こんな給食、日本ではアリ?


10月1日の給食

前回は、ハンガリーの人たちが大好きな甘いパスタの代表格『マーコシュテースタ』をご紹介しました。 例年ですと、新学年度の給食が始まると、わりと早い時期にマーコシュテースタが出てきたと記憶しているんですが、なぜか今年は新年度の給食が始まってからの約一か月、マーコシュテースタが出てきません。(だから昨日の画像は昨年の給食の時のモノ) マークが今、高値高騰でもしてるんでしょうか!? ワタシとしては別にガッカリでも何でもないですが、ハッキリ言って。(^^ゞ (マーコシュテースタ、出てきた時は食べるけどネ、覚悟をきめて?)

『マーコシュテースタ』の基本形は前回ご紹介したようなモノですが、実は給食のマーコシュテースタには様々なヴァリエーションがあり・・・機会があったら、そちらのほうもご紹介してみたいデス。

さて、『マーコシュテースタ』は「こういう食べ物は、日本には無いな・・・(^^;;」と思われるハンガリー料理。(日本も広いので「絶対に無い」とは断言できないけれど)
今回ご紹介するのは、
「こういう食べ物は日本にもたぶんあるけれど、給食のメインディッシュとして出てくることがあるだろうか~???」・・・と思う食べ物デス。

 

2013年10月1日のフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)給食(上写真参照↑)
そのメインはコチラ(↓) 『ピシュコータのチョコレートソースがけ』
ピシュコータのチョコレートソースがけ
『ピシュコータ』っていうのはこの場合、写真にある『スポンジ』みたいなヤツですね。 カステラほどしっとりもしていなければ甘くもない、まぁ、そのままだとかなりパサパサなので、ソースがかけてあったのはパサパサ防止の意味もあったのかもしれない。(^^ゞ
そのパサパサスポンジに、たっぷりとかけてあるソースは、メニューには『チョコレートソース』ってあったけど、チョコレートというよりもココアだったな・・・。

こういった食べ物、日本にもありますよね、たぶん!?
こういう食べ方も、あまり一般的ではないかもしれないけど、日本でも在りえますよね、ね!?
・・・しかし、その場合、やはりデザートとして出される以外の供しかたは考えにくい。 日本広しといえども、日本の学校給食で、メインとして一皿ドン!と、『ピシュコータのチョコレートソースがけ』が出てくるとは、ちょっと想像しにくいのであります。・・・(^^ゞ

 

ハンガリーの給食では『甘いメインディッシュ』は極普通のこと
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今年度もこの一ヶ月ほどの間、およそ週に1度の割合で甘いメインの日がありました。
果物のスープも週一の割合で出てたなぁ・・・(*_*)


フニャ高給食の『果物のスープ』は変化に富んでいるのダ


 

 

リンゴと干しぶどうのスープ

前回のおさらいも兼ねてもう一度。
西洋料理・・・まずスープまたはサラダなどの前菜があって、それに続いてメインディッシュの肉または魚の料理。最後にちょっと甘いもの・デザートで〆る・・・のが基本(^_^)

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の給食も一応この西洋料理の基本に則っており、「スープ」→「メインディッシュ」の二本立て。それに加えて、「デザート」がつく三本立ての日が毎回ではなく週に1回くらい。 そんな感じです。

つまり給食に「デザート」がない日はあっても、「スープ」のない日は無い!わけです。 そして、前回ご紹介した『冷たい果物のスープ』はハンガリーの名物料理の一つなわけなので、やはりフニャ高の給食にも時々『冷たい果物のスープ』が出てきます。

ところで、『冷たい果物のスープ』は夏の暑いときの食べ物で、あのスープの甘酸っぱさ(と冷たさ)は、夏場のうだるような暑さの日こそふさわしい!と思うワタクシ。 正直な気持ちを白状してしまえば、そんな「果物スープに最適な日」以外にはわざわざ好き好んで食べたいと思うものでもないなぁ・・・と言ったところなんでゴザイマス。  基本的にワタシは塩味とかしょうゆ味とか、しょっぱい味のスープが好きですよ、えぇ。
しかし哀しいことに、ハンガリーの学校は夏休みが長いので、実際にワタシがフニャ高で給食を食べる期間というのは果物スープに最適な日ではないことが多い。 ・・・というよりも、果物スープに適さない時に限定されていると言っても過言ではないくらいですわな。(>_<)

給食の場合、真冬でも『果物のスープ』が出てきます。 ま、真冬にわざわざ身体を冷やすような冷たいスープを食べるわけではなくて、ぬる温かい果物のスープ』として出てくるんです。(やはり『果物スープ』だからなのか、熱々の状態で出てきたことはないんですケド。)

