ハンガリーサッカーの黄金時代


 

6月14日 ドナウ川

ハンガリーはヨーロッパ地区予選で予選落ち、ワールドカップ2014に出場できなかった……それでも連日ワールドカップ2014の全試合を テレビ中継・録画で絶賛放送中

そのおかげで、ワタシは6月15日(日)の早朝3時に起きて、『日本VSコートジボワール戦』を生中継で(一人で)観戦することができました。 (その次のギリシア戦は 平日の深夜1時とかだったので、起きていて観戦する根性がありませんでした。(^^ゞ)

ハンガリーのテレビで、冬のソチ・オリンピックの時の冷遇っぷりに涙した記憶がまだ新しいだけに、自国が出場してもいないワールドカップ2014への熱の入れようは何故!?と思わないでもないのです。

しかし、ハンガリーのサッカーは 歴史上、一度も強かったことがないわけではナイ(らしい)。(←まわりくどい言い方でスミマセン。) それどころか、ものすごく強い『黄金時代』があった(らしい)。 それも オリンピックで金メダルを獲ったくらいの強豪だったので、当時、その強さは 「ヨーロッパ地区予選敗退の今よりはマシ」レベルではなく、「向かうトコロ敵無し」レベルの強さだった(らしい)。

ただ、そうとうなサッカーファン(マニア)であっても、…それでも10年や20年レベルのサッカーファンでは、輝かしいハンガリーサッカーの黄金時代のことは知らないと思う。 だって、ハンガリーのサッカーが世界一の強さを誇っていたのは、かれこれ60年も前のことだから。(^^ゞ

60年前の黄金時代、ハンガリーのサッカーってね、国際試合で4年間もの間、1回も負けたコトがなかったんだって。(4年間の全32試合中、28勝4引き分け) かなり昔の話だということを考慮しても、コレはスゴイんじゃないでしょうか? どうですか?

『マジック・マジャール』(←「マジャール」っていうのはハンガリーのことです)とか言われていたんだってさ。 その黄金時代の名フォワード『プシュカーシュ・フェレンツ(Puskás Ferenc)』は、今でも 知らぬ者のいないハンガリーの英雄。 

そういう過去の栄光があるからこそ、今は予選落ちでもサッカーの人気は根強いのだろうか…(逆に、ハンガリーの歴史上 栄光の時代が無いのでウィンタースポーツ(冬季オリンピック)は冷遇されている)…とか思うワタシは、モノの見方が歪んでいるでしょうかね? (^^ゞ

 

ハンガリー人って過去の栄光を決して忘れない人たち。
(今の現状はどうでも…)
人気ブログランキング バナー 国会議事堂
在ハンガリー歴7年、
ワタクシはそう思っている、個人的に…。

 

 


ワールドカップにソチを想う。


 

ドナウ川 6月14日

ワールドカップ2014 今、やってますね。

ハンガリーのテレビでも連日サッカーの試合が絶賛放映中 数ヶ月前にソチであった冬季オリンピック大会の時とは雲泥の差です。

ハンガリーのテレビは 冬季オリンピックを無視していた…とは言わないけれど、チョビッとだけしか放送してなかった。

その理由は色々考えられます。

まず、ハンガリーはオリンピック種目にあるようなウィンタースポーツが あまり盛んでないとか。(ちなみに、ハンガリー人が最も好むウィンタースポーツは『そり遊び』。 モチロン『ボブスレー』みたいな高速で滑り降りるようなスゴイヤツではナイ。特別な技術も不要で素朴な 幼児にも楽しめる『そり遊び』だ。)

そして、冬季オリンピックでは、種目を問わず メダルを狙えるような強い選手(チーム)も存在しない(らしい)。
やはり自国選手が活躍しないオリンピックは盛り上がりにかけるわね…?

だから、冬季オリンピックの時には、
「自国が弱っちいから、ろくにテレビで放送しないのも無理もないのだ…(>_<) オリンピックを好きにテレビで見たいなら、日本へ帰るしかないんだ。」
…とか、自分で自分を納得させたりしていたんですけどね。

しかし、今、ワールドカップ2014ブラジル大会。

毎日毎日テレビでやってます。 中継でも録画でも
それから、テレビじゃないけど、ワールドカップがらみのキャンペーンなんかも いっぱい見かける。
ハンガリー、出てないのに。

ハンガリー、出てないくせに。(←繰り返す)

この 冬季オリンピックの時との温度差は何!? 何故なの!? …と思わないでもない。(^^ゞ

 

たとえ自国が弱くても、(←まだ言う)
ハンガリーでサッカーは人気があるスポーツ…と、
そういうことでしょうか。
人気ブログランキング バナー 国会議事堂
冬季オリンピックも、自宅にロケフリとかあれば
ハンガリーでも観戦できたはずだしね。
(わざわざ日本へ帰らなくってもね)

