卒業生は…歩く!

廊下

ハンガリーでは、卒業式のことを『バッラガーシュ(Ballagás)』って言います。

卒業式を意味する『バッラガーシュ(Ballagás)』という単語は、『バッラグ(Ballag)』というハンガリー語の動詞からきています。

では『バッラグ(Ballag)』(動詞)が どういう意味なのかというと、『ゆっくりと歩く』という意味です。
スタコラサッサと歩くような歩き方や、小走りとか、そういう急いだ歩き方ではない。 …かと言って、のろのろダラダラ歩く感じでもナイ。

「ゆっくりとではあるが、いい感じのテンポで、確実に前進していく」
『バッラグ(Ballag)』は、そんなイメージの歩き方です。 

で、何故に『卒業式』が『ゆっくりと歩く』になるのかというと、
フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)を例にすると、卒業式にかかる時間(だいたい1時間半くらい)の 約半分くらいの時間を、卒業生たちは『ゆっくりと歩いている』からなのであります。

卒業式が始まり 音楽が流れ始めると、クラスごとに教室に待機していた卒業生たちの行進が始まります。

卒業生たちは片手に花束、もう片方の手は前を歩いているクラスメイトの方に置き、クラスごとの列になって「歩く(バッラグ)」。

職員室

廊下

図書館前

図書館

階段

教室、職員室、廊下、階段…。

下級生や、職員(←この日のために、引退した先生も来ていたりする)がお見送りする中をゆっくり歩きで行進していきます。
だから卒業式を『バッラガーシュ(Ballagás)』っていうんですョ。(^ ^)

 

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まるで夕立ちのような…

 

緑!!

5月も半ば。
ほんの1ヶ月前には芽吹きの季節だったのがウソのように、すっかり緑が濃くなりました。(↑)

近ごろのブダペストは、かなり良いお天気。晴天の日が続いています。
(雨の日も皆無ではないケド。まぁおおむね初夏らしい爽やかな日々~♪)

先週の金曜日(2017年5月11日)のこと。

授業が終わって生徒をウチへと帰し、職員室へ戻ったらすぐに大きな雨音が!!

でも、ついさっき(授業中)までは 雨の気配もなかったのに?
…と思ったら、あっという間に窓辺が濡れるほどの雨が降ってました。(↓)
窓辺

本格土砂降り~!!(↓)
雨!

さきほど帰っていった生徒たちは、「電車の時間が~~!!」…と急いで出て行ったので、雨に降られてしまったか、それとも電車に乗り込んだ後だったか……アレは微妙なタイミングでしたね~~。

ちょっと早めに授業を終わらせていたら良かったんだケド。ゴメンよ、皆!!(^ ^;;

しかしこの日の雨、ほんの15分くらいですぐにあがってしまいましたよ。
だから、ワタシがウチへ帰るときは止んでいた。ラッキー☆

結局その後、日暮れ時の20時頃には夕日が見えたりして、午後に雨が降ったのがウソみたいに。
まるで夕立ちのような雨だった…。

 

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クラス替えナシ!!

 

2018年卒業式

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)にはクラス替えがありません。

9年生で入学して12年生(または13年生)で卒業するまでの4年間(または5年間)、クラス替えナシで、基本は同じ顔ぶれ、そして担任の先生も同じ先生が ずっと続けてそのクラスを担当します。

「基本は」…というのは、まぁ中には転校して行ったり、逆に転校して来る生徒がいたりすること。 それに加えて、日本の学校ではあまりナイと思うけど、フニャ高では「成績不良による落第」っていうのがホント~にあるので、多少の顔ぶれの入れ替わりはありうるんですね~。

ちなみに、例えばB組で落第した生徒は、一つ下の学年のB組に入ることになります。 フニャ高では1学年4クラスありますが、クラスごとに特色を設けていて クラスによって履修科目数とかも違っていたりするので、B組だった生徒がC組に編入する…みたいなコトはないのです。(←落第してもAはA組、BはB組。)

だから フニャ高ではクラス替えができない仕組みになっているとも言えるんですが、ハンガリーの学校は、フニャ高だけでなく、他の学校でも「クラス替え」ってナイみたいですョ。

もう卒業した生徒の話だけど、フニャ高で同じクラスに入学した女子2人、その2人は同じ小学校の出身でクラスも同じだった。 フニャ高で5年で卒業のクラスに入ったため、
「私たち、小学校の8年間と高校の5年間、通算13年間同じクラスでした~♪」
…みたいな子たちがいたりしたのよね。(←このことから察するに、ハンガリーでは小学校でもクラス替えがないんだね~。)

それにしても、13年ってスゴ~イ。
結婚したカップルだって、13年あれば 別れるカップルは別れてるでしょ…。(^ ^;;

13年同じクラスっていうのは例外としても、フニャ高では少なくとも4年間は同じクラスで一緒に過ごすわけだから、クラスごとの結束みたいなものが やはりあるらしい。

卒業式でこのような(↓)行進をするときも、
バッラガーシュ
クラス単位で行進をしているのですよ♪ (^ ^)

 

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そろそろ学年末!

