国名由来の苗字

ドナウ川

ハンガリーには、ネーメト(Német)さんという苗字の人がけっこう多いんですが、ネーメト(német)が意味するところは「ドイツ人」。
ちなみにハンガリー語で「ドイツ(国名)」は、「ドイツ人(német)の国(ország)」ってことで「ネーメトロサーグ(Németország)」です。

ネーメト(Német)さんのご先祖様は、ドイツからハンガリーへやってきた元・ドイツ人なのかもしれませんな。

ハンガリー人の苗字には国名が由来するものも多く、
「ドイツ人」の ネーメト(Német)さんの他にも、
「ポーランド人」の レンジェル(Lengyel)さん、
「イタリア人」の オラス(Olasz)さん、
「チェコ人」の チェ(Cseh)さん、
「ロシア人」の オロス(Orosz)さん、
「トルコ人」の トゥルク(Török)さん…などなど。

上に挙げた単語の後ろに「国」を表す「オルサーグ(ország)」をくっつけると、それぞれの「国名」になります。分かりやすいです。
難点は、日本人にも馴染みのある英語由来の単語とは、結構違うトコロですね〜〜。^^;


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二次試験の頃

エントランス

早いもので、今年ももう3月。
近頃は、ずいぶん日も長くなってきましたね〜。

フニャ高(←ワタシの元・勤め先の高校の仮の校名)では、毎年3月初旬に来年度の新入生選抜のため、高校入試の二次試験がありました。今年もやってるかな?
(⌒▽⌒)

フニャ高で行われる二次試験は面接方式。
コロナ禍以前は付き添いの保護者まで廊下で待っていたので、廊下がてんやわんやだったなぁ…。(遠い目)

フニャ高では3月初旬に二次試験をして、3月末には合格者決定、合格発表…という感じの手順で、たぶんそれはフニャ高に限らず ハンガリーの高校では同様のスケジュールでは入試を行っているはず。

ハンガリーの新学期が9月始まりであることを考えると、入試も合格発表もずいぶん早いよねぇ。今思うと…? ^^;

 
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職業由来の苗字・その2

ドナウ川

先日ハンガリー人の苗字で、ご先祖様の職業に由来していると思われる苗字をいくつか挙げてみました。(そのブログの回はコチラ)
その時に、「サボー(Szabó)さん」という ハンガリーでは大変にポピュラーな苗字を挙げるのを忘れてしまったことに気づいたので、今回は職業由来の苗字、その2です。

さてその冒頭のサボー(Szabó)さんは、「仕立て屋さん」です。
サボーさん、ハンガリーにはすごく多いんです。サボーさん、直接の知り合いだけでも5人じゃ収まらない。ワタシ、サボーさんっていう知り合い、10人以上居るかも…。

他にも職業由来だと思われる苗字を挙げてみると、
プシュカーシュ(Puskás)さんは、「狙撃手」。
ケニェレシュ(Kenyeres)さんは、「パン焼き職人」。
ポガーチャシュ(Pogácsas)さんは、ポガーチャ(pogácsa)というパンのような食べ物を作る人って事だろうから、日本語にすると上に同じく「パン焼き職人」かなぁ…。

他にもハンガリーに「ドゥダ」というバグパイプに似た楽器があるんですが、その「ドゥダ吹き」を意味するドゥダーシュ(Dudás)さんとかも居ます。


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地名由来の苗字

英雄広場

「長崎さん」とか、「大阪さん」「群馬さん」など、県名と同じ苗字の人が居たり、どこかの地名と苗字が同じ人、けっこう居ますよね〜。

そういう苗字って、誰かが長崎出身だから長崎と名乗るようになったのか、それとも そもそも長崎と名乗っている一族が住んでいたから地名が長崎になったのか、…どっちなんでしょうね〜?
ま、どっちでもイイんだけどさ〜。^^;

ハンガリー人の苗字に、地名が由来と思われる苗字は多いです。

デブレツェン(Debrecen)由来と思われる デブレツェニ(Debreceni)さん。
ミシュコルツ(Miskolc)由来と思われる ミシュコルツィ(Miskolczi)さん。
クーセグ(Kőszeg)由来と思われる クーセギ(Kőszegi)さん。
ショプロン(Sopron)由来と思われる ショプロニ(Soproni)さん。
ケチケメート(Kecskemét)由来と思われる ケチケメーティ(Kecskeméti)さん。
探せばまだまだ出てきそう…。

首都ブダペストをそのまま苗字にした人には会ったことなかったけど、
ブダペストのブダ(Buda)由来の ブダイ(Budai)さん、
ペスト(ペシュト)(Pest)由来の ペシュティ(Pesti)さんは居ます。


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職業由来の苗字

白い花

英名のスミス(Smith)さんが「鍛冶屋」という職業由来の苗字だってことは、日本でもそれなりに知られたことだと思います。

ちなみに「鍛冶屋」を意味するハンガリー人の苗字は、コヴァーチ(Kovács)さん。スミスさん同様、コヴァーチ(Kovács)はハンガリー人にはよくある苗字です。

ハンガリー人の苗字には職業由来と思しき苗字がけっこうあって、そういう人はご先祖様がそのお仕事をしてた人なのかな〜と、よく想像していました。

例えば、
モルナール(Molnár)さんは、「粉挽き」さん。
ラカトシュ(Lakatos)さんは、「大工」さん。
グヤーシュ(Gulyás)さんは、「牛飼い」さん。

グヤーシュというと、ハンガリーの名物料理の「グヤーシュスープ」が思い浮かぶけど、グヤーシュスープって、元々は牛飼い(グヤーシュ)の人たちが野外で大鍋で作っていた食べ物だったらしいですよ。

あと、たぶんヘゲドゥーシュ(Hegedűs)さんも職業由来の苗字かな?
ハンガリー語ではヴァイオリンのことをヘゲドゥー(Hegedű)というので、ヘゲドゥーシュ(Hegedűs)さんは「ヴァイオリン弾き」だと思う。


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