今週、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)では、月曜日から金曜日まで授業がナイんです。
授業の代わりに「エーレッチェーギ(érettségi)」という卒業試験が行なわれる予定。(←だから、授業がない生徒は休みになるが、職員は休みにならない。(-“-))
先週金曜日に卒業式を行なった今年の卒業生たちが、今週は卒業試験(筆記)を受けます。
エーレッチェーギ(érettségi)というのは、高校卒業資格試験なんですが、大学入学試験も兼ねています。 全国一斉に行われるので、日本のセンター試験に似ていると言っても良いかもしれない。 ただし、日本のセンター試験には 高校卒業資格試験の性格はないけれど。
ハンガリーの高校では、成績が悪ければ落第します。
必須教科のうちの一つでも落とせば落第。 同じ学年をもう1年です。
(フニャ高の場合、落第する生徒は 毎年います。1科目でもダメなら、ダメなものはダメ!! そこのところ厳しいんです。)
今週行なわれるエーレッチェーギ(érettségi)は、フニャ高での過程が全部修了したうえでないと受験ができません。
で、高校卒業資格試験としてのエーレッチェーギ(érettségi)は、最低限5科目を60%以上の水準でクリアすることが合格条件。
まず「国語(ハンガリー語)」「数学」「歴史」の3科目が全員の必須科目。
そして4つ目の必須科目が「外国語」で、多くの生徒は英語で受験しますが、ドイツ語、フランス語など、英語以外の外国語でもOK。ちなみに日本語も外国語科目の選択肢の一つです。
さらに5科目目として もう一つ、何らかの科目を選択して受験します。(5番目の選択科目は、1つだけでなく、複数の科目を受験することも可能。)
5科目全部が水準をクリアしていないと、高校の卒業資格はもらえません。
エーレッチェーギ(érettségi)を受験しているということは、高校での過程を修了していることが前提です。 だからエーレッチェーギ(érettségi)の受験者は、基本的に高校を卒業している人たちなんです。
すると どういうことが起こるかというと、
高校の授業課程を修了して晴れて高校を卒業できても、エーレッチェーギ(érettségi)を受けた結果が悪くて4科目しかパスできなかったりすると……
高校は卒業したけれど、高校の卒業資格はナイ!! (>△<;;)…ということになってしまうのです。
だから、ハンガリーの高校では エーレッチェーギ(érettségi)が一番大切な試験で、授業も期末試験もすべてエーレッチェーギ(érettségi)をクリアするための準備であるといってもイイでしょう。 真剣勝負なんです。
…とはいえ、直前に卒業式などの行事が色々あって、
そんなに勉強に集中しているようには見えない卒業生たち…。(^^ゞ
それはココロの余裕なのか、何なのか…???