違いの分かるオンナ


マーチャーシュ ヴェテールケドゥー

そんな機会が それほど頻繁にあるコトじゃないけど、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の生徒の写真を 日本人に見せると、
「わぁ~、大人っぽいね!!」…と、 よく言われる。

日本人の目から見ると、欧米系のティーンエイジャーは大人っぽく見えるもんね~。

滅多にいないけれども たまに入学したばかりの9年生のくせに、妙~に落ち着きはらっていて ご立派な髭まで生やかしている少年がいたりするから、確かに大人っぽい子もいるのよね。 でも逆に、9年生の中には「本当にこの子、小学校 卒業して来たん?」って感じの、幼く見える子がいないわけじゃないのョ。

フニャ高には9年生(日本の中三にあたる)から 13年生までいるから、年齢でいうと14歳から19歳くらいまでの生徒がいます。(ハンガリーでは 18歳から成年)

ワタシもフニャ高勤めが6年半になったので、日常的にそのくらいの年頃の少年少女たちを見ているわけで、それなりに「見慣れてきた」気がするんですヮ。

例えば、 同い年でも 大人っぽい子と子どもっぽい子がいる…とはいえ、集団として見ると、やっぱり9年生は子どもだな~、と思う。 それから、11年生や12年生を見ると、やはり9年生よりは落ち着いているし、個々の顔ぶれを見ても、9年生の頃と比べると大人になってきているのが分かるのね~。面白いヮ~~(^_^)

フニャ高に来たばかりの頃は、ワタシも 誰が何年生かなんて 全~然分からなくて、皆が大人に見えたケドね(^^ゞ 今ではワタシも「小さい高校生」と「大きい高校生」の違いも見分けられるようになりつつあるのかも。

最近では、学校外の街中で若い子を見ても、
「あの子は背が高いけど、たぶん小学生。」とか、「あれは高校生だろうな~。」
…とか、想像がつくようになってきましたのョ。

 

「見分けがつくようになったから 何だ!?」…と問われれば、
「何にもなりましぇ~ん(>_<)」と答えるしかないケド?
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ハンガリーの初中等教育は日本とちょっと違うので、
詳しくは過去記事の ココ や ココ を読んでね♡

 

 


ハンガリーの初中等教育(ちょっと複雑編)

 


フニャ高 マーチャーシュ対抗戦

ハンガリーの初中等教育は、小学校8年間・高校4年間の合わせて12年間が基本。(詳しくはコチラ) それで終わればハナシは簡単なんだけど、そうは問屋がおろさない…というわけで、今回は「ちょっと複雑」編。

 

■ フニャ高には13年生もいる!

しつこいですが、ハンガリーの初中等教育は、8・4の12年間が基本です。 だから高校であるフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)には 9年生から12年生までのクラスがある。 しかし実際には、13年生のクラスもフニャ高にはあるんです。

ハンガリーの学校には「0(ゼロ)年生」というものがあります。
「0年生」とは何ぞや?

ハンガリーの高校は、4年間(学年では12年生)で卒業が基本。 でも卒業する段階で 普通の12年生までに履修しなければならない内容よりも さらに難しいレベルに到達するため、高校に入学した時点で「高校生活5年間」を予定しているクラスがあるんです。 そして、初年度の「0年生」の年次では、「難しいレベルに達する」ための基礎固めをし、高校入学後2年目から通常の4年間の高校のカリキュラムを受けるわけ。

具体的にいうと、
フニャ高の今年の新入生4クラスのうちの1クラスは、卒業の時点までに他の3クラスよりも 高い英語力をつけて卒業するつもり。 だから、入学して1年目は英語のレベルアップを目指して 集中的に英語の授業を受け、英語力の底上げをする。(英語の授業時間数が多い) 入学2年目から、4年で卒業する他クラスが1年目にやっていた勉強を始めるので、そのために高校を卒業するまでに5年かかる、というもの。 この1年目の「英語特訓年」のことを ハンガリーでは一般的に「0年生」というのです。

フニャ高では「0年生」という呼び方はせず、他の3クラス同様に「9年生」と言っています。 でも他クラスと一緒に12年生では卒業しないので、その結果としてフニャ高には『13年生』がいることになる。(「落第しちゃって13年生」という不名誉なものではナイ。) それに、0年生クラスでも、1年間ただ英語の授業だけを受けてるわけではなく、体育とか 他の科目の授業もあるみたい。でも、英語の授業がいっぱいあるぶん 自動的に学年あたりの他科目の時間数は少なくなるので、0年生があったクラスは卒業まで5年かかるわけ。

つまり、ハンガリーの初中等教育は8・4の12年制だけど、そうではなく、8・5の13年の場合もあったりする…ということデス。

 

■ 実は4・4・4制か?

