スペリングの正しさって…。


ルイボス ティー

職場の給湯室に置いてあった 誰かのルイボス・ティー(↑)

「Rooibos Teeって書いてある。 「Tea」じゃなくて、「Tee」

たぶんこのお茶のパッケージはドイツ語だと思うんですが、どうでしょう? ドイツ語かどうかはともかく、お茶のことを「Tee」と綴るのが正しい言語があるってことよね。

英語ではお茶のことを「Tea」と綴り「ティー」と発音する。
ハンガリー語では、同じく「Tea」と綴りますが、発音は「テア」です。

クリスティナという女性の名前、英語のスペリングでは「Christina」と綴りますが、ハンガリー語では「Krisztina」と綴ります。 発音は…厳密には違いがあるかもしれませんが、ほぼ同じです。 でも、綴りはだいぶ違うよね?

ワタシは一般的な日本人として まず始めに勉強した外国語は英語でした。 だから最初は「Christina(クリスティナ)」とか「Christmas(クリスマス)」とか「Christopher(クリストファー)」とかいう綴りかたが正しいと習ったわけで、最初の「ク」の発音部分を「K」の字で綴ってしまうのは間違いだったわけです。 でもハンガリー語での綴りは「K」だョ!?

言語が違えば 綴りも違う…というわけで、どちらが正しいとか、どちらが良いとか悪いとか言うつもりはありません。 違うトコロあるけれど、両方とも正しい。 それでOK (^_^)b

 

個人的には ハンガリー語の綴りのほうが
アルファベットの発音に忠実な気がしますが…。
例えば、「Tea」の発音とか?
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TEA の読み方は テア のほうが素直な気がする。
TEA を ティー と読ませるほうが イレギュラーなんじゃない?

 

 


違う人みたいじゃね?…と思ってしまう(^^ゞ


シャインくん

英語の名前『ウィリアム(William)』は、ハンガリー語では『ヴィルモシュ(Vilmos)』になる。(前回の記事参照
元は同じ名前なのに、言語によって名前がちょっと変化する、それがワタシにはちょっと面白い。(^_^)

例えば 英語の『ジョン』と言う名前。
フランス語では『ジャン』(この変化は許容の範囲内)で、
ドイツ語では『ヨハン』または『ハンス』(あら? あらあら???)、
イタリア語だと『ジョヴァンニ』(これはもう似て非なるものでは?)
スペイン語では『ファン』(ちょっとは似てるけど、それとは気づきにくいくらいに違う…)、
ロシア語では『イヴァン』(イワンの馬鹿はジョンだったのか!!)、
オランダ語は『ヤン』(あ、ちょっとジョンに近くなった気がする)、
ポルトガル語は『ジョアン』(これもジョンに近いか)
スウェーデン語 『ヨハン』(あ、ドイツ語といっしょだ)
ラテン語は 『ヨハンネス』…だそうです。
おそらくオリジナルはラテン語で、ラテン語由来の文化圏の各言語に派生していくうちに変化していったんだろうと思う。(違う???)
ちなみに『ジョン』のハンガリー語は『ヤーノシュ(János)』です。

具体的に決まりがあるのかどうか知りませんが、日本では外国人の名前を言う場合、本人が名乗っている発音を そのままカタカナ化(日本語的な発音)にして呼ぶのが普通かと思います。 つまり、「ハンガリー人のヤーノシュさん」が日本へ行き、本人が「ヤーノシュ」と名乗っているものを、日本人の方が勝手に「ジョン」に翻訳して「ジョンさん」と呼びかけたりはしない…ですよね?

ハンガリーではこういった名前の変化をどう扱うのか、その決まりをワタシは知りません。 ですが、英国王室のウィリアム王子が『Prince William』から『Vilmos herceg』になっていたりすることから考えると、それを名乗る本人の母語名からハンガリー語名に翻訳してしまうのもアリだというコトは間違いなさそう。

