テレビショッピングと『おばあちゃんの日常の家事』


キャンプファイヤー!

ハンガリーのテレビでも『テレビ ショッピング番組』があります。 けっこう、かなり頻繁にある。 (ジャパネットタ●ダは無いケド~(^^ゞ)

ハンガリーのテレショップで売られている物は、たぶん日本と同じようなモノ。 思わず使ってみたくなるような生活に便利なグッズ、化粧品や薬、それから痩せて見える下着とか 簡単に痩せる器具、一か月でスリムに痩せる薬(←そういうのって、毒なんじゃないのか!?)…という感じ。 痩身系は多いですね、ハンガリー人は肥満の人が多いですしね。(でも、日本はハンガリーほど肥満の人が多いわけじゃないけど痩身系、多いよね?)

ワタシは特別に テレショップ番組のファンというわけではありません。 最近はあまり見ない。 テレビをつけてテレショップやってると、チャンネルを変えちゃったり。

でもハンガリー語が全然分からなかった頃は、けっこうテレショップ番組を見ることがありました。 テレショップ番組ってね、言葉が分からないのに何となく理解できちゃうんですよ!  だから、普通の番組が理解できなくて退屈だったときはテレショップを見ることもあった(^^ゞ 「エルケーペストゥー(elképesztő)」(意味は、「うわぁ~スゴ~イ♡」みたいな感じ)なんて単語は、テレショップを見ていて覚えたかもしれない。

 

もう何年か前に見たテレショップ。 その番組で売っていたモノは薬(錠剤)。 言葉が完全には理解できなかったので『たぶん』ですが、その薬をのむと 関節痛がやわらぐ…か、消えてなくなるというものでした。

そしてテレショップの定番、その商品の利用者の声。
そこでもやはりその薬を服用してから痛みがなくなり大喜び~のおばあちゃんが登場してきました。 映像の背景から、ハンガリーの都市部ではなく ちょっと田舎の方に住んでいるかたと想像。 ハンガリーの老婦人に多い、とても小柄な「小さいおばあちゃん」というタイプ。

おばあちゃんの喜びの声。
この薬をのむ前はねぇ、何をするのも痛くって痛くって…(T_T) でも、これをのんでからはすっかり痛みもなくなって、何でも出来るようになったのよ。 本当にこの薬を試してみて良かったわぁ~♪」

で、そのおばあちゃんの喜びの声と共に、痛みが消えて何でも出来るようになったおばあちゃんの日常生活の映像が流れるの。

・お部屋に飾ってある鉢植えに お水をあげるおばあちゃん。
・ビニールハウスみたいなところで、軽い農作業にいそしんでいるらしいおばあちゃん。
・オーブンに何かを入れるところの お料理中のおばあちゃん。
…この辺りまでは、安心してみていられる日常生活だった。 逆にこのようなこと(↑)が痛みで一切できなかったとしたら、それはそうとう辛かったんだろうな…と。

しかし次に出てきたおばあちゃんの日常の家事が……

・鉈(ナタ)で薪を割るおばあちゃん。

コレは…(^^ゞ
関節が痛いとか何とかいう問題以前に、薪割りはこんな小さいおばあさんがするべき家事労働なんだろうか!?…と、思ったわ。 誰か代わりにやってあげろよ!! 近所の人とか? ねぇ???

しかし、このテレショップを見たときにはワタシはまだ『薪割り未体験者』で薪割りの大変さを良く理解していなかった。 そして今、『薪割り挫折体験者』(←前回の記事参照)として改めて思う。 あのおばあちゃん、本当に本当にスゴイわ…と。

 

ハンガリー語が分からなかった頃に
おばあちゃんのセリフが分かったのか?と思われるだろうけど、
それが分かっちゃうんだよねぇ~、テレショップだと…。
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このテレショップは、何回か見たので
内容をほぼ的確に把握できていたという自信があります!!
これを『テレショップ マジック』と呼ぼう(^^)

 

 


ネムゼティ・ヴァーグタ、テレビで観戦


ネムゼティ・ヴァーグタ2013 決勝

前回の記事(「ネムゼティ・ヴァーグタ」ってどんなお祭り?)では、『ネムゼティ・ヴァーグタ』ってこんなお祭り♪・・・といったことを書きましたケド、先週にも書いた通りワタシは今年のヴァーグタの会場へは見に行くことができず、三日間の『ネムゼティ・ヴァーグタ』の最終日の最後、決勝戦が行われるところをテレビで観戦しただけだったのでした (^^ゞ
(今年は行かなかったけど過去には祭り会場へ見物に行ったことがありますので、昨日の記事はその記憶を元に書いた。だからインチキではありません。悪しからず。)

