NEMZETI DOHÁNYBOLT(タバコ屋)


タバコ屋店先

(前回の記事の続きです。昨日の記事はコチラ

今現在のハンガリーであっちにもこっちにも見られる『NEMZETI DOHÁNYBOLT⑱』の看板が世に出てきて、その看板を掲げている店以外ではタバコを売ってはいけない!!…ということになったのは、聞いてみたところによると2013年の8月1日からだそうです。 (今年の8月1日、ワタシは日本に帰省中でしたので、実際どんなふうだったのかは分かりません。)

 

■タバコが買える唯一の場所

現在のハンガリーでタバコを買うことができるのは、NEMZETI DOHÁNYBOLTの看板のあるお店だけです。 看板のない店がタバコを売るのは、違法ってことですね。

ワタシ自身は喫煙者じゃないので、タバコを買う必要もなく、買おうと思うこともなかったので、あまりよく気にした事はなかったのですが、以前のハンガリーでは食料品が主体のスーパーのレジの辺りでタバコを売っていました。 買い物のついでにちょっとタバコも買うコトができる・・・って感じ。 それから、道端で物売りをしている人が結構多いんですが、そういった物売りの人の中に、タバコを売っている人を見かけることもあったので、ひょっとすると以前はタバコの販売には規制が全然なかったのかなぁ…???

NEMZETI DOHÁNYBOLTが出来る前の法律がどうだったのかは分かりませんが、今はタバコが欲しいと思ったら、買い物のついでではなく、看板のある店に入っていかなくては買うことが出来なくなったわけですので、少なくとも喫煙者でない人がちょっとした気分でフラリとタバコを買ってしまった・・・というような機会は失われたわけですね。

 

■店の中が見えなくて怪しい

ところで、上の写真のNEMZETI DOHÁNYBOLT(タバコ屋)はウチから最寄駅へ行く途中の道にある店なんですが、ドアや窓が曇りガラスみたいになっていて店の中が外から見えないようになっています。 NEMZETI DOHÁNYBOLTの看板のある店は、他のもみなこのように店の中が見えないようになっているんですよね。 だから『タバコ屋』なんだからタバコを売っていることは間違いないだろうけど、それ以外にも何か売っているのか、または何が売っているのかが分からないんですよね。
妙に閉鎖的で、なんとなく怪しい雰囲気なの…(^^ゞ

ハンガリー語の分からない人にはNEMZETI DOHÁNYBOLTがタバコ屋だとは分からないだろうと思うんです。 喫煙者の旅行者などは、「道端にはタバコを吸っているヤツが溢れかえっているのに、ハンガリーではいったいどこでタバコが買えるんだ!?」…と思うのではないか…と。 でも、そういう場合はハンガリーへ来たついでに禁煙に挑戦してみたら?…と思いますが?

 

■18歳未満立ち入り禁止

NEMZETI DOHÁNYBOLTには、18歳未満の子供は立ち入り禁止だということです。
(ハンガリーでは成人年齢は18歳)

その『18歳未満立ち入り禁止』の規制が、実際にどのくらい厳格に守られているのかは分かりません。 (身分証を見せないと入店もできないとか??) でも、法律上では『子供は中に入ることも禁止されている』と聞いています。

しかし、ベビーカーの母親が歩きタバコを吸っているハンガリーの現状から考えると、赤ちゃん連れや、小さい子供連れの大人がタバコ屋に行くこともあるだろうと思うんですよね。 そういう場合、子どもは店の外で待たせておくのか!?、それはそれで問題なんじゃないか!?…とも思うんですが。

そんな事を思っていたら、先日こんなジョークを見かけました。

NEMZETI DOHÁNYBOLTの看板のある店先の塀に、赤ちゃんが吊るされている写真。 吊るされた赤ちゃんが、「パパ、タバコ屋に入っていっちゃったの…(>_<)」と言っている。
…というもの(^^ゞ
(「赤ちゃんが吊るされている」というのは誇張した表現ではなく、お包みに包まれて身動きがとれない乳飲み子が、お包みごとタバコ屋の塀に磔状態で吊るされていたんですョ~(>_<) )