わりと最近では、『フランシスコ法王』のことを ハンガリーのニュースでは『フェレンツ・パーパ(Ferenc pápa)』と呼んでいて、「へぇ~」って感じでした。(『パーパ』っていうのが法王のこと)
在位期間が長かった『ヨハネ・パウロ2世』の場合、ハンガリーでは『マーショディク・ヤーノシュ・パール・パーパ(II. János Pál pápa)』。(「マーショディク」は「2世」に当たるハンガリー語) 『ヨハネ・パウロ』を英語で『ジョン・ポール』って呼ぶのを聞くのも ちと違和感あったけど(法王というよりも『ビートルズ』みたい…)、『ヤーノシュ・パール』っていうのも 同じ人の名前だとは思えない感じ…(^^ゞ

 

以前、語学学校へ通っていた頃のドイツ人クラスメートが
『ミハーイ(Mihály)』と名乗っていたので 素直にミハーイだと思っていたら、
ドイツ人なので 実は『ミヒャエル』だったことがあった(^^ゞ
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『ミハーイ』と『ミヒャエル』も なんだか違うけど、
『ミヒャエル・エンデ』のミヒャエルと、『マイケル・ジャクソン』のマイケルが
同じ名前だなんて、面白いよねぇ~。

 

 


似ているけれど、全然違った…話(^^ゞ


2番トラム

ハンガリー語の『パラディチョム(paradicsom)』という単語には、日本語では『トマト』を意味すると同時に、『楽園(パラダイス)』の意味もあります。 『トマト』と『パラダイス』は、ハンガリー語では両方とも同じ発音、スペリングも同じで『パラディチョム(paradicsom)』 (前回の記事参照

これは「トマト」と「パラダイス」では意味する対象がかけ離れていたので、最初はワタシ、
「何か似てるケド、全然別の単語なんだろうなぁ~」…と、思っていたのでした。   …そしたら『同じ』だった(^^ゞ

一方、別の単語なのにもかかわらず 発音が似ている(ように聞こえる)為に、同じかと思っていたら別の言葉だった…というモノもあり…(^^ゞ

例えば、ブダペストの街中を走っている路面電車。 このブログでは『路面電車』とか『トラム』とか書いているんですが、ハンガリー語では『ヴィッラモシュ(villamos)』って言います。

『ヴィッラモシュ(villamos)(路面電車)』とワタシが同じだと勘違いしていたのが『ヴィルモシュ(Vilmos)』(^^ゞ

『ヴィルモシュ(Vilmos)』は男性の名前の一つ。
英語名の『ウィリアム(William)』がハンガリー語になると『ヴィルモシュ(Vilmos)』になるの。 だから、英国王室のウィリアム王子(Prince William)のことを、ハンガリーでは『ヴィルモシュ ヘルツェグ(Vilmos herceg)』って言うのよ。 いや、マジで!!  (ヘルツェグ(herceg)というのが プリンス(prince)に相当するハンガリー語)

文字にしてあればスペリングも違うし、良く聞けば発音だって違う『ヴィッラモシュ(villamos)』と『ヴィルモシュ(Vilmos)』。
でも似てるでしょ? 『ヴィッラモシュ』『ヴィルモシュ』と書けばけっこう見た目にも違うかもしれないけれど、耳で聞く場合は促音はそれほどはっきりしなくて『ヴィラモシュ』『ヴィルモシュ』くらいの違いですよ。

日本人なら9割以上の確率で間違えると思うヮ、ワタシ。 (9割っていうのはあくまでも適当だけど?)

ノスタルジア ヴィッラモシュ
コレ(↑)は、特別運行していたところをキャッチした
現役引退したタイプの昔のヴィッラモシュ(路面電車)です(^_^)
昔は一両編成でトコトコ走っていたのね~?

 

現役ヴィッラモシュにも 新しいのや、ちょっと古そうなの、
いくつかのタイプが走っています。
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ヴィッラモシュに共通しているのは車体が黄色いことデス。
ちなみに、ブダペストの公共交通機関では、バスの色は青!

