地方色豊かなフォークアート・フェスティバル

 

ビハール郡伝統保存会

ハンガリーの建国記念日 8月20日前後の数日間で行なわれている『フォークアート・フェスティバル』。

ハンガリーの伝統手工芸の出店がたくさんなので、様々な手工芸品を見て お買い物もできる貴重な機会なんですが、出店している人たち(店番をしている人たち)は あまり商売っ気がなさそう(それほど売る熱意がなさそう)だったりする。(^^ゞ

どうやらこのフェスティバルの出展者は、どこかから工芸品を仕入れてきて売るという単独のショップ(業者さん)ではないらしいです。

では、どういう人たちが出展者なのかというと、上の写真(↑)のような人たち。
コレは BIHARI NÉPMŰVESZETI EGYESZÜLET.
日本語での正式な名前は知りませんけど、「ビハール郡(というハンガリーの一地方)伝統民族文化保存会」…みたいな感じか。

そういった地域ごとの保存会だか、組合だかごとに出店しているらしいので、店番をしている人も「商売人」じゃなかったりする。 だから そこで売っている工芸品を作ったご本人が店番だったりするわけだ。

商売することに慣れてらっしゃらないのも無理はない…。(^^ゞ

出展が地域ごとの組合(?)単位なので、ブダ王宮の敷地内にその地域ごとにスペースを持っています。 だから、刺繍なら刺繍! 鍛冶屋なら鍛冶屋!というふうにまとまっているのではなくて、ある地域の刺繍や鍛冶屋やなんやかやがまとまって出店していて、さらに他の場所へと進むとまた別の地域の刺繍や鍛冶屋やなんやかやが見られる…という仕組みです。

そのため出店の見せ方が地方色豊かで その地方の個性を押し出した展示になる。

コレ(↓)は、世界遺産でもあるホルトバージがある地方の牛飼いさんたちの衣装。
牛飼い

そして伝統工芸のフェスティバルで グヤーシュを煮込んでいたりする。(^_^)
グヤーシュ

こういう展示は、その地方(ハンガリーの東部)独特のもので、ハンガリーの西の地域とかではあり得ないの。

 

伝統手工芸を学ぶ専門高校のブースなどもあるのよ。(↓)
学校展示

学生

フォークアート・フェスティバルは、ハンガリーの地方色豊かな伝統民族文化を守る意味合いもあるようです。

 

とはいえ、ハンガリー国外からの参加もあり。
今年のメインゲスト国はスペインでした。
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日本もフォークアート・フェスティバルに出展して、
日本の匠の技を披露して欲しい~♪

 

マチョー刺繍のファッションショー

 

民俗音楽

今年のブダ王宮の フォークアート・フェスティバル。
野外の仮設ステージでは、ハンガリーの民族音楽(↑)や民族舞踊(↓)が次々と。

民族舞踊

民族舞踊と音楽

でも「こういうの」は、ハンガリーの野外フェスティバルでは「お約束」ですから。(^^ゞ

フォークアート・フェスティバルらしかったと思うステージは、
『マチョー刺繍のファッション・ショー』

ファッションショー1

ハンガリー人ファッションデザイナーの作品に、ハンガリーの伝統刺繍のひとつ、マチョー刺繍の名手が刺繍を施したドレス(←今 流行のコラボ作品ってヤツですな。)のファッション・ショーです。

ファッションショー2

ま、はっきり言いすぎだと思うケド、ファッション・ショーとしては大したことなかった。(^^ゞ

ファッションショー3

「ファッション・ショー」と言いつつ、服のデザインは大人しいもんだし、モデル達もフツーのキレイなお嬢さん(←ランウェイ・モデルのような キレのあるモデルじゃないという意味で。)だし…。(-“-)

仕方ないよね。ハンガリーだからねぇ~~~。(^^ゞ

ファッションショー4

でも、やっぱり刺繍は見事なの!!!(↓)
ファッションショー5

そして、一番喝采を浴びていたのは、このお婆ちゃん。(↓)
ファッションショー6

このお婆ちゃんが「マチョー刺繍の名手」です。
ファッションショー7

ファッション・ショーのドレスよりも、このお婆ちゃんの民族衣装のほうが素敵♡
ファッションショー8

ファッションショー9

ファッションショー10

デザイナーの人には悪いケド。(^^ゞ

後日追記(9月4日):
ブログを読んでくださったハンガリーの刺繍に詳しい方から教えていただいたところによると、この記事に載せてある写真の刺繍は ほとんどが「カロチャ刺繍」だそうです。
ブルーのドレスの裾にある刺繍はカロチャ刺繍、刺繍の名手のお婆ちゃんの衣装もカロチャとのこと。
一番最後の写真のオレンジ色のドレスのウエスト部分にある刺繍は「マチョー刺繍」のモチーフだそうで、おそらくこのファッション・ショーでは「カロチャ刺繍」と「マチョー刺繍」が混在していたのではないかと…。

刺繍のことを良く知らないくせに、プログラムに「マチョー」と書いてあったため、間違えてしまいました。ごめんなさい。m(_ _)m

教えてくださったWさん、どうもありがとうございました。(^_^)v

 

ハンガリー人、こういう「ユルイ」ファッション・ショーが
好きみたいなんだよねぇ~。
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ショッピングモールの仮設ステージとかでも
時々やってて、大人気なの…。
でも「ユルイ」んだ。(^^ゞ

ブダ王宮で伝統工芸の技を堪能♪

 