 

 


美人すぎる手話通訳士


 

2014年新年の挨拶M1

『M1』は ハンガリーのテレビチャンネルの一つで、放送局の名前はハンガリー・テレビ(Magyar Televízió、略称MTV。ただし、日本でも有名なアメリカのMTVとは全く無関係)。 M1だけでなく、M2、M3もあります。 ハンガリーのNHKみたいなテレビ局です。(色々と違うところもあるケド)

2014年1月1日の午前零時、使い回し疑惑の『ハンガリー国歌映像』が流れた後にあったのは、現職ハンガリー大統領アーデル・ヤーノシュ氏の『新年のごあいさつ』でした。
(この記事にある写真は すべてその時のテレビ画面を写したモノ↑ ↓)
キレイすぎる手話通訳士
ものすごい美人が写ってるでしょ? でも、ハンガリーの大統領は左側の『ヒゲのおじさん』のほうですから!!(…って、言わなくても分かるか?(^^ゞ)

大統領の右側にいる美女が 何者なのかというと、手話通訳士

日本のテレビでは、手話通訳士って たいてい映像の外枠(?)の右下辺りとかで手話通訳をしていることが多い気がしますが、その点はハンガリーのテレビでもだいたい同じです。
しかしこの『大統領 新年のごあいさつ』の場合、この超美人手話通訳士嬢は 実際その場で 大統領の斜め後ろ辺りで通訳をしていたんでした。
超美人手話通訳士嬢
演説する本人のすぐそばで通訳しているからなのか、ひとえに彼女が美人過ぎるからなのかは定かではありませんでしたが、この超美人手話通訳士嬢の存在感はタダゴトではなく、普通なら大統領の挨拶なんて聞かずにリモコンを持ってチャンネルザップを始めそうなところ、リモコンの代わりにカメラを持ってテレビ画面を激写していた次第です(^^ゞ

国民への『新年のあいさつ』を話し終えた大統領
「親愛なるパンニカ、新年おめでとう」と、
超美人手話通訳士嬢とシャンパンで乾杯をして、『2014年 ハンガリー大統領 新年のあいさつ』は終わったのでした。

オッサン、役得だのぅ~( ´艸`)
普通なら 大統領と新年の乾杯ができる手話通訳士のほうに「役得」って言うんだろケド、この場合は…ね~???

 

ハンガリーの大統領は名誉職(?)みたいなもので、
実際に政治的な権力を持っているのは首相です。
人気ブログランキング バナー 国会議事堂
超美人手話通訳士嬢の名前、
大統領は『パンニカ(←「アンナ」という女性名の愛称)』って呼んでいたと思うけど、
ひょっとしたら聞き違っているかも~。

 

 


新年の…使い回し?


 

2014年新年国歌 M1

前回まで2回続けて『シャーロック♡』の話題でした。その1その2

シャーロックを観ている間は 雑念を払って画面に集中しつつ セリフを聞き取らなくてはなりませぬゆえ、テレビの写真など撮っている余裕はありません! だから、前2回分のブログに載せた写真は、今年の正月に撮ったテレビの写真です。 だから『シャーロック♡』とは何の関係もない…。 今回は、ハンガリーのテレビつながりで、ちょっと季節外れの ハンガリーでの新年の話題。

ハンガリーでは、日本ほどお正月(新年)は重要ではない。…とはいえ、1月1日は祝日です。 (1月2日からは完全に普通の日)

ハンガリーのテレビウォッチャー(チャンネル・ザッパー)のワタクシが観察してみたところ、ハンガリーには『ゆく年くる年』みたいな番組はないみたい。 (ひょっとするとあるかもしれませんけど、ワタシはみつけられなかった。)

ハンガリー人(少なくともテレビ)には 新年が明けることに 日本人ほどの思い入れがないのか、年が明けたその瞬間 1月1日の午前零時、大晦日の夜から放送中の映画が 日付(年)が切り替わったことなどお構いなしで そのまま放送を続けていたりするチャンネルがあったりします。
日本のテレビだと、「ゆく年くる年」じゃなくっても 午前零時になったところで どこのチャンネルでも「明けましておめでとう」の ひと言くらいはありそうだけどね。

しかし、もちろんハンガリーのテレビでも 新年が明けたことを知らせるチャンネルがあります。

そういうチャンネルが 1月1日 午前零時に どのように新年の訪れを知らせるのかというと、
ハンガリー国歌を流す。

1月1日 午前零時に 国歌を流すチャンネルは いくつかあって、流れる映像はそれぞれ別のものだし、音源も別だけど、流れてくる曲は同じ。(←国歌なので)

