教科書騒動(?)

職員室

先週の何曜日だったか(まだ先週のコトなのに思い出せないぃ~~(^^ゞ)、テレビのニュース(もちろんハンガリーのテレビですョ)で、「高校の教科書に『ちょっとした問題』が発見された」・・・という放送がありました。

親や親戚も読んでくれているため内容は品行方正!を心がけている我がブログとしては、少々書きにくいコトなんでございますが、その『問題』というのはですね、ある出版社の高校10年生の国語(というか、文学?)の教科書の表紙の一部に、男性の性器の形を思わせるような図案が含まれている・・・というものでして。 ニュースの画面にはその教科書の表紙が映し出され、でも教科書表紙にある『問題の部分』にはモザイク処理がされておりました。 (ま、そんなヤバイ図案ならモザイクなしでテレビで放送できませんわな~、でもソレがかえって何やら思わせぶりな・・・)

・・・と、ココまではその日ハンガリーでニュースを見た人なら、日本人でも誰でも知るコトができる情報です。 ココから先↓が、このブログならではのレアな話になってまいります。(^_^)

ハンガリーの高校の国語の教科書を見る機会って、普通、日本人にはあまり無いと思うんですが、ワタシはハンガリーの普通の高校にお勤めしているので、実を言うと懸案の国語教科書に見覚えがあったわけ。 つまり、ワタシが勤めている高校(仮の名はフニャ高)もその教科書を使っているんですよね。 あ、もちろんワタシがじゃなく、国語の先生がね。 フニャ高の職員室は大部屋に教職員が机を並べた雑居状態なので、国語の先生たちの机の上に置いてある教科書もふだんから何気なく目に入ってくるわけです。 だから、テレビで一部モザイク処理された教科書を見たとき、ピンときちゃったヮ! だってソレ、今年新しく出来たような本じゃなくて、もう何年も前からフニャ高で使われてる教科書ですから。

「しかし、はて・・・? あの表紙にそんな物騒なブツが写っていただろうか??? 今すぐ出勤して(ワタシが見たのは朝のニュースだった)確かめてみなくっちゃ~!! (←野次馬根性丸出し)」

そして出勤して実物を確かめてみたんですがね、何と言うかな~、「確かにそのように見ようと思って見ればそういうモノに見えないことはないけど???」・・・という感じ。 壁にある薄い染みとかが人の顔のように見えるとか、そういう事ってあるじゃない? せいぜいそんな感じで、そんなあからさまに、ましてや意図的にそんな図案を使ったという印象ではなかったです。 意地悪な言い方をするならば「普通ならそんなのに気づきもしないのに、そういう風に見たい人には そういうふうに見えてくる…」みたいな感じですよ。 何か、騒ぎ立てるほうがアホらしい。

フニャ高の職員室の反応もワタシの考えとほぼ同じで、ある国語の先生は「もう何年もこの教科書を使っていて、生徒も今まで誰一人そんなことを言ったことがないし気づいてもいなかった! わざわざニュースで放送したりするから逆に皆が注目するようになって、馬鹿馬鹿しい!」・・・という感じでした。

これが日本で起こったことなら、ひょっとすると教科書の出版社は謝罪の上、回収、新しい本と取替え・・・とかいうことになるかもしれない!?と思ったりもしますが、少なくとも今のところフニャ高では回収騒ぎにはなっていません。 ま、来年から表紙のデザイン変わるかもしれないけど、今までのはそのままになるんじゃないかな~?

事件現場(?)は意外とクールだった・・・というお話でした。

 

(本日の画像として、問題の教科書の写真を撮って載せることも考えましたケド、ウチは品行方正なブログですし…? ・・・ってか、載せてもあまりに拍子抜けでつまらないと思うので止めました。 そこで本日の画像(↑)は、昨年度の卒業生が卒業のときに担任の先生に贈ったお花の写真でした。カワイイでしょ?)
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(地味だけど、ワタシにとってはそれなりに可愛いサボー・サボルチ↑)