ハンガリーでは小学校が8年間(1年生から8年生まで)ですが、1年生(6歳のピヨピヨちゃんたち)と 8年生(日本でいえば中2生だ)では大きな違いがありますよね。 だから…なのかどうか知らないけど、小学校の中では 1年生から4年生までの下半分の学年と、5年生から8年生までの上半分の学年と おおざっぱに別けているんだそうです。

たとえば 4年生までは 授業も担任の先生に全科目を教わるんだけど、5年生以降は 科目ごとに別の先生が教える…など、小さい小学生と 大きい小学生とでは違いがあるらしい。

そう考えると、ハンガリーの初中等教育は、4・4・4の12年制に近いといえるかもしれません。

 

■ さらに複雑な学校も?

フニャ高の近所にある小学校、そこは小学校なんですが、その一部は高校でもあるらしい。 (私立の一環校というわけではナイ) 大半の児童は8年生で卒業していくんでしょうけど、高校までそこに12年通う生徒とか、9年生からその学校へ通う生徒…と、色々なパターンがあるんでしょうね~。

それから、高校なんだけど 一部には7年生が居るような学校もあったりするらしい。

そういうわけで、日本の学校制度の中で普通に育ったワタシの目からみると、『フニャ高の13年生』もかなりイレギュラーだと思うんですが、ハンガリーにはさらにイレギュラーな学校がいっぱいありそう。 ハンガリーの学校には、まだまだワタシの知らない領域が……(^^ゞ

 

最近 知ったことだけど、
大人が通っている夜間の高校(定時制?)もあるらしいョ。
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フニャ高以外の学校の事は、すべて
「……らしい」の知識でしかありませんが(^^ゞ

 

 


フニャ高に『不審者』侵入か


教室

(↑)ワタシの教室に「ヘンな人」が!!! (*△*;
ぎゃ~ぁぁ~~!! みんな 逃げてぇぇぇ!!! \(゜ロ\) (/ロ゜)/

不審者?

……などという非常事態なわけではなく、
コレ(↓)も生徒です。
マスク
どこから見ても、『薄っ気味の悪い不審者』にしか見えないけれど、このスケベマスクの向こうには 下級生の女の子たちに「きゃぁカッコいい #^m^#」…とか言われちゃうような キレイなお顔があったりする。(←本当) この写真では『変質者』だけど。

しかし この生徒、「こんなお面」をカバンに入れて登校してきたというのに、日本語の授業の時に絶対に使うはずのプリントは持ってこなかったのである(-“-) このグループは近々ある発表を控えて練習中。 それに必要なプリントを持ってこなくてどうする!!(しかも持ってこないのは2回目)

全部 暗唱できるほどになっているなら構わない。 でも実際にはプリント見ながらでも つっかえつっかえな位 ダメダメダメダメのくせに!!!
センセーは怒ってるんですからね!  (#`Д´) // 

 

ワタシの生徒は平気で忘れ物をする子供が多くて困る。
どうもワタシは あまり睨みのきくタイプではないらしい。(>_<)
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ま、ブログのネタにもしたので今回は(…というより「今回も」)許してやるか。
でも次も忘れたら 発表メンバーから外してやるんだからね。
本気だからね!!!

 

 


去る者、来る者、戻る者。(その3・戻る者)


フニャ高職員室

前回前々回の記事に続いて。

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の先生たちの雇用契約期間は、最低1年(細かいことをいうと、丸々1年ではなく、夏休みの期間をのぞく約10ヶ月間)が基本。
それは、学校では新学年の開始時に時間表が組まれ、(前期・後期の境目に小さい変更があるものの)学年末までその時間表を元にすべてが回っていく仕組みだから。

たとえばワタシなどは 1年ごとに契約を更新しながらココまで来たので、毎年 新学年開始とともに新規雇用されてきたと言ってもイイ。 つまり実を言うとワタシ、毎年 夏休みの間は無職の身の上なの。  夏休みは日本に帰るので、何かと物入りだというのに収入なしだよ!! ワタシの人生は甘くないのョ~~(>_<)
でも、ワタシと同じように学年単位で採用された先生の中には、6月に学年終了した段階で
学年末までどうもお疲れさまでした。来学年度は別の職場を探してください。
…という事になる人もいるので、ワタシみたいなののクビが繋がっているだけでも奇蹟なんだ。感謝せぇよ!!…なんだけど(^^ゞ

でも、フニャ高の先生たち全員がワタシみたいに毎年毎年 契約更新の書類にサインしているわけじゃなくって。

フニャ高在籍年数の長い先生たちの多くは『契約期限なし』の契約を結んでいるらしいです。  つまり、何かとんでもない不始末をしでかしてクビにされるようなコトがなければ、自分の方から「今学年を限りに辞めさせてもらいます。」と言わない限り、自動的に契約が更新されるというもの。 具体的にどういう条件が満たされると『契約期限なし』のご身分になれるのか、よく分からないんだけど。