カゴ編み

8月20日のハンガリーの建国記念日の前後に ブダ王宮で開かれる、恒例のフォークアートのフェスティバル。 今年、久しぶり(たぶん5年ぶり)に行ってきました♪

ブダ王宮の敷地内に、ハンガリー各地の伝統手工芸の出店が集まるお祭り。 フェスティバルの期間を通じて仮設ステージでは民族舞踊や音楽なども見るコトができるので、作り物好きの人はもちろん、そうでない人でも楽しめる祭典だと思います。

このフェスティバル、色々な伝統手工芸の出店が出るんですが、実際に作っている人が来てお店を出しているんですね。 だから工芸家が実演している出店が多く、気がついたらそういう「実演中」の写真ばかり撮っていたワタシでした。(^^ゞ

例えば上写真(↑)は、大きなカゴを編んでいるところ。
写真じゃ分からないけど、編むのが速いの! 長年積み重ねてきた匠の技は、手の動きに迷いがないんだろうなぁ~。スイスイ編んでしまう。

『編み系』も、素材や手法などが色々。
編み素材

水につける

コレは椅子のお尻を乗せる部分を作っているところ。(↓)
椅子

さらに大物のコレは、ベッドになるみたい♪(↓)
ベッド
いいなぁ~。こんなベッドに寝てみたい。

『木工系』
こちらは駒を作っているところ。(↓)
駒1

駒2

駒3
動力は足踏みなのね。

木彫り中。(↓)
木彫り

木彫り

木彫り

 

『皮細工系』
皮細工

皮に小さい点々を打っているところ。(↓) あまりの細かい作業に気が遠くなりそぉだった。(^^ゞ
点々

 

『鍛冶屋さん(鉄系)』(↓)
鍛冶屋

これは…甲冑を作っているところか?(↓)
鍛冶屋2

『織物、布、糸系』

なつかしの足踏みミシン。(↓)
ミシン

機織り。(↓)
織り機

織り機2

織り機3

こちらは糸を撚っているところ。(↓)
糸撚り

いとも簡単そうにやっていたけれど、コレ、難しいのだ。
糸撚り2

これも気が遠くなりそうなレース作り。(↓)
レース

レース2

この伝統工芸フェスティバルで売っている作品は、決して安くはナイ。(^^ゞ でも、こんな手の込んだことしてて、安くは売れないよねぇ~~…と思うのでありました。

 

ハンガリーで有名な伝統手工芸というと刺繍だと思いますが、
もちろん刺繍のブースも たくさんありました。
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でも、なぜか刺繍のブースはあまり実演してなかったの…。

エルジェーベト皇妃さま写真(イースター特別企画)


 

シシィ皇妃

イースター(復活祭)です。

ハンガリーではイースターの日曜日・月曜日の二日間が、祝日としてお休みになります。(2015年は4月5日(日)・6日(月)の二日間。)

今回は、去年のイースター(4月20日・21日)に撮った美人の写真(↑)を公開♪

シシィの愛称で有名なエルジェーベト皇妃さまです☆
(場所は『グドゥルー宮殿』)

宮殿のお庭で 気さくに写真撮影に応じる皇妃さま。(↑)(↓)
シシィ皇妃と記念撮影

一緒に記念撮影の女の子も嬉しそう。(#^.^#)

記念撮影

後姿も♪(↓)
シシィ皇妃後姿

セントポーリアの展示場にもお出まし。(↓)
シシィ皇妃

皇妃登場☆で、それまでのユルダラかった雰囲気が 一気に華やぐ♪

ココでも記念撮影に応ずるシシィ皇妃。(↓)
シシィ皇妃記念撮影

セントポーリアをご鑑賞あそばすシシィ皇妃。(↓)
セントポーリアをご鑑賞

庶民はシシィ皇妃の美しさにクギ付け…。(^_^)

皇妃

 

この日、グドゥルー宮殿に
シシィ皇妃がいたのはイースターのイベントがらみで。
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今年も同じようなイベントをやっているかもしれないなぁ。
今日も宮殿には シシィ皇妃がいるのかなぁ?
(#^.^#)

 

 


騎馬兵姿は男前度30%増し^_^;


 

センテンドレ中央広場

先週の日曜日(3月15日)は、ハンガリーの国民の祝日でした。
(ハンガリーには「振り替え休日」がないので、日曜日が祝日だと 休みを損した気分になるのだが…。)

ワタシは祝日のその日、ブダペストの外へちょっと足を伸ばして、センテンドレ(ブダペストから電車で40分くらいのドナウベンドにある町)へ。

センテンドレの中央広場に着いたら、祝日の式典の最中で、人がいっぱい。 通り抜けが出来ない状態でした。(↑)

でも運良く本物の馬に乗った騎馬兵(フサール)の皆さんが近くに! (↓)

3月15日 騎馬兵

騎馬兵姿って カッコいいよね~♡ (#^.^#)
ワタシの主観だけど、男前度がふだんの30%増しになるのでは!?(←少なくとも)

騎馬兵

普段着では「普通のおっちゃんたち」だと思うのに、騎馬兵姿だとキリッとしてるよねぇ~♪

騎馬兵2

騎馬兵3

騎馬兵4

人混みだったので、そんな中で大人しくしていられる お馬さんたちもエライと思いました。(^_^)

 

ワタシもフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の式典の日には
着物を着ることがあるんですが、
キモノ姿のワタクシは、女っぷり度が50%増しだと思う。
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早朝40分もかけて自分で着物を着るので、
そうでも思わないと とてもやっていられな~い!(^^ゞ