ワタシとしては、『冷たい果物のスープ』はその名の通りに『冷たい状態で』、それにふさわしい気候の時に食べるのが良いんじゃないの?・・・と思うんですが、元々が超のつく甘いもの好きで、そもそも『果物のスープ』というものを発明し、名物としての伝統を育んできたハンガリー人の皆さんにとっては、このスープはたとえぬる温かかろうと季節がいつであろうと、関係なく美味しいョ♪・・・ってコトなんでしょうね~(-“-;;

『冷たい果物のスープ』の具はサワーチェリーが定番前回の記事で書きましたが、給食の場合サワーチェリーの季節(夏)ではない時が多いため、定番のサワーチェリーのスープではないコトが多いです。  給食で出てくる『果物のスープ』の定番はリンゴ リンゴにも旬はあるけれど、リンゴはハンガリーでは季節に関係なく年中売っている果物なので、そのせいでしょうね。 きっとその時々で安く買える果物が具になるのよ。 そんなわけで、本日一枚目の画像(↑)は、9月19日の給食に出た『リンゴと干しぶどうのスープ』でした。

そして二枚目(↓)は、『桃のスープ』(9月26日の給食より)
桃のスープ

このように、『果物のスープ』(←給食の場合は『冷たい』という形容詞は当てはまらない、ただの『果物のスープ』)にも、色々とヴァリエーションがあるんですね~。 ワタシは給食なので出てくれば食べますけど、好き好んで食べたいと思うほどではないので、果物スープのヴァリエーションが豊かでも嬉しくも何ともないですが。 ・・・でもやっぱりワタシも『果物のスープ』の中では定番のサワーチェリーのスープが一番好きかなぁ・・・??? (あくまでも『果物のスープ』の中で、の話(^^ゞ )

 

ちなみに給食の果物のスープは
正統派なハンガリー人に言わせるとまだまだ甘さが足りないんだそうです。
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「はぁ、そうですか」・・・と言うしかない(^^ゞ
勝手に好きなだけ粉砂糖を加えて食べるがイイわ・・・

 


サラダは何と合わせるか?食習慣の違いを感じる時。


9月16日の給食

今日もフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の給食の話題で♪

記事のアタマの写真が同じだと記事を更新していないんじゃないかと誤解されそうなので、新しい記事であることをアピールするため、トップの写真は今週月曜日(9月16日)の給食の写真です。(↑)

…が、今回、主に話題にしようと思うのは、前回の記事にもあったコチラの給食(↓)で~す。
9月9日のランチ
コチラがフニャ高の記念すべき今学年度最初(9月9日)の給食。

フニャ高の給食の基本は『スープ』と『メイン』の二段構え。 昨年度までの経験では、それに加えて週に一回くらいの割合で『デザート』がつき、前回の記事ではその『デザート』の回数が週一よりも多かったため、「初週は豪華だった!!」と思ったワタシでした。

9月9日の給食もデザート(ハンガリー人が大好きなマーク(黒いケシの実)の焼き菓子)付き。 そして、左上隅に小さいお皿の『生野菜のサラダ』があります。 この『野菜サラダ』は、『給食には毎日健康的な野菜サラダ(ピクルスの場合もあり)をつける!!』という、今年度からハンガリーの子供の健康のために導入された試みらしいんですね~。 だから、昨日アップした給食の写真を見てもらうと、5日間全部の給食で『ミニ野菜サラダ』か『ピクルス』がついているのが確認できます。 日本人のワタシの目から見ると、ハンガリーの料理ってかなりコッテリ系で、そうとう油ギッシュだと思うので、野菜摂るのはイイ事なんじゃないですか~??・・・ってか、野菜摂ったほうがイイよ?って感じ。 だから、ようやくハンガリー人のお前ら(←オマエ呼ばわり)も自分らに『野菜が足りていない』ってコトが分かったのね?・・・とか思っちゃうんだけど。

ところで、日本でレストランで昼食を食べると『ミニ野菜サラダ』がサービスとして(?)付いていたりすることが多いじゃないですか? 純和風の食事だと、サラダの代わりに『お漬物』だったりするかな? ま、とにかく『サラダ』でも『漬物』でもいいけど、セットではなく一品料理(例えば『とんかつ』とか『ナポリタン』とかね。)を頼んだ場合でも『サラダ』が付いてきたりすると、「わぁ~、サービス良いな、ココ♪」とか思いませんか? コレを読んでいるアナタが思わなくってもワタシはそう思うわけ。 そして、頼んである料理が『サラダうどん』だったとしても、サービスに『ミニ野菜サラダ』が付いてきたら、ワタシなら特に違和感を覚えることもなく、ありがたく『ミニ野菜サラダ』と『サラダうどん』の両方を完食することでしょう。 (ココまで書いて、「サラダうどん、何年食べてないだろう~? サラダうどん食べたいな~・・・と思っている。)