タバコ屋を18歳未満立ち入り禁止にするのは悪くないアイデアだと思うけれども、あまり厳格だと、そういう赤ちゃんのジョークみたいなことが本当にあるかもしれないよね~(*_*)

 

あいかわらず未成年者も喫煙しているように見受けられます(-“-)
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『18歳未満立ち入り禁止』の規制は守られていない
…ということなんでしょうか…。


それは「タバコ屋」です(^^ゞ


タバコ屋店先

今年、2013年の8月以降にハンガリーへ旅行にいらした方々には、ハンガリー滞在中に必ず目についたであろうと思われるのがコチラの看板(↑) 逆に、今年の8月よりも前にハンガリーを訪れた方々の目には触れることがなかったであろう、この3ヶ月ちょっとの間にバイキンのように増殖した看板デス(^^ゞ

看板のアップ(↓)
タバコ屋看板1

こういう看板(↓)
タバコ屋看板2
この○の中に18とあるトコロがポイント!

このNEMZETI DOHÁNYBOLTと書かれた看板の店、ハンガリー国内どこへ行っても、そうとうなド田舎へ行ったとしても集落に1軒はあるんだろうな~と思う。
「わずか3ヶ月でこれだけ店舗を増やすなんて、どういうチェーン店!?」…と思われるかもしれませんが、コレ、チェーン店というわけではなくて『タバコ屋』の看板なんです。 だから、8月以前にタバコ屋で商売していたトコロの多くは、8月以降にはこの看板を掲げるようになった…というわけ。

 

■ハンガリーの喫煙マナーは悪い!

ハンガリーへ来たら分かると思うんですが、ハンガリーという国は野郎どものみならず、うら若い娘たちでも、時にはベビーカーを押している母親さえもが平然と歩きタバコをスパスパ吸っているような煙草マナーの悪い国でして・・・。 具体的なパーセンテージは知らないけれど、ハンガリー国民の喫煙率はかなり・・・相当高いでしょうね。

 

■大人だけではない

そして、本当はこんな事はココに書きたくもないけれど、高校生のヤツらも皆タバコを吸っているんですよ。 ま、100%じゃないでしょうけどね、でもま、それに近いくらいにね。 ウソだと思うなら、ワタシみたいにハンガリーの普通の高校に6年も勤めてみれば分かるわョ、本当に。
ちなみにハンガリーで喫煙が許されるのは18歳以上で、18歳未満の高校生がタバコを吸うのは違法です。

 

■規制は厳しくなる傾向にあるが…

一方、ハンガリーという国は貧乏ながらも一応 文化的な先進国を目指しているらしいので、自国のタバコ事情は宜しからぬモノでこれを何とかするべし!・・・と、レストランを全面禁煙にしてみたり、公共の建物も全面禁煙にしてみたり・・・などの条例策を打ち出してきてはいるのです。
例えばフニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)も公立高校ですので校舎は公共の建物。 だから現在はたとえオトナの先生たちといえども学校の構内ではタバコを吸うことはご法度。 でも喫煙者の先生たちは学校の塀の外へ行って一服してるから、構内喫煙禁止が個人的な禁煙につながるかどうかは全くの別問題(^^ゞ  歩きタバコの人は相変わらず多いし、喫煙が禁止されているはずのバス停周辺などは事実上の無法状態だし。

国民のタバコ事情に対処するためか、または若年齢層の喫煙を食い止めるためか、新たに導入された法律により8月からNEMZETI DOHÁNYBOLTが雨後のタケノコのように国内に大展開されているという現状。 そのNEMZETI DOHÁNYBOLTとはどういったタバコ屋なのか!?

記事が長くなってきたので、それについては次回!!

 

ワタシは喫煙者ではありませんし、
正直、喫煙者に対して好意的であるとは申せません。
今回の記事にはコトバの端々に刺々しさが表れていたのではないか…と(~_~;)
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ただ、ハンガリー人はあまりに喫煙者が多いので、
タバコを吸うというだけでいちいち人を嫌ってはいられない
…という現状もあったりする(^^ゞ