校舎を花でいっぱいに

卒業式の職員室

2018年5月4日(金)午後、卒業式の日のフニャ高職員室。(↑)

おぉ~ぅ☆
なんてスッキリしているのだ。
とてもフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)職員室とは思えな~い!!

ハンガリーの高校の卒業式、
卒業生たちは列を組んで、ゆっくりと校舎の中や外など、高校生活を送ったゆかりの場所を行進します。

そして「職員室」も行進の道中の一部ですので、卒業式の前日には先生たちも自分の机の上を片付けなくてはならんのです。コレは義務です!!

 

卒業式の前、在校生が みんなで校舎をお花で飾りつけ☆
職員室だけじゃなく、校舎のどこもかしこもね♪

フニャ高校舎のエントランス。(↓)
エントランス

階段の手すりや 廊下にも花!!! (↓)
階段

廊下

廊下2

在校生が卒業生の行進をお見送りする教室の中もです。(↓)
106

2

卒業式に向けて作られた飾り付けも準備万端~!!(↓)
卒業式飾り

卒業クラス

旗

卒業式の日、
フニャ高はこのように花で飾り付けられ、華やいだ雰囲気に包まれます。
(花だけに…(^ ^;;)

 

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卒業生は…歩く!

廊下

ハンガリーでは、卒業式のことを『バッラガーシュ(Ballagás)』って言います。

卒業式を意味する『バッラガーシュ(Ballagás)』という単語は、『バッラグ(Ballag)』というハンガリー語の動詞からきています。

では『バッラグ(Ballag)』(動詞)が どういう意味なのかというと、『ゆっくりと歩く』という意味です。
スタコラサッサと歩くような歩き方や、小走りとか、そういう急いだ歩き方ではない。 …かと言って、のろのろダラダラ歩く感じでもナイ。

「ゆっくりとではあるが、いい感じのテンポで、確実に前進していく」
『バッラグ(Ballag)』は、そんなイメージの歩き方です。 

で、何故に『卒業式』が『ゆっくりと歩く』になるのかというと、
フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)を例にすると、卒業式にかかる時間(だいたい1時間半くらい)の 約半分くらいの時間を、卒業生たちは『ゆっくりと歩いている』からなのであります。

卒業式が始まり 音楽が流れ始めると、クラスごとに教室に待機していた卒業生たちの行進が始まります。

卒業生たちは片手に花束、もう片方の手は前を歩いているクラスメイトの方に置き、クラスごとの列になって「歩く(バッラグ)」。

職員室

廊下

図書館前

図書館

階段

教室、職員室、廊下、階段…。

下級生や、職員(←この日のために、引退した先生も来ていたりする)がお見送りする中をゆっくり歩きで行進していきます。
だから卒業式を『バッラガーシュ(Ballagás)』っていうんですョ。(^ ^)

 

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卒業式の後

 

ドア運び

今年のフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の卒業式は5月5日でした。
そして上写真(↑)は卒業式の式典が終了してすぐ後の、フニャ高職員室にて。

卒業生たちが行進するときに邪魔になるので、一時的に取り外されていたドアを運び、卒業式の後に元の場所へ戻したり…の お片づけは、在校生たちのお役目です。(↓)
ドア取り付け1

ドア取り付け2

それから、コチラの写真(↓)にあるように、卒業式のために校舎のいたるところを花で飾るのですが、
式の前
階段の手すりだとか 壁などの花は、セロテープで貼り付けてあったりするんです。(^ ^;;

だから長保ちしません。
卒業式の間だけ校舎がキレイなら、それでイイって感じ。 卒業式典の終了後には在校生たちが大急ぎで取り外して捨てちゃうの。(←捨ててしまうものだから、早い者勝ちでウチへ持って帰るのは自由。)

もったいないですけどね~。(>_<)
でもフニャ高の卒業式はいつも休みの前日の夕方からで、翌朝は学校は無人で、花が飾ってあっても見る人がいませんし。

卒業式の翌週は、高校卒業試験ウィーク。
卒業試験の日のフニャ高校庭。(↓)
フニャ高

プラタナスの大木の枝に風船がからまっていました。(↓)
プラタナス

風船

風船2

これも卒業式の名残。(^ ^)

 

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天まで高く飛んでいけ!!

卒業式

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の卒業式の式典は、校舎の裏手側で卒業生たちが11年生から手渡された風船を、一斉に空へ放って 終わります。

ちなみに式典の最中に、うっかり風船の紐を離してしまう卒業生が 毎年数人は いるんですがネ~、そういう子たちは きっと残念無念な気持ちでしょうねぇ…。(^ ^;;

風船飛ばし1

風船飛ばし2

それから、フニャ高の校庭は大木が多いですので、せっかく空へと放った風船が 木の枝にひっかかってしまうことも多いです。 自分の風船が空高く飛んでいかずに、目の前のプラタナスの枝に引っかかってしまったりするのも…残念無念な気持ちでしょうね!! (^ ^;;

式典の終わりに、風船を解き放て!!…みたいな号令があるんですが、今年は その号令に素直に従わなかった集団がいました。

風船飛ばし3

風船飛ばし4

その集団は、大木の少ない空が開けた場所まで移動して、せぇの!で風船を放ちました。
風船飛ばし5

風船飛ばし6

風船飛ばし7

天まで高く飛んでけ~♪
風船飛ばし7

卒業式典の最後の風船飛ばし、
何だか夢膨らむような、晴れがましい気持ちでもあり、それでいて何だか少し寂しいような気持ちでもあり…で、ワタシ、好きなんですよね~。(^ ^)

 

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フニャ高、卒業式の式典

 

卒業式

フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の卒業式、式典は野外で行われます。
行進を終えて、学校前の広場に集合した卒業4クラスが、校舎の正面玄関前に入場してきて、いよいよ卒業式の式典開始です。

父兄席

ちなみに、父兄席は卒業生たちの両脇。
「席」といっても椅子(ベンチ)の数は少なくて、ほとんどの人が立っている。(←卒業生も式典中 立ったままです。) 小さい子供連れも必ずいて、子供は後ろのほうで 式典の最中も けっこう勝手に動き回ったりしている。

父兄席

日本の学校の卒業式だと、式典に参列するのは両親のみ…が普通でしょうか?

フニャ高の参列者を観察した感じでは、両親のほか、祖父母とか兄弟姉妹、さらにそのパートナーも…と、来ることが可能な親戚は みんな来てるように見えます。 上記の通り、小さい子供も来ているので、静かに厳粛に…というよりも、和やかな雰囲気の式典です。

今年はちょっと空模様が微妙で、式典の最中、傘をさす人も。(↓)
傘

でも、幸いなことに、雨が本降りになったのは、卒業式典が終了した後でした。v(^ ^)v

式典では、日本の学校の卒業式と同様、校長先生の話などがあります。
でも、「卒業証書授与」はありません。

卒業証書授与はナイけど、成績優秀だったり、学校行事で積極的に活躍した生徒の表彰があります。 ご褒美は本。(↓)
ご褒美

あと、卒業式の日以外には見たことナイけど、卒業生代表から、在校生代表に校旗(?)を渡す儀式があります。
校旗の継承

校旗の継承
何なんだろう、この旗は。謎だ。

式典の山場は、各クラスの代表の挨拶かな。

式典

フニャ高では入学してから卒業するまでクラス替えがなくて、担任の先生もずっと同じ。だから、クラス代表の挨拶では、高校生活の思い出と、担任の先生へのお礼が語られます。

式典

式典の最後には、卒業生たちが持っている色とりどりの風船を空に放って、式典は終わりです。

 

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