だから、給食にもれなく『サラダ』がつくようになったことを、ワタシは単純に歓迎する気分でいたんですが、ワタシ以外のハンガリー人たちにはそう単純なコトでもないようなんです。 その一例が、初日の給食。(↑)

9月9日、初日の給食は『野菜のスープ』と『ショーシュカのピュレー』(野菜サラダとデザート付き)
『ショーシュカ』っていうのは、見た目がほうれん草に似ている野菜なんですが、ちょっと酸っぱい独特の味があるので、人により好き嫌いが分かれる野菜です。 日本ではワタシ、食べたことありません。(だから日本語でショーシュカが何ていう名前なのかも知らない。) 『ショーシュカのピュレー』の時には、だいたいいつもゆで卵が添えてあります。

ハンガリー人にとってはそれほど珍しいこともない『ショーシュカ』ですが、この『ショーシュカのピュレー』に『生野菜のサラダ』がついて出てきたことが、ハンガリー人たちにはどうにも解せないことだったみたい。
みんなでしきりに「ショーシュカに野菜サラダなんて変だよね?」とか言い合っている・・・。
ワタシは何に野菜サラダが付いてきても平気だけど???

何が変なんだかよく分からなかったけれど、ハンガリー人には『ショーシュカ』と『野菜サラダ』を一緒に食わされる・・・ってことは、とっても変なコトだったみたいです。 何でかな???

 

ワタシが思ったのは、「ゆで卵が2個は多すぎるんじゃないかい!?」ってコトだった・・・。 それについては誰も何もひと言も言っていなかった!!!
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食習慣の違いを思い知らされる時ってこんな時…。


学校給食、豪華なのは最初の週だけ!?


9月9日のランチ

このブログの前身である『ハンガリー試行錯誤』からご愛顧くださっている皆さま、お待ち兼ねの(?)このシリーズが新ブログにも戻ってまいりました。 日本人にとっては珍しい、そして時には怖ろしい(?)ときもある『ハンガリーの学校給食シリーズ』の復活です~\(^▽^)/~

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)では毎年、新学年が始まったばかりの第一週目は給食はありません。 普段は前月のうちに注文と給食費の払い込みをしてしまうんですが、9月の前月は夏休み中なので特別に9月の一週目で注文と支払いをすることになっているみたい。 (フニャ高の給食は強制ではないのです。) だから、今年は先週の月曜日、9月9日から給食が始まりました。

…で、上の写真が9月9日(月)、記念すべき(?)今年度最初の給食。(↑)

参考になるかどうか分かりませんが、9月9日から13日までの給食のメニューはコチラ(↓)
最初の週のメニュー
今日はこのメニューにある1週間分の給食を一挙公開します。

9月10日(火)の給食 (↓)
9月10日の給食

9月11日(水)の給食 (↓)
9月11日の給食

9月12日(木)の給食 (↓)
9月12日の給食

9月13日(金)の給食 (↓)
9月13日の給食

生徒に給食が強制ではないのと同様に、職員にも給食は強制ではありません。 お昼に給食を食べたい人が前月のうちに注文(月曜日は給食は要らない、とか、15日だけは不要とかいうように、注文する日にちを選ぶことは可能)をしておき、一か月分を前払いのうえで学校の食堂で給食をいただきます。 ちなみに職員価格は生徒価格よりも高いのョ。 それでも町のレストランで同じものを食べるとしたら、もっとお高くつくと思うケド。

注文の段階でメニューが分かっていたら、「嫌いなメニューの時は注文しない」ということも出来るんだケド、前月の段階では何が給食に出てくるかは全く分かりません 毎週月曜日、食堂にメニューが貼り出されるので、それを見て初めて今週の給食は何なのかが分かる仕組みです。

ワタシよりも給食歴が長い先生の言うコトによると、『毎年1週目の給食は豪華。後は・・・(-_-;)だそうです。 確かに先週は豪華だったかも…。 5日間のうち4回も、フルーツかお菓子のデザート付きでさ~。 これが一年続くならイイんだけどな~、でもそれじゃブログのネタにはしづらいかな~・・・などと思う、今年の給食第1週目でした。

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