で、ハナシは元の今学年の初めに採用されて、いつの間にか辞めていたO先生の件に戻ります。

前々回の記事に書いたとおり、O先生がいつから来なくなったのかは分からないんだけど、ワタシが「O先生は辞めた」と人づてに聞いたのが冬休みの直前。 だから、冬休みの前にはO先生の後任の先生は まだ来ていませんでした。 そのまま冬休みに突入~。

そして、すべての職員がすっかり冬休みボケして職場復帰してきた冬休み明けの初日、もうしっかり後任の先生がちゃんといた☆

その新年明けに新しく来た先生(以下、K先生)、実は完全に新しく来た人ではありません。 以前フニャ高に勤めていた わりとベテランの先生なの。 ワタシがハンガリーへ来たばかりの1年目~2年目まで一緒だった人で、当時 K先生には けっこう世話にもなった。 フニャ高を辞めて数年は、旦那さんと一緒にルーマニアに行っていたけど、いつの間にかブダペストに戻ってきていたらしい。 だからK先生、分かりやすくいえば、『出戻り』かしら~??(^^ゞ

『契約期限なし』の先生の中には、どうやら「いつ戻るか分からないけど、また戻ってくる可能性あり(?)」な感じの含みをもたせた形をとって『辞める』人がいるみたい。 さすがに学年途中にそういう先生が戻りたいと言っても『空き』がなければ戻ってこられないんじゃないかと思うけれど、今回のように学年途中で突然『空き』が出来たり、学年の変わり目に「戻りたいです」と言えば戻って来られるようですね。

日本にも産休制度とかあるけど、K先生のケースのように 4年半後に復帰(O先生の件がなかったら、5年後になっていた可能性も)とかって、けっこう珍しいんじゃないかと思うんですが、どうですか???

 

久しぶりに会ったK先生には、
「あらぁ~、アナタ、まだ居たのねぇ?」って言われちゃった(^^ゞ
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そうなの、まだ居るのよ、K先生~~。
でも、昔と違ってワタシ、ハンガリー語 喋ってるでしょ?
<(`^´)>

 

 


去る者、来る者、戻る者。(その2・来る者)


国会議事堂

前回の記事に続いて。

昨年9月から新しく来て、いつの間にか辞めてしまっていたO先生。 O先生の辞め方は、異例中の異例といっても良いもので、O先生がフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)に来なくなってから 次の先生が来るまでの間に ちょっと時間が空いてしまいました。

でも、そういうのは はっきり言って 学校としては望ましくない。

先生はそれぞれ担当する授業時間を持っているので、先生がいなくなっちゃったら すぐにその授業はどうするの?って話になってくる。 教室には勉強しなくちゃならない生徒が溢れているというのに…。
(先生が休んだりして授業がなくなると 生徒たちは素直に喜ぶけど、本当は授業を受ける機会が減ることで 勉強すべきことをしないままになる可能性もあるし、後で詰め込むことになるなど、自分自身にしわ寄せが来る…ということは、学生時代には なかなか分からないモノ(^^ゞ……)

O先生の場合は例外として、今までフニャ高で学年途中で先生が辞めていった時は 「今月末まで」とか、「2週間後の金曜日まで」というような感じだった。 そうすると、「翌月1日から」または「その週明けの月曜日から」新しい先生が来るわけ。 つまり授業時間にブランクはない。先生が変われば多少のゴタつきはあるだろうけど…。

そんなにすぐに新しい先生が見つかるものなのか?」…と思うんだケド、O先生みたいに いつ辞めたのか分からないような場合でなければ、ブランクを置くことなく 新しい先生がちゃんと来るの。
日本の公立学校みたいに、先生の採用は都道府県単位で 欠員がでたときには 上の方から代用教員がすぐに派遣される仕組み…というわけではないみたいなのョ。 だってフニャ高って 転勤がないじゃない? 教員の採用は各学校単位で行われているはず。 それでも辞めていった先生の『後がま』がすぐに見つかる

聞いたところによると、ハンガリーには職にあぶれた教員が大勢いるのだという。 だから学校側は買い手市場。 誰かが辞めても、すぐに後がまが見つかる…らしい。 教員の給料は とっても低いので、教員希望者が余るほど存在するなんて、個人的にはそのほうが不思議だと思うんだけど~(^^ゞ

 

2週間かそこらしか時間がない時でも
ちゃんと後がまがみつかるなんて、スゴイ早業じゃない~!?
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まるで ハンガリーじゃないみたいだ…な~んてっ(^^ゞ
教員人材バンクみたいなモノがあるのかしらね???