 

 


『楽園』という名のスープ


1月6日 給食

前回、ちょっと久しぶりに給食の話題だったので、今回も給食つながりの話題。

上の写真(↑)は先週の月曜日、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名) 1月6日の給食。

右下隅にある赤っぽい色のスープは『パラディチョムレヴェシュ(paradicsomleves)』といって、『トマトのスープ』です。

パラディチョムレヴェシュ

『トマト』がハンガリー語で『パラディチョム(paradicsom)』『スープ』が『レヴェシュ(leves)』ですので、『パラディチョムレヴェシュ(paradicsomleves)』とは すなわち『トマトスープ』…と、ただそのまんま、何のひねりもありません(^^ゞ
『トマトスープ』のほうが日本語としては分かりやすいと思いますので、これ以降は『トマトスープ』と書くことにします。

写真を見ると分かるように この『トマトスープ』、トマトの赤い色をしていて、トマトのポタージュスープって感じ。 ほんの少しだけトロミがあるの。 そして、スープの中にはアルファベットのパスタか、お米がちょっと入っていたりします。

さらにこのスープのハンガリー料理らしいトコロと言えば、ほんのり甘いところですね。 ハンガリーの『トマトスープ』は砂糖入り(*_*) ま、甘いって言ってもちょっとだけですけどね、甘いことは甘い。 でも正統派ハンガリー人にしてみると給食のトマトスープは甘みが足りないらしいケド?(^^ゞ(そういう人は、自主的にお砂糖をプラスして食べていたりする…(*o*;;)

一度 給食に『イタリア風トマトスープ』っていうのが出て、それは甘くなかったんだヮ。 そうしたら、ハンガリー人たちにはあまりお気に召さなかったみたい。 ワタシにはそっちのほうがまともに思えたケドね(^^ゞ

ところで、ハンガリー語の『パラディチョム(paradicsom)』という単語は 日本語の『トマト』に相当するんですが、『トマト』の他にもう一つ、『楽園』という意味もあります☆ 『パラディチョム(paradicsom)』とは『楽園』、すなわち『パラダイス』。 発音もスペリングも同じなんだって。

『パラディチョムレヴェシュ(paradicsomleves)』は『トマトスープ』で間違いないんだけれども、コレは『楽園のスープ』……v(^_^)v♪」…とか思いながらいただくと、ちょっと素敵なアリガタイ物を食べているような気がしてイイ感じです。

 

「『フルーツスープ』も『甘いスープ』もハンガリー以外の国には無いと思う…」
…と、あるハンガリー人に言ってみたところ、
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「果物があるのに、どうしてそれをスープにしないんだ? 変なの。」
…だそうで。
そういう考え方もあるんだな。 異文化だなぁ…(^^ゞ

 

 


理想の夫、カーロイ。


へーヴ

前回に続いてハンガリー語の勉強に使っている文法の問題より。

今回紹介するのは「カーロイ」。 カーロイは前回記事で紹介したアンドールよりもさらにスゴイ(とワタシは思う)人物です(・o・)

問) カーロイは理想的な男性です。カーロイはどんな人物ですか。
[↓文章の前半部分を文法的に正しく書くことがこの問題の課題]

a) 妻を喜ばせるために、朝 コーヒーを淹れる。
b) 妻がゆったりテレビを観ていられるように、毎晩 皿洗いをする。
c) 妻が美容院へ行くことができるよう、子どもたちの面倒を看る。
d) 妻が目を覚まさないように静かに掃除をする。
e) 妻と女友達を邪魔しないよう、居間に入っていかない。
f) 妻が靴を買えるように、妻にお金をあげる。

ね? スゴイでしょ、カーロイって。
…というかさ、あまりに理想的な夫すぎて、「このヒト、奥さんに何か弱みを握られているんじゃないのか!?」…とか思っちゃったりするケド(^^ゞ 

ワタシのハンガリー語の文法本には、アンドールやカーロイのような理想的好人物(?)の他に、とことん主張が対立し合っていて 相手に対する不満が大爆発中のアドリエン(女)とチャバ(男)というカップルが登場したりします。

ハッキリ言ってアドリエンとチャバの場合、この二人はもう早いうちに別れたほうが良いねっ!…ってか、そもそもこの二人がカップルになったのが間違い!!…とか思いながら問題を解くワタシ。 退屈しなくってイイですヮ~~(^_^)v

 

『チャバ』って名前、ハンガリーへ来る以前は聞いたことがなく、
お茶っぱの『茶葉』を連想するので「変な名前ぇ~^^ゞ 」とか思ったもんです。
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しかし、『チャバ』って名前の男性は結構いるので慣れました。
もう名前だけではいちいち面白がれない…(^^ゞ