文明先進国ニッポンで「もやし」に生きている皆さんは『薪割り』なんてすることがないし、したことがない人が多いと思いマスが、ワタシは薪割りをしたことがあるんです<(`^´)> だから経験者として断言する、「薪割りは重労働だ!!」…と。
ハンガリーの名物料理の一つ『グヤーシュ スープ(gulyásleves)』は、元はといえば ホルトバージ(ハンガリーの地方の町。ユネスコの世界自然遺産に指定されている)辺りの だだっ広い荒野の牛飼いさんたちが、野外で作って食べていたもの。 本来、野外料理なわけです。
上の写真(↑)にあるような、野外で『ボグラーチ(bogrács)』という大きなお鍋にグヤーシュを作って食べるのは、ハンガリー人の大好きな娯楽の一つ。(牛飼いに限らず、一般的なハンガリー人でも。) これは春から秋にかけて、気候が穏やかな時季のお楽しみ♪ 野外でお肉が柔らかくなるまで、じっくりと3~4時間かけて煮込みます。 この『野外グヤーシュ作り』に、本物の薪を使うんですよね。
だから生活が近代化されてきているとはいえ、『薪を見たコトがないハンガリー人が存在するとは信じがたい』わけ。 逆に日本人なら、「『薪』って何ですか?」とか言っちゃう若者がいても驚かないけど(^^ゞ
…で、グヤーシュ作りには欠かせない(←ウソ。ガスを使っても可!)、
本物の薪の割りかた。
まず、森かどこかで木を切り出してくる。(↓)
冗談です(^^ゞ 普通の人はさすがにココからはやらない。
でも、薪割りの前に、すでに このように「ざっくりと適度な大きさに切ってある木」が必要。
① 台の上に縦に置いた薪に、斧でガツンとやり、薪に斧を食い込ませる。
この段階では、いきなり斧を高いところから振り下ろすのではなくて、適度な高さから振り下ろします。 つまり、空振りした時 ものすごく危険なため、いきなり思いっきり高いところから振り下ろしたりしてはいけないの。
② 斧が薪に食い込んだら、薪ごと振りかぶり、力を込めて振り下ろす。 この「振り下ろし」を何回か繰り返すと 薪が割れます。
割った薪は、火のそばにしばらく置いて 少し乾かしてから火にくべます♪
人がやっているのを見ると、それほど難しそうには見えなかった。 だって単純でしょ? 最初にガツンと切り込みを入れて、その後はガンガンガン…とやればイイわけだ。
そこで、人目が少ないときを見計らって、挑戦してみたさ、ワタシも。
だが、①の段階さえ完遂できることなく、挫折(T_T)
思いのほか木が堅くてですねぇ~、ガツンとやっても斧が木に食い込むどころか、ほんのちょっと跡がついた…くらいにしかならなかったのですよ。 それであえなく挫折。 だから、ただ一対の薪さえ作るコトができなかった(T_T)
そゆわけで、薪割りって重労働だし、見た目よりも難しいよ?…というお話(^^ゞ
ワタシの初めての薪割りは
このように残念な結果に終わったわけですが…
それは木がとっても堅かったせいで、
もっと軟らかい木だったら きっと成功していたんだ!!!
…と、信じています。 えぇ。信じてますとも。