でしょ? 最初にガツンと切り込みを入れて、その後はガンガンガン…とやればイイわけだ。

そこで、人目が少ないときを見計らって、挑戦してみたさ、ワタシも。

だが、①の段階さえ完遂できることなく、挫折(T_T)

思いのほか木が堅くですねぇ~、ガツンとやっても斧が木に食い込むどころか、ほんのちょっと跡がついた…くらいにしかならなかったのですよ。 それであえなく挫折。 だから、ただ一対の薪さえ作るコトができなかった(T_T)

そゆわけで、薪割りって重労働だし、見た目よりも難しいよ?…というお話(^^ゞ

 

ワタシの初めての薪割りは
このように残念な結果に終わったわけですが…
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それは木がとっても堅かったせいで、
もっと軟らかい木だったら きっと成功していたんだ!!!
…と、信じています。 えぇ。信じてますとも。

 

 


『楽園』という名のスープ


1月6日 給食

前回、ちょっと久しぶりに給食の話題だったので、今回も給食つながりの話題。

上の写真(↑)は先週の月曜日、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名) 1月6日の給食。

右下隅にある赤っぽい色のスープは『パラディチョムレヴェシュ(paradicsomleves)』といって、『トマトのスープ』です。

パラディチョムレヴェシュ

『トマト』がハンガリー語で『パラディチョム(paradicsom)』『スープ』が『レヴェシュ(leves)』ですので、『パラディチョムレヴェシュ(paradicsomleves)』とは すなわち『トマトスープ』…と、ただそのまんま、何のひねりもありません(^^ゞ
『トマトスープ』のほうが日本語としては分かりやすいと思いますので、これ以降は『トマトスープ』と書くことにします。

写真を見ると分かるように この『トマトスープ』、トマトの赤い色をしていて、トマトのポタージュスープって感じ。 ほんの少しだけトロミがあるの。 そして、スープの中にはアルファベットのパスタか、お米がちょっと入っていたりします。

さらにこのスープのハンガリー料理らしいトコロと言えば、ほんのり甘いところですね。 ハンガリーの『トマトスープ』は砂糖入り(*_*) ま、甘いって言ってもちょっとだけですけどね、甘いことは甘い。 でも正統派ハンガリー人にしてみると給食のトマトスープは甘みが足りないらしいケド?(^^ゞ(そういう人は、自主的にお砂糖をプラスして食べていたりする…(*o*;;)

一度 給食に『イタリア風トマトスープ』っていうのが出て、それは甘くなかったんだヮ。 そうしたら、ハンガリー人たちにはあまりお気に召さなかったみたい。 ワタシにはそっちのほうがまともに思えたケドね(^^ゞ

ところで、ハンガリー語の『パラディチョム(paradicsom)』という単語は 日本語の『トマト』に相当するんですが、『トマト』の他にもう一つ、『楽園』という意味もあります☆ 『パラディチョム(paradicsom)』とは『楽園』、すなわち『パラダイス』。 発音もスペリングも同じなんだって。

『パラディチョムレヴェシュ(paradicsomleves)』は『トマトスープ』で間違いないんだけれども、コレは『楽園のスープ』……v(^_^)v♪」…とか思いながらいただくと、ちょっと素敵なアリガタイ物を食べているような気がしてイイ感じです。

 

「『フルーツスープ』も『甘いスープ』もハンガリー以外の国には無いと思う…」
…と、あるハンガリー人に言ってみたところ、
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「果物があるのに、どうしてそれをスープにしないんだ? 変なの。」
…だそうで。
そういう考え方もあるんだな。 異文化だなぁ…(^^ゞ

 

 


七草の日のお粥


2014年1月7日 給食

この写真(↑)は 先週 1月7日のフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の給食。

「七草」ではないけれど、「お粥」でした。 (↓)
牛乳粥
七草ではないので、日本の伝統文化に敬意を表したわけではない。ただの偶然(^^ゞ

以前ブログでも紹介したことのある『甘いメインディッシュ』の一つ、米を牛乳と砂糖で煮込んだお粥。 振りかけてある『シナモン入りの粉砂糖』は、シナモンの配合量が限りなく少なく かなり「粉砂糖」に近かったです(^^ゞ

