タブロー写真とは?

廊下

ハンガリーの高校の校舎の廊下には、『タブロー』という大きな写真パネルが飾られています。 その高校に在校していた生徒が、卒業するときにクラスごとに作る写真パネルです。
むろんフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の廊下にも、タブローがズラリ並んでます。(↑)(↓)

タブロー

一枚ごとのタブローは、こんな感じ。(↓)
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そのクラス全員の写真と、校長・教頭・担任 および、そのクラスに関わった教科担当の先生たちの顔が並んでおります。
教科担当教師全員はスペースに入りきらないので関わったうちの一部なんですケドね。

毎年卒業式の前の4月頃になると、タブローが出来上がってきて まず職員室に届きます。(↓)
届いたタブロー
タブローが届くと、そこに居合わせた先生たちの間で「タブロー品評会」が始まるのが恒例~♪ ( ̄▽ ̄)

o.adam

b.k.j

タブローの背景とか写真の配置の仕方とかは、クラスごとに色々です。 卒業生本人は、タブローのA4サイズくらいに縮小した紙焼き写真を各自がもらいます。(←…というか、買うんですね。(^ ^;;)

タブローは、簡略化された卒業アルバムみたいなものです。

 


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そういや終業式が無かった…な?

2021年6月25日朝

ハンガリーの高校の一学年は、9月始まり。 毎年、9月1日に始まり、翌年の6月15日に終わります。(← この日程はハンガリーの小学校でも同じ。)

6月15日が学年最後の日だとすると、日本の学校なら 6月15日に終業式があるんだよね? でもフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)では、学年末その当日には終業式をしません。

年によって日にちは違うんだけど、6月15日に学年末終了して、その1週間後くらいに「成績表をもらうための登校日」が一日だけあるんです。
今年のその登校日は、2021年6月25日(金)でした。

…というわけで、午前9時に各教室で始まる予定のホームルームを前に、6月25日(金)の朝は、8時半過ぎた頃から生徒たちの姿が…。(↑)(↓)
校庭

広場

その日、学校全体で行う終業式はありませんでした!

いえ、一昨年までは学校全体の終業式があって、校長先生の話とか、成績優秀者の発表とかあったんだけど、今年は無かったです。
そういえば、昨年も全体の終業式は無かったな。

卒業式とかと違って地味なので忘れてたケド、コロナ禍のためにフニャ高から消えたモノの中に「終業式」もあったのね~。
(´;ω;`)

 


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少~し短縮

お見送り

ハンガリーの高校の卒業式は、お花で美しく飾り付けした校舎の中を、卒業生たちが一列になって行進して回るのが伝統スタイル。
在校生はそれぞれの持ち場で待ち構え、卒業生の行列が来たら 立ってお見送りします。(↑)

今年のフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の卒業式は ほぼ例年通りの手順で、無事に執り行われました。卒業生の行進も、伝統通り。

でも、今回はコロナ禍が起きて以降、初めての卒業式。
行進もほぼ例年通りではありましたが、ちょっとだけルート短縮されてました。

例年通りに17時に開始された卒業式の行進。
ワタシの持ち場は職員室(↓)です。
職員室
例年だと、行進が職員室に来るまでにけっこう時間かかるんですよ。
でも、今年はA組の行進が開始後すぐに来ちゃったので、かえって焦った~!!
(^ ^;;

きっと例年だと職員室まで来る前に回ってくるはずだった教室が、今回は省かれたんだと思います。

廊下

角

職員室で卒業4クラスをお見送りした後、ワタシは例年通りに行進の追っかけをして写真を撮ったんですが、職員室と同じ階のルートは例年通りで、階段を下りて1階。
例年は図書室の中も行進するんですが、今年は図書室内の行進はありませんでした。

階段

でも、多少の変更はあっても 学年が終わってしまう前に卒業式ができて良かったよ。( ;∀;)
今年の卒業生は、サラガヴァトー(←冬に行われる卒業学年の最大イベント)が中心になっちゃったからね~~。(´;ω;`)

 


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伝統と、ソーシャルディスタンスと。

伝統スタイル

日本の高校にあって、ハンガリーの高校にはナイもの。
ま、そういうのは実際色々ありますケドね~~。

例えば、ハンガリーの高校には「クラス替え」がありません。

日本の高校には、学年初めにクラス替えという、容赦のない人間シャッフルがあるでしょ。ハンガリーの高校にはソレがナイ。 だから基本、入学したら卒業するまでの4年間、同じ顔ぶれです。(← 落第、転校、転入などにより、数名の入れ替えはありえます)

先日行われたフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の卒業式卒業式の前半にある「行進」部分は、クラス別で、各々が片手に花束を抱え、もう片方の手は前を歩いている旧友の肩に置いて、一列になってしずしずと進む…のが、伝統の形。(↑)

でも、今年はコロナ禍が起こってから初めての卒業式(←昨年は卒業式が中止になった)で、「ソーシャルディスタンス」も考えなくてはならなくなりました。

…そんなわけで、前の人の肩に手を置かないでソーシャルディスタンスを守るスタイルの行進も。(↓)
ソーシャルディスタンス

今回の卒業式の行進は、伝統スタイルと、ソーシャルディスタント遵守スタイルとが混在してましたね~~。

伝統

ソーシャルディスタンス

コロナ禍だから ソーシャルディスタンスは守らなくちゃとは思うけど、やっぱり伝統スタイルのほうが、見ていても ジンとくるよな~~。
( ;∀;)

 


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校舎を花で飾りましょう♪

卒業式の玄関

ハンガリーの高校の卒業式では、卒業生たちが慣れ親しんだ校舎の中を、列になって行進します。 そのため、卒業式の日には校舎をお花で美しく飾り付けるのがしきたり。

こんな感じ(↑)(↓)です。
卒業式玄関

飾り付け方法は学校によって違うみたいだけど、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の場合は、午後17時開始の卒業式の行進のため、9~11年生の在校生全員が昼過ぎに登校して、みんなで飾り付けをすることになってます。

ワタシは卒業式の日には、着物を着て大和撫子の仮装をするんで、飾り付けがほぼ終わった頃(↓)に出勤するんですケド~~。ヾ(  ̄▽)ゞ
飾り付け中
ほぼ飾り付けが終了したところ。

ステージ

 

常に乱雑な職員室も、これこの通り。(↓)
卒業式 職員室

職員室

 

廊下や階段も飾るんだよ~~♪ (↓)
階段

ドア

手摺

卒業式

 

教室も飾るよ。(↓)
教室

黒板には 卒業生に贈る言葉を書いたりする。(↓)
贈る言葉
キレイでしょ。♡(#^.^#)♡

例年だと卒業式は4月末で、飾り付ける花にはライラックとか、その時季にお家のお庭にたくさん咲いているようなお花が多いです。 卒業式のために花屋さんから花を調達もするけれど、在校生たちが自宅に咲いている花を持ってきて飾ったりもしているんだと思う。

今年は卒業式が6月になっちゃって、お花の調達はどうなるのかと思ってたら、今年は上手に造花を使っていましたよ。

マーチャーシュ像

グリーン部分は本物で、花は紙で作った造花。(↓)
造花

造花2

一見したところは造花だとは思わなかったョ~~。
キレイ♡

 


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