4月30日、フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)卒業式で 校舎内の行進の一場面。(↑)
卒業生たちは皆、小さいかばんを肩からかけています。
この「かばん」のことは、ハンガリー人の日本語学習者向けに出版された日本語教科書の中にもでてきます。 それによると…
- 「ballagás」って何ですか。
- ハンガリーの卒業式です。卒業生たちは、小さなかばんにポガーチャというパンと塩と土を入れて、学校の中を並んで歩きます。学校にさようならを言うんです。そして、11年生は学校の中を花できれいに飾ります。
(「できる1」155ページより抜粋)
…と、あります。
教科書のこの部分を読んで、ワタシは思っていた。
「こんな薄っぺらいポシェットに、塩と土はともかく ポガーチャは入らない。(-“-)」
「ポガーチャ」という「パン」ですが、日本で「おにぎり」を知らない、食べたコトがないという日本人を想像するのが難しいのと同様、ハンガリー人で「ポガーチャ」を知らないっていう人がいたら、「それって、ハンガリー人じゃないんじゃないの!?」…というくらいの基本中の基本な食べ物です。
フニャ高の給食にも たまに出てくる。(↓)
コレ(↑)はフル・サイズ(?)の大きいポガーチャ。
しかし、小さいサイズのポガーチャだって、ポガーチャといったら多少の厚みがあるもの。 だから卒業生が持っているカバンにポガーチャが入っているとは信じられなかったのでした。
こんな小さくて薄いポガーチャ、他では見たことがありません。
きっと卒業式のために特別に焼いたポガーチャなんだろうなぁ~♪
ちなみに小袋に入った「塩」も入っていたけど、「土」は見あたりませんでした。
「塩」のなかに「土」も混ざっていたのかなぁ?
写真のかばんは、
卒業生と一緒に行進をするクラス担任の先生のものなんですケドね…。