『ネムゼティ・ヴァーグタ』の会場には、桟敷席とでもいった感じの有料の観客席があり、そういった席から観戦すればレースの様子もよく見ることができるんだと思います。 が、実際のところ、お金を払わずに見ている人(ワタシもその一人だったんだが)が観戦できる場所は当然のごとく人がいっぱいだし、今現在どんなレースをしているのか・・・などは、会場ではかえってよく分からないんじゃないかと思うんですよね~。
オリンピックやワールドカップ等々と同じで、会場の生の盛り上がりを見てみたいような気はするけれど、ガッツリ試合の様子を見るならテレビのほうが良いんじゃないの!?・・・みたいな感じで。

スポーツ(ヴァーグタの場合は競馬)は生観戦派かテレビ観戦派かで意見は分かれるところでしょうが、ワタシの場合、テレビ観戦だったからこそ・・・
今年の『ネムゼティ・ヴァーグタ』の優勝馬はこの子ョ!! (↓)
ネムゼティ・ヴァーグタ2013 優勝馬
・・・な~んてコトをご紹介することもできるわけデス。(テレビの画面を写したヤツだからあまりキレイな写真じゃないけど)

 

そして、今年の『ネムゼティ・ヴァーグタ』の栄誉ある頂点に輝いた騎手は この小さいオジサンだ!! (↓画面左の男性)
ネムゼティ・ヴァーグタ2013 優勝者
いえね、騎手の人たちって、みんな小柄なんですョ~~(^^ゞ

 

ところで、テレビでヴァーグタ決勝戦を見ていてシミジミ思ったんですけど、競争馬ってヤツらはアレだネ、すっごく気が荒いのネ~!?

前回の記事にも書いた通り、ヴァーグタの騎手は昔のハンガリーの騎馬兵フサール風の衣装(簡略版)を着ているんですが、レース場へ馬の手綱を引いてくる人たちも衣装をつけているんですね。 その衣装がどういう衣装なのか分からないんですが、農民風というか、それともフサールの下僕とかの衣装なのか・・・、とにかくあまりパッとしない感じの衣装なんです。 もし着ている人がたとえ王子のようなイイ男でも、その衣装をつけている限りは下男にしか見えまい・・・という…(-_-;)
(こういう服↓)
ネムゼティ・ヴァーグタ 馬と下男

ネムゼティ・ヴァーグタ出走前
決勝レースには騎手たちは騎乗した状態、下男たちが馬の手綱を引いてスタート地点まで連れて行くんですが、決勝戦の出場馬たちが皆、揃いもそろって言う事を聞かない暴れ馬なことったら・・・(@_@;)

すでに走る気マンマンなのに綱で引かれるのが気に入らないのか、それとも『下男風情に』手綱を持たれることに馬エリートのプライドが許さず抵抗しているのか・・・。

ワタシが最近見た馬というと、地元のお祭り(Kertvárosi vigasságok)で子どもを乗せてゆっくりゆっくり歩く馬(↓)

子供を乗せる馬

このような撫でまわされても文句も言わない大人し~~いお馬さんだったんですが、レースに出る馬は全然違~う。 荒っぽいコトこの上ない。怖い怖い~(~_~;)

来年もし『ネムゼティ・ヴァーグタ』を直接見に行くチャンスがあったとしても、レース馬の傍には近寄らないようにしよう。 運悪く遭遇してしまった時には絶対にヤツラに背中は見せない・・・とか思ったワタシ(^^ゞ

 

…とか言っているけれど、ちょっと『乗馬』には憧れているのダ。
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去年、ホルトバージでチラッと馬に乗せてもらったら、
鐙に足が届かなかったけどな(-„-)
もしホントに乗馬をやるとしたら短足用の鐙を付けてもらわないと…(T_T)


「ネムゼティ・ヴァーグタ」ってどんなお祭り?


