ハンガリー醤油考☆


 

Kikkoman AKCIÓ

日本の食には欠かすことの出来ない「お醤油」。

ハンガリー語で『醤油』は『ソーヤソース(szójaszósz)』。 直訳すると「大豆ソース」。 …おそらく、英語の『ソイ ソース(soy sauce)』が由来するのではないかと思われます。

ハンガリー人と話すとき、醤油のことはszójaszószと言えば解ってくれる。 「あぁ、szójaszószね。」って感じで。

でも、実際には醤油を口にしたことはナイ…という人が多い。

多くのハンガリー人の場合、醤油というモノがあることは知っているけれど、口にしたことはないので 味とか、匂いとか、はたまた どんなふうに食べるものなのか、実際のところは知らない…って感じなわけです。

言い換えれば、醤油ってものが、甘いのか、しょっぱいのか、辛いのか苦いのか…そのへんのところも かいもく見当がつかないということ。

でも、『味』って説明の仕様がありませんよねぇ?

たとえば、ハンガリー人なら誰でも知っているような食べ物と似たような味がするのなら、「☆☆☆みたいな味」って言えば 分かってもらえるかもしれない。 でも、醤油に似た味のモノなんて、ハンガリーで食ったことないし!?(-“-)

または、「原材料は大豆です。」というような説明も、味の説明にはならないでしょ? (そもそもszójaszószっていう名前を聞けば、醤油は大豆から作るってことくらい説明不要かもしれない。)

ハンガリーの普通のスーパーでも、醤油(szójaszósz)を買うことはできます。(←まぁ、そこそこ大きめのスーパーなら売っている。)

ワタシの個人的な観察結果によると、そのブランドは『(トマトケチャップの)ハインツ』『(信頼の日本ブランド)キッコーマン』『その他(ワタシの知らないブランドで種類はいくつかあり、おそらく中国産)の、大きく分類して三種類

ワタシは『(トマトケチャップの)ハインツ』の醤油がキライだ!!!! (←ハッキリ言った(^^ゞ)

『ハインツの醤油』ってね、甘いの。 甘じょっぱいの。 でも、「砂糖醤油」っていうのともちょっと違う。 甘じょっぱい醤油から、旨み成分をキレイに取り除いた茶色い水を想像してください。 それが『ハインツの醤油』なのだ。
でも、ハンガリーの普通の店で買えるszójaszószの中では、だいたいにおいて『ハインツの醤油』が一番 安い。 

今まで口にしたことのない未知の食材を購入しようとするとき、値段に大きい差があるとしたら、とりあえず安い方を買っちゃうよね? だって、食べきれないかもしれないんだから、安い方にするでしょ?

…だから、ハンガリーで実際に一番売れている醤油は『ハインツ』なんじゃないかと思う。
そして、醤油を知らないハンガリー人たちは、『ハインツの醤油』を『醤油』だと思っちゃうわけだ。

コレは嘆かわしい。(-“-)

最近、スーパーでキッコーマンの醤油が安売りになっているのを見かけまして。(上写真参照↑) この機会に、ハインツではなく『キッコーマン』が たくさん売れて、まっとうな醤油の味がハンガリーに広まるとイイな…と思っております。(^_^)

 

ハインツに恨みはないが、醤油だけは完全にアウト。
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餅は餅屋、醤油屋は醤油屋、ケチャップ屋はケチャップ屋。
ハインツがケチャップ作りに専心していてくれていたなら、
こんなこと書かなかったのに…(^^ゞ