「牛の血を飲む」と思われたハンガリー人


 

エゲル大聖堂

我が故郷、群馬県にある『富岡製糸場と絹産業遺産群』が、世界遺産に登録されることになったそうです。

群馬出身っていっても、富岡市の出身ではなく、ウチは富岡の近くでもないので『富岡製糸場』には一回行ったことがあるだけです。 地元ってほどでもないし、ワタシは『富岡製糸場』について それほど詳しいわけでもない。(^^ゞ

そういう、さほど詳しいわけでもないヤツ(←ワタシ)が 製糸場を見学して、妙に良く覚えていることが、

富岡製糸場に来ていた西洋人技師たちが赤ワインを飲んでいるところを目撃した富岡の地元民たちが、
毛唐は 若い工女たちの生き血を絞って飲んでいる!! (@△@;;)」
…と誤解し、さらに そのデマがまことしやかに広まったため、
工女募集に応募する人が いなくなって困った。

…というようなエピソード。(^^ゞ

(ちなみに、当時の製糸場で働く工女たちの労働環境は劣悪でだったことで有名で、貧しい農村の娘さんたちが「口べらし」も兼ねて送り込まれたらしいですが、『富岡製糸場』は日本初の官営工場で、富岡で製糸技術をまなんだ女性たちは その後 日本各地の製糸場で技術師範役になって働いたそうで、そのため、富岡の工女は士族の娘とか、わりと上流階級出身で学問もあるようなお嬢さんが多かったらしいです。)

このエピソードに ちょっと似た話がハンガリーにもあります。

エゲル大聖堂 内部

ハンガリーのエゲル(Eger) は、ハンガリー・ワインの産地の一つ。 エゲルのワインで有名なのが『エグリ・ビカヴェール (Egri bikavér)(意味は「エゲルの雄牛の血」)』という 濃い血のような色の赤ワインです。

その名前は、16世紀に エゲルがオスマントルコ軍から攻め込まれていた時、真っ赤なワインを飲んで騒ぐハンガリー兵の姿を見たトルコ軍が、あいつら雄牛の血を飲んでるぜ!!(>_<)」…と勘違いして逃げ出した…という話に由来しています。

「赤い液体」イコール「血液」っていう発想は、世界共通なのねぇ~。

 

エグリ・ビカヴェールの写真が見あたらなかったので、
この記事は『エゲル大聖堂』の写真にしました。
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エゲルへ行ったのは、もう3年近く前。
また行きたいなぁ、今度はワインを飲みに…。(#^.^#)

 

 


ハンガリーサッカーの黄金時代


 

6月14日 ドナウ川

ハンガリーはヨーロッパ地区予選で予選落ち、ワールドカップ2014に出場できなかった……それでも連日ワールドカップ2014の全試合を テレビ中継・録画で絶賛放送中

そのおかげで、ワタシは6月15日(日)の早朝3時に起きて、『日本VSコートジボワール戦』を生中継で(一人で)観戦することができました。 (その次のギリシア戦は 平日の深夜1時とかだったので、起きていて観戦する根性がありませんでした。(^^ゞ)

ハンガリーのテレビで、冬のソチ・オリンピックの時の冷遇っぷりに涙した記憶がまだ新しいだけに、自国が出場してもいないワールドカップ2014への熱の入れようは何故!?と思わないでもないのです。

しかし、ハンガリーのサッカーは 歴史上、一度も強かったことがないわけではナイ(らしい)。(←まわりくどい言い方でスミマセン。) それどころか、ものすごく強い『黄金時代』があった(らしい)。 それも オリンピックで金メダルを獲ったくらいの強豪だったので、当時、その強さは 「ヨーロッパ地区予選敗退の今よりはマシ」レベルではなく、「向かうトコロ敵無し」レベルの強さだった(らしい)。

ただ、そうとうなサッカーファン(マニア)であっても、…それでも10年や20年レベルのサッカーファンでは、輝かしいハンガリーサッカーの黄金時代のことは知らないと思う。 だって、ハンガリーのサッカーが世界一の強さを誇っていたのは、かれこれ60年も前のことだから。(^^ゞ

60年前の黄金時代、ハンガリーのサッカーってね、国際試合で4年間もの間、1回も負けたコトがなかったんだって。(4年間の全32試合中、28勝4引き分け) かなり昔の話だということを考慮しても、コレはスゴイんじゃないでしょうか? どうですか?

『マジック・マジャール』(←「マジャール」っていうのはハンガリーのことです)とか言われていたんだってさ。 その黄金時代の名フォワード『プシュカーシュ・フェレンツ(Puskás Ferenc)』は、今でも 知らぬ者のいないハンガリーの英雄。 

そういう過去の栄光があるからこそ、今は予選落ちでもサッカーの人気は根強いのだろうか…(逆に、ハンガリーの歴史上 栄光の時代が無いのでウィンタースポーツ(冬季オリンピック)は冷遇されている)…とか思うワタシは、モノの見方が歪んでいるでしょうかね? (^^ゞ

 

ハンガリー人って過去の栄光を決して忘れない人たち。
(今の現状はどうでも…)
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在ハンガリー歴7年、
ワタクシはそう思っている、個人的に…。

 

 


パンを『ジャケ買い』(^^ゞ


 

ジャケ買い

パンを『ジャケ買い』しました。(↑)
だって、お花の図柄で有名なハンガリーの刺繍を思い起こさせるような絵と、上下にある模様(白いヤツ)が 可愛かったから~♡ (#^.^#)

