卒業式後の1か月半

2016年卒業式
(↑)フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の卒業式(2016年4月29日)の一場面。

ハンガリーの高校の場合、4月末に卒業式があるんですが、学年度末は6月の半ばです。 つまり、卒業する学年以外の低学年の生徒は、卒業式の後、学年末までの 約1か月半は授業があるのです。

5~6月のフニャ高では、最上級生の学年がいなくなっただけで、あとは全学年揃っているわけです。 が、それでもやはり
「人が少なくなったなぁ……」
…と、感じます。

卒業学年の担当授業が多い先生の場合だと そのぶん授業数も減るので、違いは歴然。 ワタシの場合は、今年は卒業学年の生徒のみのクラスがなかったので、授業数は減りません。 だから、最上級生がいなくなっても大きい違いはないはずなんですが。

そんなワタシが 生徒の人数の減ったことを感じるのは、廊下に立っているときです。

フニャ高の先生たちには、休み時間に廊下(または校庭)に立っていて、生徒たちにニラミをきかせるというお仕事があるの。
校内ではカップルでも 派手にいちゃつくのは禁止なので、キスしてるやつらとかにおやめなさ~い!!…と言わなくてはいけない。 そういう無粋なお仕事です。(^^;

しかし、5月になって廊下に立っていると、全体的に空いている感じなんですよね。

減ったのは1学年だけのはずなのに、違うものなのね~~。

 

ワタシの場合、「廊下に立つ」という職務はマジメに遂行してますが、
キスしてるやつらに面と向かって注意したことは、実はナイ。(^^;

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だって……何だかイヤじゃん…。
見ないフリ、見えないフリ…。(^^ゞ

18歳未満…

 

フニャ高自販機
フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の売店前にあるドリンクの自動販売機。(↑)

自動販売機王国(?)の日本では、飲み物の自動販売機って ペットボトルの販売機が主流でしょうか? フニャ高の自販機は、ペットボトルではなく、お金を投入して 自分の希望する飲み物の番号を入力、飲み物は使い捨てカップに入った状態で出てくるタイプです。

選べる飲み物は、コーヒーがメイン。

エスプレッソか、ロングコーヒーか、砂糖入り・なし、ミルク入り・なし…などなど、コーヒーの選択肢の幅は広い。 モカチ-ノとか、カプチーノとかだって、コーヒーはコーヒーでしょ。

その他の飲み物は、ココア、ミルク、お茶などもあるけれど、コーヒーほどヴァリエーションが豊かではありません。

この自販機に最近 貼り紙が。
Koffeintartalmú italok fogyasztása 18 éven aluliak számára nem ajánlott.
意味は、「カフェインを含む飲みものの消費は、18歳未満にはオススメしません。」…ということ。

フニャ高は高校なので、生徒の大半は18歳未満。
18歳以上もいるし、5年で卒業のクラスもあるので19歳以上の生徒もいます。 でも大半は18歳未満。

選択肢のほとんどが「コーヒー」。 しかしその中に「カフェイン抜きのコーヒー」はナイ。
…そんな自販機、ココに置いてもイイのか!?

 

ま、ワタシは太古の昔にオーバー18なので、
カフェイン摂っても問題ナイですよ。

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…だからといって、
特に得したとも思わないけど…。(^^ゞ

 

 

「京都大学」って、意味分かってる?

 

京都大学パーカー

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)で、男子生徒の群れの中に この写真(↑)のパーカーを着ている子を見つけました。

「京都大学」とか書いてあるケド、ホンモノか?コレ???
(ワタシは絶対に「マガイモノ」だと睨んでいる。そういう何だかわからんTシャツとか、けっこうあるから。(^^ゞ)

コレを着ていた生徒は、はっきり言って 今まで見た覚えもない全然知らない生徒だったんですが、気になったので、捕まえて 無理やり写真を撮ってしまいました。(←職権乱用?)