2017年6月15日

ハンガリーの高校の一学年は9月始まり。
9月1日に始まって、翌年の6月15日に終わります。

写真(↑)(↓)は昨年2017年6月15日のフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)校庭。 最後の日(6月15日)はまともに授業なんてやっていられる日ではありませんのです。(^ ^;;

最後の日

ホント言うと、6月15日に一年の授業が終わった後、6月後半には高校卒業試験の面接試験が行われるので、6月15日は まだ終わりじゃないんだけどね~。
でも、普通に授業がある期間としては、6月15日で終わりなんです。(←この記事にアップした写真を見て、6月15日に授業なんてしてないんじゃん!?…と思ったアナタ! アナタは正しい。(^ ^;;)

6月15日なんて、あと一ヶ月じゃん。
もう学年末なんじゃん!!

はた…と気づけば、今年ももう そんな時期になっていた。(^ ^;;

でも、考えてみると 日本なら、5月といえば一年が始まって まだ間もない頃なんですよねぇ~~。 4月に大きく変わった環境の変化に馴染んでくる頃? または違和感を感じてくる頃?(←五月病とか…)
いずれにしても、学年末はまだだいぶ先のことですね~~。

ワタシ、今ではもうフニャ高の年間スケジュールで活動するのが身に染み付いてしまって、もう5月ともなると学年末モード。
1年をどう締めくくるか、そんなコトばかりが気にかかる。

最近 このブログにやたらと登場してくるキーワードといえば、「卒業式」とか「卒業試験」とかだし…。(^ ^;;

日本でこのブログを読んでいる人は、その辺、違和感を感じるかもですね?

 

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ハンガリーに「中学校」はナイ

 

卒業式
ぅおおぅ…、何と麗しい娘さんたちじゃ…。 (*≧∀≦)ゞ(↑)
コレ(↑)は 先週金曜日にあったフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)卒業式での一コマ。

ワタシは日本人でありながら、ハンガリーの普通高校に勤めている身の上。
ハンガリーの学校のことなんて 全~然知らなかったので、来たばかりの頃はナ~ンも分からなかったし、今も色々と分からない。(^ ^;;

でも10年もフニャ高に居続けたおかげで、ハンガリーの学校制度のこととか、だいぶ詳しくなったと思うし、少なくとも「フニャ高について」だけは、日本で一番詳しいじゃろ…と思うんだわ。

 

さて、ハンガリーの学校制度。
日本とは違う点が色々とございます。

たとえば、ハンガリーには「中学校がナイ」んですよ。
このブログでいつもフニャ高のことを「高校」って書いているけど、実は日本の高校とは微妙に違う。

まず、ハンガリーでも日本と同様に、6歳で小学校1年生になるのは同じ。
でも、ハンガリーでは小学校が8年間あるのです。

1年生(6歳)から8年生(13歳)までは小学生。
小学校8年生の時に高校受験をして、翌年から高校生になる。(←中学校はナイ)

高校は基本4年間。
9年生(14歳)で入学して、4年かけて12年生で高校を卒業。
12年生の卒業時点ではほとんどの生徒が18歳になっています。

だから学校へ通っている年数は、6・3・3制の日本と同じで、12年間。
でもハンガリーでは、8・4制の12年間なの。

細かいことをいうと、「高校は基本4年間だけど、入学時点から5年で卒業(←そのぶん取らなくてはならない単位数が多い)するカリキュラムのクラス」があったり(←フニャ高では1学年4クラスあるうちの1クラスがそのタイプ)とか、「7年生から入学させるクラスがある高校」とか、色々あるんですよね~。
中高一貫校ならぬ、小高一貫校とかもあるし…。

ま、このブログを読む上では、ワタシが「高校生」と呼んでいるヤツラは、日本の学校で言うと「中学3年生から大学1年生」にあたる年齢までまたがっている…ということです。

ヨロシク。(^ ^)

 

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