ワタシ、財布の紐は堅く締めているタイプ(←単に「ケチ」とも言う。)なので、どちらかというと『ジャケ買い』はしない方なんですケド。 ちょうどこのテのパンを買おうと思ってパン売り場を物色していたら、コレ(↑)が一番可愛かったの。

でもハンガリー人なら、ワタシみたいにパッケージに惑わされずに味で勝負のパンを選ぶんだろうなぁ~(-“-)…と思います。

コメの消費量が減ったと言われて久しい日本ですが、それでも日本人にとってコメへのこだわりは いまだに根強いものがあると思う。 「美味しいゴハンが食べたい!!」っていう熱意がね。

そしてやはり、日本人にとってのコメが、ハンガリー人にとってはパンなんでしょう、やはり。

ハンガリーのスーパーでは、日本と同様に どこかの大きいパン工場で作られ 袋詰めされた状態で売っているパンと、そのスーパーで焼いたパン(売り場では袋に入っていない状態で売っていて、自分で選んでビニール袋などに詰める)の2つのタイプがあります。

パン売り場

勝手に観察させてもらった印象を言うと、売れ筋は後者の その店で焼いたパンのほう。 後者の場合、タイミングが良ければ焼きたてが買えるしね、焼きたてでなくても あまり古いパンがそのままいつまでも売っているとは考えにくいので、その店で焼いたパンの方が新鮮で美味しいんだと思います。

扱いやすさで言ったら、大工場で作られて最初からカットもされているパンの方がお手軽だと思うんですが、ハンガリー人は、手軽さよりも味を選ぶらしい。

確かに焼きたてのパンは美味しいものねぇ~♡ (今回、ワタシはつい、ジャケ買いしちゃったケド~(^^ゞ)

 

最後に、
『ジャケ買い』とは、CDや本などの内容を知らないのに、
ジャケットのデザインを気に入って買ってしまうコトです。
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ひょっとすると、ウチの親とかは
『ジャケ買い』って言っても分からないかもしれないので、
念のため。(^^ゞ

 

 


ハンガリーで朝活は成り立つのか!?


 

ローズヒップ

今週の金曜日(23日)は職員会議でした。

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の職員会議は、授業がひととおり終わった後の午後に行われる場合と、授業時間をつぶして その代わりに会議をする場合があります。(後者の場合、先生たちは会議のために出勤しなくちゃならないけど、生徒たちは授業がないので その日はお休みになっちゃう。)

金曜日の職員会議は後者。 会議の開始時間は朝8時でした。

日本の会社は9時-5時勤務が多いことを考えると、「朝8時から会議」ってスゴク早いと思われるかもしれません。 でも、フニャ高は1時間目の開始時刻が7時半ですので、7時半から授業することを思えば 8時始まりは むしろいつもよりも遅くて楽…かもしれません。

ワタシも今年度は1時間目の授業の日があって、その日は朝7時~7時10分くらいの間に出勤しています。 朝7時に出勤しても、職員室に一番乗りだったことは 今まで一度もありません。 いつも必ず ワタシよりも先に出勤している人がいる。 しかも1人や2人ではなく、5人とか、またはそれ以上。

まったく皆、何時に出勤してきているんだか!! (*_*)

かつてワタシ、正規の勤務時間が10時-18時の会社に勤めていました。 その頃のワタシには、朝7時に職場にいるなんて、想像もつかない暴挙だったけどなぁ…。(遠い目)

日本では近頃 仕事の始まる前の早朝に習い事をしたり、早めに出勤して一仕事 済ませたりする、「朝活」っていうのが流行っているらしいですね。
思うに、フニャ高の時間表からみる勤務時間は 素のままで既に かなりの「朝活」なので、これ以上の朝活を取り入れる余地はないように思われます。 たぶん。(^^ゞ

 

ちなみに7時に出勤すると、
生徒でも もう数人来ている子がいるんですよ。
(多数派は7時15分から30分の間に来るんだケド。)
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なんか、それだけで「エライな、君たち!」って思っちゃう。
思わない???

 

 


おまわりさんが寝ています。


 

クイズ

上の写真(↑)のどこかに、おまわりさんが寝ています。
どこに寝ているのか、探してみてください。(^_^)

解答を次回へ引き延ばすのもアレですので、早速 答えに参りましょう。
(たいして画像もクリアじゃないので(^^ゞ)

おまわりさんが寝ているのは、赤く丸で囲んだコチラ(↓)
解答

コレです。(↓)
横たわる警察官

これは、ハンガリーで『フェクヴーレンドゥール(fekvőrendőr)』と呼ばれているもので、日本語にすると『横たわる警察官』。 

こういうの、日本にもありますよね? 駐車場とかで車を減速させるために 路面の一部にわざと凹凸を作ってあるやつ。 日本ではコレを何て呼ぶのか知らないケド…?(^^ゞ

気分良くツイーッと進みたいのに、この凸凹のおかげでいったん停止(減速)しなくちゃならなくてムカつく!!
しかし、この凸凹を「ヨッコラショ」と乗り越える時、
ムカつくオマワリを踏みつけにしてやっているのだ。ザマミロ!!
…と思うことで、ちょっとウサを晴らしている気分になる…というネーミング。

ハンガリー人のユーモア感覚、いかがですか? (^^ゞ

 

『横たわる警察官』、まさか正式名ではないと思うけど、
ハンガリーでは、それなりに通用する単語です。
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その証拠に、fekvőrendőrで画像検索すると、
上の画像のような写真がゾロゾロでてくる…(^^ゞ