ついでに「何と書いてあるのか分かって着用しているのか?」も質問してみたところ、やっぱり本人、全然分かってなかった。

そんなことだろうと思った…。(-“-)

ワタシ親切なので、教えてあげておきましたョ。喜ばれたかどうか分からんケド。

 

やっぱり、知らない外国語の書いてある服を着るのって
リスキーだヮ~~(^^ゞ

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「京都大学」なら、
知らずに着ていても特に問題はないだろうと思うけど…。

卒業試験ウィーク

 

アイリス

今週、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)では、月曜日から金曜日まで授業がナイんです。

授業の代わりに「エーレッチェーギ(érettségi)」という卒業試験が行なわれる予定。(←だから、授業がない生徒は休みになるが、職員は休みにならない。(-“-))
先週金曜日に卒業式を行なった今年の卒業生たちが、今週は卒業試験(筆記)を受けます。

エーレッチェーギ(érettségi)というのは、高校卒業資格試験なんですが、大学入学試験も兼ねています。 全国一斉に行われるので、日本のセンター試験に似ていると言っても良いかもしれない。 ただし、日本のセンター試験には 高校卒業資格試験の性格はないけれど。

ハンガリーの高校では、成績が悪ければ落第します。
必須教科のうちの一つでも落とせば落第。 同じ学年をもう1年です。
(フニャ高の場合、落第する生徒は 毎年います。1科目でもダメなら、ダメなものはダメ!! そこのところ厳しいんです。)

今週行なわれるエーレッチェーギ(érettségi)は、フニャ高での過程が全部修了したうえでないと受験ができません。

で、高校卒業資格試験としてのエーレッチェーギ(érettségi)は、最低限5科目を60%以上の水準でクリアすることが合格条件。 

まず「国語(ハンガリー語)」「数学」「歴史」の3科目が全員の必須科目。
そして4つ目の必須科目が「外国語」で、多くの生徒は英語で受験しますが、ドイツ語、フランス語など、英語以外の外国語でもOK。ちなみに日本語も外国語科目の選択肢の一つです。

さらに5科目目として もう一つ、何らかの科目を選択して受験します。(5番目の選択科目は、1つだけでなく、複数の科目を受験することも可能。)

5科目全部が水準をクリアしていないと、高校の卒業資格はもらえません。

エーレッチェーギ(érettségi)を受験しているということは、高校での過程を修了していることが前提です。 だからエーレッチェーギ(érettségi)の受験者は、基本的に高校を卒業している人たちなんです。

すると どういうことが起こるかというと、
高校の授業課程を修了して晴れて高校を卒業できても、エーレッチェーギ(érettségi)を受けた結果が悪くて4科目しかパスできなかったりすると……
高校は卒業したけれど、高校の卒業資格はナイ!! (>△<;;)…ということになってしまうのです。

だから、ハンガリーの高校では エーレッチェーギ(érettségi)が一番大切な試験で、授業も期末試験もすべてエーレッチェーギ(érettségi)をクリアするための準備であるといってもイイでしょう。 真剣勝負なんです。

 

…とはいえ、直前に卒業式などの行事が色々あって、
そんなに勉強に集中しているようには見えない卒業生たち…。(^^ゞ

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それはココロの余裕なのか、何なのか…???

卒業式の招待状

 

卒業式への招待

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の卒業式(4月29日)を前にした先週の木曜日、職員室に 卒業する学年のクラスごとの代表が勢ぞろい。(↑)

先生たちに、自分らの卒業式の招待状を手渡すためです。

フニャ高に限らずハンガリーの高校では、卒業式にはしっかり卒業式の招待状を作るんですよね~。
結婚式の招待状ほどご立派なモノじゃないけど、ちゃんと印刷された美しい招待状です。

それから、クラスごとに作るので、それぞれデザインも別々なところも面白い。
コレ(↓)は 13年A組の招待状。
13.a

13.a 招待状

コチラ(↓)は 13年C組の招待状。
13.c

13.c招待状

ちゃんとクラス全員の名前が印刷されているんですョ。今年は2クラスから招待状をいただきました。v(^_^)v

小・中・高校と、日本の普通~の公立学校へ通ったワタシは、卒業式に招待状を作るというのは、ちょっとしたカルチャーショックでした。

それから、親・親戚とか友達とか、学校外部の親しい人たちだけでなく、学校内部の先生にも招待状を渡すんだね…ということも、カルチャーショックでしたね~。

 

先生たちは職員なんだから、
招待状なんてなくても ちゃんと出席するよ!!

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…と思うのは、日本的考えなんだろうか~???