このブログの写真に使ったのは、M1というハンガリーのチャンネルで、2014年1月1日 午前零時に流れた国家の背景に映っていた映像のものデス。

2014年新年国歌 M1

厳かに始まる国歌の前奏をバックに画面に映し出される子どもたち。
「どこか」へと急ぎ、階段を駆け下りていく。
(↓)
M1

国歌を斉唱する子供たちで埋め尽くされている場所は…(↓)
くさり橋 M1

ブダ王宮を背後にした『くさり橋』だ! (↓)
2014年新年の国歌 M1

『くさり橋』を埋め尽くすほどの大勢の子どもたちが歌う国歌とともに迎える新年。
何とも美しく厳かで、しかも新年の希望に満ちている…☆☆☆
なかなか良く出来た『国歌映像』なのだ。

でも この映像、ワタシ 2013年の正月にも観たと思う。 1年前のことなので確信はないけど、でも去年の『国歌』も同じ映像だったよ。

新年なのに、使い回し…。
いったいアレに映っている子どもたちは「いつの子どもたち」なんだろう? あの映像、何年もず~っと使われているのかなぁ…???

そんなことが気になってしまった 2014年の幕開け(^^ゞ

 

これが日本のテレビだったら、
ほとんど内容同じのモノでも新しく撮影したのを流すと思わない?
人気ブログランキング バナー ピンク花
しかし、くさり橋を埋め尽くすほどの子どもを集めるのは大変だと思うので、
(通行止めにもしなくちゃならないし)
毎年、コレを撮影するのは大変か…というか、・・・余裕がないのか?

 

 


ワタシの『シャーロック♡』はハンガリー語を話す。


 

2014年1月1日0時M1

近頃は海外に住んでいても、日本と同じように日本のテレビを観る方法があります。 実際、ハンガリー在住邦人のお宅では そういうテレビを観ていらっしゃるかたも多いらしい。

ウチにもテレビはありますが、日本語のチャンネルは一つもありません。 ハンガリーの普通のテレビです。  一局だけ、TV5MONDEっていうフランスのチャンネルが何故か見れるんだけど、フランス語の分からないワタシには無用の長物。(-“-) だから、我が家のテレビは『100%ハンガリー』と言ってもイイ。

ウチのテレビ、『100%ハンガリー』なのは間違いないんですが、放送されている番組のほうは『メイド・イン・ハンガリー』とは限りません。 毎日のニュースや天気予報なんかはもちろんハンガリーのものだし、ドラマや映画、ドキュメンタリーやお料理番組などなど…にも、ハンガリーで製作されたものだってあります。

でも、ハンガリーのテレビって『吹き替えモノ』の放送ががモノスゴ~ク多いのね。(^^ゞ

『吹き替えモノ』…つまり、ハンガリー以外の国で作製された 映画やドラマ、またはリアリティー・ショーとかその他色々…の、ハンガリー語に吹き替え版ってこと。 いわゆる『海外ドラマ』ってやつが非常に多い。

実際の比率がどの程度なのかは分からないけれど、ワタクシの日頃のTVザッピングから受ける印象で言うと、『ハンガリー製番組 対 吹き替え(外国製)番組』の比率は、『1:12』くらいかしら?
『1:2』ではなく、『1:12』ですから!  また、『12:1』の間違いでもありませんからね!!
まぁ、とにかく新旧ひっくるめて ハンガリー国外製のドラマの放送が多いです!!

ワタシが昨年の夏 日本に帰省した時、久しぶりに観た日本のテレビで気に入ったのが BBC制作の『シャーロック』の第1シリーズ、第2シリーズ。(←ワタシの帰省中、BSで再放送していた。)
当然、日本語吹き替え版です。(日本語で観られるのに、わざわざ英語で観る必要はない。 オリジナルが どんな声してるのか…とかには興味あるけど。)

この番組を知らない人(←例えばワタシの両親)のために補足しておくと、このドラマは有名な名探偵『シャーロック・ホームズ』が主役のストーリーなんですが、その舞台はヴィクトリア朝時代のロンドンではなく、現代のロンドン。 シャーロックは スマホやネットを駆使する現代人という設定。

この 現代人『シャーロック1・2』も、ハンガリーで放送されました。 やっぱりというか、当然ながら、ハンガリーのテレビでは『シャーロック』は流暢なハンガリー語を操っていた。
「ま、いいさ。 日本語で観たことがあるからストーリーは分かるし。」と、ハンガリー語の勉強のつもりで ハンガリー語版『シャーロック』をガン見(^^ゞ

でも、やっぱり日本語のほうが良く分かってイイな~。 オリジナルの英語版はもっとイイかもしれないけどね。 しかし、ハンガリー語を喋っていても シャーロックはカッコ良かったデス(#^.^#)

 

この『シャーロック』シリーズでは
「ホームズ」「ワトソン」ではなく、「シャーロック」「ジョン」と呼び合う。
人気ブログランキング バナー 国会議事堂
本人がいくら否定しても
「あの二人はゲイのカップル」と信じ込んでいる人が絶えないところも現代的か?