とても良く煮込んであって、お腹に優しい感じでした(^_^)
七草粥ほど「身体にイイ」感じはしないケド~(-_-;)

冬休み明けの一週目から、『甘いメインディッシュ』の健在っぷりを見せてくれた給食。 ワタシが少々苦手とする『甘いフルーツスープ』も木曜日の給食に出てきました。 今年も色々な『甘いモン』が食べられそうな予感…(^^ゞ

 

慣れというのはコワイもので、
近頃は『フルーツスープ』も
冷たければけっこう美味しいと思ったりもするんですよ。
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でも、給食のは温めてあるんだよねぇ~。
今、冬だからね。

 

 


柿、かき、カキ、Kaki、Khaki?…の災難


柿

ハンガリーのスーパーでも『柿』を買うコトができます。

売り場では „Datolyaszilva” „Khaki szilva” „Khaki” などの名前で柿が売っています。 たぶんハンガリーで柿はそれほどポピュラーな果物ではなさそう。 でも最近はけっこう見かけるかな~?…って感じ。

„Szilva(シルヴァ)”は 日本で言うと『プルーン』にあたります。 ハンガリーではプルーンは生でも食べるポピュラーな果物。 „Khaki szilva”(直訳すると「柿プルーン」?)という名称は、おそらく柿を見慣れていないハンガリー人がどんな果物なのか思い浮かべやすいようにしているのでは?…と想像しています。

(↓ 給食に出てきた 生のプルーン)
生プルーン

„Datolyaszilva” の „Datolya” は『ナツメヤシ』。  „Datolyaszilva” を直訳すると「ナツメヤシ プルーン」…ナツメヤシと柿が植物上同じ仲間なのかどうか知らないけど、『柿』をローマ字書きでそのまま『Kaki』と書いてあるのは見たコトがない。

でも、„Khaki”(発音は「カーキ」って感じになるのかな…と?)という名前もあるところから察して ハンガリーで手に入る『柿』も、元々日本で柿と言われている果物がヨーロッパに輸入され、こちらでも栽培されるようになったんだと思うわけ。

それならば、ハンガリーで『キウイフルーツ』を『キゥイ』って感じに言っている、そんなふうに『柿』を『カキ』と、なぜ言わないのか!? 地元にはない新顔のフルーツが入ってきた場合、新しい名前をつけるよりも、原産国のオリジナル名をそのまま採用してしまえば簡単なのに。(『リンゴ』と『アップル』が両立していたりもする、外来語を多用する日本語ではよくあること。ハンガリー語でも外来語がけっこう使われている。)

しかし、おそらくハンガリーでは『柿』という果物がポピュラーになることがあったとしても、『カキ』という名前では『柿』は浸透しない。  それには『言いにくい事情』があるから~~(^^ゞ

ハンガリー語で『カキ(kaki)』と言ったら、それは『排泄物の大きい方』のことを指します。  つまり『う●ち』(@@;;

日本のスーパーで新しい輸入果物が売り出されるとして、その名が『う●ち』だったら…と考えると…たしかにハンガリーのスーパーで『Kaki』にHを付けて、せめて„Khaki”としているのは、「妥当だな。」…と思うんですよね。(^_^;;

 

『柿』の発音が「カ」より「キ」の音が高音であるのに比べ、
ハンガリー語のkakiは、kaが高音で強勢がつき、kiが低音。
だから発音すれば「違う」と言えないこともない。
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でも、kakiと書いてあるものを見たら、
ハンガリー人なら当然『う●ち』を思い浮かべるわけで…(^^ゞ
柿には悪いが、ハンガリーでは別名を名乗ってもらうしかないですヮ。