ヴァーグタの英雄広場

『ネムゼティ・ヴァーグタ(Nemzeti vágta)』とは、ブダペストの名所『英雄広場(Hősök tere)』を舞台に繰り広げられる競馬です。
英語では『National gallop』。 ハンガリー国内でその年、一番速い騎手(と馬)の座をかけて、ハンガリー中から腕(?)自慢の騎手が英雄広場に集まり競い合う、年に一度のお祭りなのです。

騎手と馬は各地区の予選を勝ち抜いて、地区の代表の座を獲得したツワモノたち。 自分自身の名誉のみならず、地区代表の名誉をかけて戦います。 馬が主役の競技ですので、騎手の性別は関係ありません。 今年の優勝者は男性でしたが、過去の優勝者の中には女性(若くて美人!)もいました。

 

『ネムゼティ・ヴァーグタ』 目玉はその舞台!

『ネムゼティ・ヴァーグタ』がユニークなのは、舞台がブダペストの観光名所『英雄広場』だということ。
『英雄広場』は世界遺産として指定されている地区の一部で、ブダペストを観光するには外せない場所でもあります。 そして、モチロン『英雄広場』は競馬場・・・ではありません!

日頃は広い英雄広場の中にはいつも観光客がいて、広場の周囲は車道なので車がビュンビュン走っている・・・そういう場所。
(ヴァーグタでない日の写真をご参照ください。↓)

英雄広場
(去年のオスタイキランドゥラーシュの時の写真↑ ↓)

 

英雄広場、アンドラーシ通り
(手前が『英雄広場』。奥に写っている並木のある通りが『アンドラーシ通り』↑)

この英雄広場の周囲に、何か特別の砂代わりのものを敷いて、馬が思いっきり走れる即席の競馬場を、ヴァーグタのために年に一度作るわけです。 そして世界遺産の壮麗な舞台を背景に馬が疾走!!・・・するさまを、かなりの間近で見るコトが出来るのですョ。(人混みがスゴイですけどぉ)  なかなか見ごたえのありそうなイベントだと思いませんか♪

 

もう一つの目玉は衣装

18~19世紀頃、ハンガリーには勇猛果敢にして高潔なことでも有名な騎馬兵たちがいました。 その名称はフサール(Huszár)。 (ウィキペディアをみたら「ユサール」って書いてあったけど、ハンガリーの人たちは「フッサー」って感じに言っているので、このブログでは『フサール』を採用します。ヨロシク) 個人的意見ですけどフサールの衣装はカッコいいです。 金モールをふんだんにあしらった衣装で、19世紀後半以降の風俗にはない、時代がかった美しさがあると思う。

『ネムゼティ・ヴァーグタ』は、ハンガリーの過去の栄光・フサールと馬を全面に押し出した盛大なお祭り。 豪華なフサールの衣装に身を包んだ人(しかも集団!)を見られるチャンスです。

ワタシが以前ヴァーグタを見に行った時は、時代祭り風に、フサール以前の時代の装束も含めて色々な衣装の人々がパレードしていましたので、コスチューム物がお好きなかたにはオススメ!

ちなみに競馬の騎手の人たちもフサールの格好をしています。 でも、騎手の人たちの衣装は『フサール風に見える』ように作られた簡略版みたい。 きっと本物のフサールの衣装は豪華だから重たくって、馬に負担がかかっちゃうんだろうナ~(^^ゞ

 

その他の『ネムゼティ・ヴァーグタ』のお楽しみ

『ネムゼティ・ヴァーグタ』の会場では、競馬部門の他に主にあと2つのお楽しみがあります。

一つは屋台。 お祭りですのでお祭りには付き物の屋台がたくさん出ます。 脂っこくて肉肉したモノが多いかな、ハンガリーらしく・・・(^^ゞ ワインやパーリンカ(ハンガリーの蒸留酒、アルコール度数高し!)もあるし、甘いものの屋台もありますョ♪

二つ目は、ハンガリー各地の名物一覧。 ヴァーグタの騎手たちはハンガリー国内各地の代表です。 それと同時に、ハンガリーの各地区がそれぞれの自慢を持ってきた見本市みたいなコーナーがあります。 ワタシが見た時は、全然ヤル気のなさそうなブースもあったけれど、ハンガリーの色々な地方のものを見て廻ることができるので、面白いんじゃないかな?

・・・と、『ネムゼティ・ヴァーグタ』とは以上のようなお祭りです。
興味が湧いてきたかたは、是非来年の『ネムゼティ・ヴァーグタ』へ!!!

 

数年前はヴァーグタって5月頃にやってたのよね。
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いつの間にか9月開催になって数年経つので、
たぶん次回も9月半ば頃なんじゃないかなぁ・・・???